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第四章「消えていく戦友たち」
地獄と化した繁華街
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「スクイー!?」
彼女の声色と表情が表から一気に裏に覆ったように一瞬で恐怖に落ちていく。
「とりあえず。スクイーについては、中で。」
「は。はぁ。」
レイトは困惑しながら中へと入っていった。
「お代はフレデリカ払ってよ。」
何故かカルドがフレデリカにいきなりそうい言うと、フレデリカはなんでよ!と言い返す。
そして5人と女性がテーブルに並ぶと、早速スクイーに着いての話を始めた。
「私はサモです。よろしくお願いします。」
「ご丁寧に、どうも。」
サモが名刺をレイトに渡すと、それをレイトはしまった。
「それで、スクイーはこの街にどんな影響を?」
「何もかもです。元々この繁華街には魔王幹部らがお忍びで来ているという噂があったのですが、ある時を境に魔王軍がスクイーをマーメイクイーン地方に放したのです。」
「ある時?」
「はい。数年前になるのですが、この繁華街である事件が起きました。魔王軍が女の子達を連れ出していて、それをある女性冒険者がその人を討伐したことで魔王軍の気に障ったのか、ということなんです。」
「でもそれってその女性冒険者が何とかすればいいんじゃ?」
「残念ながらその女性は現在行方不明で、生きているかも分からないんです。」
「ちなみに名前は?」
「名前も分からなくて。」
「そうなんですか。」
「とにかくスクイーを何とかしてください!お願いします。」
「分かりました。でもスクイーはいつ出現するんですか?」
「それが我々にもわからないんです。ただ夜ということと、スクイーが出現する時、フードを被った少年がこの街に現れると言います。」
「なるほど、ありがとうございます。」
そしてレイト達はお店を出ると、宿を探していた。
「まず繁華街に宿なんてあるのかな?」
レイトはそういうと、バルが答えた。
「ありますよ。ここの場合は結構あると思います。」
「そうなんですか。なら安心です。」
するとガルドかフレデリカに話しかける。
「恐らく近いうちにスクイーは来る。早いうちに準備しとけ。」
「なんでそんなのがわかるの?」
「普通の街よりも魔族魔法の量が多い。もしかしたらそのフード少年はもうここにいるのかもしれない。」
「ってか、スクイーとは面識はないの?」
「スクイー自体は面識もクソもない。獣だからな。ただそのフード少年がなんか頭に残るんだよなぁ。ただ年齢が本当の少年なら、俺が出ていった辺りに入ったのかもしれない。」
「そうなのね。」
フレデリカはその答えに納得し、続けて言った。
「前回全然使えなかったものが沢山あるの。いつくかは使えるといいけど。」
「ゲインレはイレギュラーだからな。」
そしてレイトとバルが宿を見つけると、とりあえず1週間分滞在することにした。
部屋に着くと、レイト、ガルド、バル。フレデリカ、アルカに別れて部屋に荷物を置くと、レイト達の部屋にフレデリカとアルカが合流した。
「で、今夜はどうするの?」
「とりあえずフードの少年を探してみよう。潜入捜査だよ。」
全員が集中モードに入った。
彼女の声色と表情が表から一気に裏に覆ったように一瞬で恐怖に落ちていく。
「とりあえず。スクイーについては、中で。」
「は。はぁ。」
レイトは困惑しながら中へと入っていった。
「お代はフレデリカ払ってよ。」
何故かカルドがフレデリカにいきなりそうい言うと、フレデリカはなんでよ!と言い返す。
そして5人と女性がテーブルに並ぶと、早速スクイーに着いての話を始めた。
「私はサモです。よろしくお願いします。」
「ご丁寧に、どうも。」
サモが名刺をレイトに渡すと、それをレイトはしまった。
「それで、スクイーはこの街にどんな影響を?」
「何もかもです。元々この繁華街には魔王幹部らがお忍びで来ているという噂があったのですが、ある時を境に魔王軍がスクイーをマーメイクイーン地方に放したのです。」
「ある時?」
「はい。数年前になるのですが、この繁華街である事件が起きました。魔王軍が女の子達を連れ出していて、それをある女性冒険者がその人を討伐したことで魔王軍の気に障ったのか、ということなんです。」
「でもそれってその女性冒険者が何とかすればいいんじゃ?」
「残念ながらその女性は現在行方不明で、生きているかも分からないんです。」
「ちなみに名前は?」
「名前も分からなくて。」
「そうなんですか。」
「とにかくスクイーを何とかしてください!お願いします。」
「分かりました。でもスクイーはいつ出現するんですか?」
「それが我々にもわからないんです。ただ夜ということと、スクイーが出現する時、フードを被った少年がこの街に現れると言います。」
「なるほど、ありがとうございます。」
そしてレイト達はお店を出ると、宿を探していた。
「まず繁華街に宿なんてあるのかな?」
レイトはそういうと、バルが答えた。
「ありますよ。ここの場合は結構あると思います。」
「そうなんですか。なら安心です。」
するとガルドかフレデリカに話しかける。
「恐らく近いうちにスクイーは来る。早いうちに準備しとけ。」
「なんでそんなのがわかるの?」
「普通の街よりも魔族魔法の量が多い。もしかしたらそのフード少年はもうここにいるのかもしれない。」
「ってか、スクイーとは面識はないの?」
「スクイー自体は面識もクソもない。獣だからな。ただそのフード少年がなんか頭に残るんだよなぁ。ただ年齢が本当の少年なら、俺が出ていった辺りに入ったのかもしれない。」
「そうなのね。」
フレデリカはその答えに納得し、続けて言った。
「前回全然使えなかったものが沢山あるの。いつくかは使えるといいけど。」
「ゲインレはイレギュラーだからな。」
そしてレイトとバルが宿を見つけると、とりあえず1週間分滞在することにした。
部屋に着くと、レイト、ガルド、バル。フレデリカ、アルカに別れて部屋に荷物を置くと、レイト達の部屋にフレデリカとアルカが合流した。
「で、今夜はどうするの?」
「とりあえずフードの少年を探してみよう。潜入捜査だよ。」
全員が集中モードに入った。
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