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第三章「転生者」

視界に広がる赤色

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レイトの弾丸は恐ろしい速さでゲインレに迫った。
「来たか?!」
レイトは弾を放った瞬間に手応えを感じたらしく、心の中でそう叫んだ。
ケイナがゲインレにクリティカルヒットする位置にするため、わざと的を外したような攻撃をし続けていた。
「どうしたんだ?さっきから外してばっかじゃないか。まるでどこかに誘導してい、、」
その時ゲインレは気づいた。赤色弾丸が近づいていることを。
「ダークパレット!」
ゲインレは闇のバリアのようなものを自分の前に繰り出した。
しかし紅い弾丸はそれを一瞬にして無効にした。つまりはゲインレのダークパレットを貫通したということだ。
一気に焦りだしたゲインレは瞬間にダークパレットをもう一度繰り出した。
パリン!と貫通はしたものの威力は遥かに軽減されていた。
「これなら受けても大丈夫だろ。ふ。」
しかし目の前にはケイナの姿があった。
「な!?」
ケイナはレイトが撃った弾丸を真っ二つに斬った。
ドクン!!ドクン!!!とゲインレの両肩を貫通した。
「がぁ!!!!」
ゲインレは右膝を着くと、瞬時に後退するがそこにはフレデリカの姿があった。
「爆発。」
するとゲインレの足元が大爆発した。
それも凄い威力が繰り出され、爆風が辺りを黒く覆った。
「見えない。」
アルカは次に備えて剣を構えていた。
「準備はしておくか。」
続いてガルドはその爆風の中目を抑えることなくゲインレがいたであろう位置を見つめていた。
そして爆風が収まると、そこにはゲインレの姿があった。
倒れていなかった。
「恐ろしいやつね。行くわ!」
アルカはゲインレの方へと向かっていった。
しかしゲインレは恐ろしい姿に変形し、獣の爪のようなものでアルカを吹っ飛ばした。姿はそのままアルバトロスの姿だった。
「うっっ!!!」
アルカは防御姿勢をとる事が出来ず、相当なダメージを負ってしまった。
「くそ!」
アルカは腕を抑えながらそう叫ぶ。そこにガルドが駆けつけ、傷口を見ると、アルカの右腕が半分切れてしまっていた。
「これは酷いな。」
ガルドは慌ててアルカに回復魔法をかける。
「治ってもすぐには動くな。傷が深すぎる。少し休んでろ。」
「そんな。」
それを遠くで見ていたレイトはアルカが重症を負ったことを察すると、見てもいられず至近距離までゲインレに近づいた。
「ぶっ飛べ!!!!!」
レイトはあるだけ弾丸を撃ち込んだ。
「もう1回!!!」
先程攻撃をしたフレデリカも再び爆発魔法を放つ。しかし爆発にはビクともせず。フレデリカもゲインレの攻撃を食らってしまう。
「あっ!!!?」
フレデリカはギリギリ受身をとる事ができ、自分の魔法で相打ちにすることが出来た。
レイトの弾丸は入ったものの、ゲインレはビクともせず。
「なんでだよ!!!!」
レイトは歯を噛み締めた。
「私が行くわ。」
ケイナは剣を出し、剣に着いていた宝石の色が変色した。
「ライトニングオピニオン。」
ケイナの瞳のイ色が変色した。
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