どうせパッとしないなら異世界転生なんて必要ない!

桜田紅葉

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第三章「転生者」

ゲインレ

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「ゲインレか。」
ガルドはそう言うと、フレデリカが聞く。
「ゲインレはアルバトロスよりも強いの?」
「はるかにな。なんと言っても違いがありすぎる。アルバトロスは言語も喋れなければ思考もない。アルバトロスは目の前のやつを全員ぶっ飛ばすことしか考えられないからな。それに比べてゲインレは喋れれ
ば思考もある。ほぼ人の形もしてる。」
「なんか気味悪いわね。それってもう人じゃないの?」
「いいえ、言ってしまえばほかの形にもなれる。変形時代に姿を変えることができるの。」
「まじかよ。」
レイトはゴッドマシンガンを眺めながらそう言った。
「私もそろそろ新しい技を覚えたから、そろそろメインの出番がやってきそうよ。」
アルカは自慢げにレイトに珍しくドヤ顔で言うと、レイトはニヤニヤしながら
「本当か?」
と問いかけると、ガルドもその話に参入してきた。
「お、それは是非見たいね。どんなのなんだ?」
「更に鋭くしたり、レイトみたいに体の再生を鈍くしたりするために頑張ったわ。具体的には混色と少し似てるけど。」
「まぁそれはそういうやり方しかないからな。別にレイトが新たに編み出したわけじゃないぞ。」
「そうだぞ。ピストルセレクトにはたまたま色っていう概念があるからそう言ってるだけで、みんな知らずにそういうことをしてるんだよ。」
「へぇ。」
「フレデリカはなんかないのか?」
「私はまだ引き出しが沢山あるから。その威力を上げているわよ。ポイントも沢山集まったし。」
「なんか一気にランクが上がってまだ実感がわかないな。」
レイトは自分のカードを見ながら言った。
「そんなもんだよ。今が1番楽しいんじゃないか?」
「そうか?」
「あぁ。」





そして助っ人ケイナを加えた5人はゲインレを討伐しに向かった。
2日かけゲインレがいる場所へ向かった。
「ここって。」
レイトはキャロキョロ周りを見ながらそう言うと、ガルドが説明した。
「そう。アルバトロスと同じ場所だ。まだなんか嫌な名残があるな。」
ガルドはあの時実際にレクリエムを放ったあの場所を見つめながらそう言った。
「あいつよ。」
ケイナは手元に剣2本を手に取った。
「ん?」
ゲインレは人間の姿をした5人を発見した。
「あれ?もしかしてガルドか?いやぁ見たこと無かったからどんなやつかと思ったけど、意外に弱そうだな。」
「あ?」
ガルドは手に魔族魔法を込めて反応した。
「そっちは多分Sランク。あとは知らねぇな。」
「なんかいつもなめられててなんかもう慣れたな。」
レイトはゴッドマシンガンを手に出した。
「お前らもしかしてあの2人のリベンジにでも来たのか?」
「それだったら悪いか?」
「いや、なんか惨めだな。」
ゲインレは笑いながら腕を変形させた。
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