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第三章「転生者」

既に果てた者達

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「2人も?」
レイトは驚いた表情をしてケイナに確認した。
「えぇそうよ。」
ケイナはそれに呆れたのか流す程度にしか対応してくれなかった。
「一体誰が?」
レイトは聞く。
「カズヤ、ナホ。3番目の転生者と4番目の転生者よ。」
「そんな。どうして?」
アルカは聞く。
「まだランクが浅い時、彼らはランク相応のクエストをやっていたんだけど、そこにハプニングで高ランクの魔物の群れに遭遇しちゃってそのまま。」
「そこで死んじゃったらどうなるんですか?」
レイトは聞く。
「さぁ。それは私にもわからないわよ。」
ケイナはそう言うと、アルカはあることに気づいた。
「私って、というか転生してたの?」
「え?」
レイトとケイナ2人声を合わせて言った。
「え?記憶ないの?」
レイトはあるかに聞くと、アルカは全く覚えていないらしい。
「どこから記憶があるの?」
ケイナはアルカに聞くと、アルカは答えた。
「わからないわ。気がついたらここにいたよな、でもなんか曖昧に小さい頃の記憶があるような気もするけど、確かにこの世界じゃない気がするの。」
「記憶が消された?」
レイトが言うと、ケイナが予測した。
「私たちをここに送り飛ばした神が全員違うなら、あなたに何も説明せずに転生させた神と、私みたいに全部説明して送る神がいるなら記憶を消す神もいるのかもしれないわね。」
「なんかめちゃめちゃだな。」
レイトは困った顔でそう言う。
「なんか全然話が分からないわ。」
フレデリカはガルドの顔を見ながらそう話しかける。
「まぁ俺らには全然関係ない話だからな。」
ガルドは飲み物を飲みながらそういった。
「これからケイナさんはどうするんですか?」
レイトはケイナに聞いた。
「何も考えてないわね。まだ私だって魔王討伐なんてどうせ無理でしょうし。」
「なら俺らのパーティ来ればいいじゃん。」
ガルドはケイナにそう提案すると、ケイナは直ぐに答えた。
「いえ、それはいいわ。でも同行ならしてもいいかもしれないわね。」
「ちなみにカズヤさんとナホさんが遭遇したのって?」
レイトは話をそう掘り返すと、ケイナが答えた。
「ゲインレ。アルバトロスに似たような存在の魔物ね。」
「ゲインレ。初めて聞いた。」
「他の3人はどこにいるんですか?」
アルカが転生者8人のうちの生きている中であったことの無い残りの3人の場所を聞くと、ケイナは言った。
「そこまでは分からないわ。4番目まではギルドで遭遇したからわかったけど、それ以降は知らないわ。あなた達2人の存在もダスポ討伐の時に知ったの。」
「なるほど。」
レイト達がそう話していると、クエスト以来リストを見ると、例のやつを見つけた。
「2人の仇。取ります?」
レイトが手に取ったクエストの紙はゲインレの討伐だった。
「まだそれあったのか。」
ガルドはそういった。
「別にいいわよ。」
ケイナは目の色を変えた。
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