どうせパッとしないなら異世界転生なんて必要ない!

桜田紅葉

文字の大きさ
上 下
17 / 56
第二章「待ち構える悲劇」

ピストルセレクトブルー

しおりを挟む
ダスポはそう言うと魔力を解放させる。
「なぬ!?お前よすんだ!!」
ギルドの長老はレイトたちのパーティにそう忠告する。しかし
「ダークウォール。」
ガルドは防御魔法を発動させる。
「お前ら!俺の後ろにいろ!」
「あぁらわかった。」
レイトはガルドにそう言いながらガルドの後ろに着く。アルカとフレデリカは無言でうしろについた。
「おぉらぁ!」
ダスポは無慈悲にガルドのダークウォールに向かって攻撃力する。
「レイト。今こそあの技の役目なんじゃないか?」
「しかし今の俺の戦力じゃぁ倒せるかは不安だな。」
「ぶち込むだけでいいんだよ!やってやれ!」
「あぁ!」
ガルドはレイトに技を放つよう促す。
「そうだな!ピストルセレクト。ブルー。まずはロックオンしないと。」
そう言いながらレイトはゴットマシンガンにダスポの顔を込めた。ピストルセレクトブルーにはホーミング機能が搭載されていて、ロックオンの仕方はいくつかある。
自分の記憶を魔力として埋め込む。名前などが出てくるレッドの状態でブルーに変更する。今回レイトが行ったのは先手の方だ。
「なにやってんだあいつ?」
ダスポはレイトの行動を不思議がっていた。
「いけ!」
レイトは銃の引き金を引くと、3発の弾丸がダスポ目掛けて高速で向かってきた。
「なによあれ。なんかレイトの技には毎回驚かされるわね。」
フレデリカは半ば慣れましたよ。みたいな反応をする。
アルカはその後に続いた。
「本当よね。どこまであるんだか。」
ダスポは魔力弾で弾丸を破壊しようとしたが、青色に光った弾丸はそれを避け続けた。
「クソ!」
そしてその弾丸がダスポを貫通する。しかし
「やっぱり致命傷まではいかないか。」
「けどだいぶ怯んでるぜ。続くか!」
ガルドはダークウォールから出てくると、魔力で剣のような物を作り出した。
「デビルソード!」
早すぎるガルドの移動。そしてダスポの目の前には思いっきり剣をふりかぶるガルドがいた。しかしダスポはそれを何とかかわすことができた。
「ち!」
ガルドは一瞬舌打ちをした。
「今日は戦闘しに来たわけじゃないからな。じゃぁな。」
ダスポはそう言うと黒い幕に覆われると、その場から居なくなった。
「あと少しだったのに。」
アルカはそういうがレイトが言った。
「いや、全然だ。やつはまだまだ手数がある。きっとだがな。」
「その通りだレイト。一撃で蹴散らされるような技をやつはいくつも持ってる。」
ガルドは全員に言った。
「まだまだやらないとな。」
レイトはゴットマシンガンを見つめながらそう呟いた。
「オハラレイトさんですか?」
すると横からギルド関係者がレイトを尋ねた。
「はい。どうかなさいましたか?」
「はい。オハラレイトさんにこちらのご依頼が指名で入っています。」
「指名?」
「はい。ギルド協会直々にパーティにご依頼が。」
内容を見たレイトは納得した。
「あんたら仕事が早いな。」
レイトはニヤニヤして言った。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい

増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。 目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた 3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ いくらなんでもこれはおかしいだろ!

現代ダンジョンで成り上がり!

カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる! 現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。 舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。 四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅

聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。

異世界転生漫遊記

しょう
ファンタジー
ブラック企業で働いていた主人公は 体を壊し亡くなってしまった。 それを哀れんだ神の手によって 主人公は異世界に転生することに 前世の失敗を繰り返さないように 今度は自由に楽しく生きていこうと 決める 主人公が転生した世界は 魔物が闊歩する世界! それを知った主人公は幼い頃から 努力し続け、剣と魔法を習得する! 初めての作品です! よろしくお願いします! 感想よろしくお願いします!

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

処理中です...