どうせパッとしないなら異世界転生なんて必要ない!

桜田紅葉

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第二章「待ち構える悲劇」

アルカの刀

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「行くか。」
レイトは全員を連れてアルバトロスを討伐するべく、指定された場所へと進んでいた。
目的に半ばまで到達した時点でレイト達は何かに気づいた。
「このクエスト。俺らだけじゃないな。」
「そのようね。さっきから色んな冒険者が同じ場所に向かってるわ。」
「なんですの。不快だわ。」
「なめられたもんだな。なぁ?」
「多分だけど、アルバトロスが強くてって事もあるんだろうけど、早い者勝ち強い者勝ち。アルバトロス争奪戦だろ?」
「俺もそれ思ってたんだよな。さすがレイト。」
「となると、私たちものろのろとしてる場合じゃないわね。」
「そうね。」
「にしても、Bランクのやつらってこんなにいるんだな。」
「おやおやレイト。今更か?ギルドには何千何万ってやつが登録して最強を目指したりしてるんだ。Bランクも大きな括りにしちまえば中間なのかもな。」
「それじゃ私って。」
「心配すんなアルカ。お前はランク以上の技を習得したんだろ?」
「あら。その話聞かれてたの?」
「思いっきり聞こえてたぞ。行く前。」
「わざとじゃないわよね?」
「まさか。」
フレデリカ、レイト、アルカがそんな話をしている中、ガルドは言った。
「このパーティーは新技お披露目ばっかだな。」
「たしかにな。」
そして進み続け、とうとうあと少しの所までたどり着いた。しかしそこに見えた景色は気色の悪いものばかりだった。
「なんだこれ?」
「やっぱりか。」
「やっぱり?」
レイトはガルドに問いかける。
「あぁ。アルバトロスは一体だけじゃないこと。あとはそれ以上の何かが出てきてるってことさ。乱入か。」
ガルドは無様に倒れている冒険者の残骸を見ながら言った。
「そんな。」
「早く!早く撃てよ!!!」
「ランチャー!!!」
「魔力が!?魔力が!!!?」
遠くからそんな声が聞こえてきた。
「ピストルセレクト。パープル。」
「エクスカリバー。」
「メテオ。」
「オールヒール。」
全員が真剣な顔へと変わった。
「逃げろ!?逃げろ!!!!?にげ、、、。」
目の前で叫びながら走ってきた冒険者が倒された。
「ライトアーサー!!!!」
アルカがそう天に剣を向けると、アルカが持っていた剣は黄色に光り始める。
「消えてしまえ!」
ズシャ!っと何かが消える音が聞こえた。
「アルカ!」
レイトはそう叫んだ。
「チャンスよ!」
切れたのはアルカではなくアルバトロスの片腕であった。アルバトロスは黒く硬い四足歩行の魔物である。
「ピストルセレクト!パープル!」
そう言いながらレイトはアルバトロスの頭を狙い撃ち込む。
グォォォォァォォ。
「何あれ?」
フレデリカは思わず声をこぼす。
ゴットマシンガンが当たったアルバトロスの部位がその瞬間に溶けていく。
「邪魔だ!!」
他のパーティーがそれを見て狩ろうとする。
「危ない!」
そう言うのもつかの間飛び込んできた魔法使いの腕が切れてしまう。
「あいつをあるしかないか。。。」
ガルドは頭を抱えていた。
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