どうせパッとしないなら異世界転生なんて必要ない!

桜田紅葉

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第一章「普通すぎる転生」

魔界遊び

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「魔界の近くか。」
レイトが一人で魔界について色々調べていると、
「どうしたんだ?」とガルドがレイトに話しかけていた。
「あぁいや、初めて魔界の近くに接近するからさ、どんな感じの所か知っておかなきゃいけないなって。ガルドは行ったことあるのか?」
ちなみに全員で決めたことだが、パーティを組んでいる以上、敬語とかは関係なく話すことになっている。
「あぁ、まぁそんなに多くは行ったことないんだけどな。」
「だいたいでいいんだけど、どんなところなんだ?」
「うーん。なんて言うかな。魔力が禍々しくなるっていうか、まぁ人によっては人が変わっちゃうくらい心の中の何かが湧き出てくるんじゃない?っていうところだ。」
「うぅん。なんかあんまりピントは来ないな。」
「魔界付近はそこそこ強い魔物がうじゃうじゃいるのよ。しかもどこからどこまでに。」
フレデリカが割って会話に入ってきた。
「え、まじかよ。」
「そんなにいたっけな。」
ガルドは自分の記憶をめぐらせながら悩んでいる中、一人の少女だけがびくびくと思い悩んでいた。レイトは彼女の元へと足を運んだ。
「どうしたんだ?そんな顔して。」
するとアルカはこう話した。
「だって魔界よ。ガルドとかフレデリカみたいな強いひとはあんな感覚だけど、私はまだそんなレベルに達してないのよ。悪かったわね。」
怖いのかキレてるのかよくわからない口調で話していることに、相当な不安がアルカの中にあることをレイトは悟っていた。
「大丈夫だよ。きっと。」
「どうしてよ。」
「俺も初めて行くところだけど、四人いるし、何よりアルカだって一生懸命スキルレベルを上げてたじゃないか。自信持てばきっと大丈夫!明確なものはないんだけどね。」
「、、、」
「そうだぜアルカ。」
後ろからガルドがやってきた。
「見ろレイトの根拠の無い自信を。冒険者はもっと横暴でいいんだよ。まぁ横暴すぎる誰かさんはやりすぎだけどな。」
「ちょっとそれ誰のことよ!」
「げっ。」
ガルドとフレデリカはレイトとアルカの知らない内に仲良くなっていた。一方的にガルドがフレデリカをいじってるだけにも見えるが。







そしてクエストの時間がやってきた。
「行くか。」
「おう。」
「、、」
「ついに来たわね。」
四人は魔界付近へ向かうと、雲行きや周りの空気の違いを感じていた。
「なんか空気が重くなってきたな。」
「それが魔界の特徴でもあるんだな。」
「そうね。」
「うん。」
四人で考察しながら進んでいると、ついに魔物が現れた。
「さて、やるか。」
レイトはゴットマシンガンを魔物に向けた。
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