どうせパッとしないなら異世界転生なんて必要ない！

第一章「普通すぎる転生」

ポンコツパートナー

なんか、走ってきてない？なんか、めっちゃ走って来てない？
レイトが思った通り、二人を見つけた瞬間モンスターは突進してきた。遠くから。
「あれはドマンムーね。まぁ冒険者の登竜門みたいな部類のモンスターよ。」
「あ、名前あるんですね。なるほどなるほど。」
「さて、じゃぁそろそろ始めましょう。」
アルカが腰から剣をスルルッと抜くと、ジャキンとかっこいい音がした。いいなぁとレイトは思いながらゴットマシンガンをドマンムーに向けた。
「こんな感じかな？」
何となく力っぽいような感じのものをゴットマシンガンに込めてみると、ゴットマシンガンが変形した。
「うお！？なんだこれ！？」
「あなた。それ使うの初めてなの？」
「はい。初めてです。」
もしかしてこれは上級者じゃないと使えないようなものを最初から使えるようになっちゃったみたいな能力か？
「まぁいいわ。」
違ったっぽい。
「あ、はい。」
謎の期待を裏切った反応をしたアルカにショックを受けながらレイトはゴットマシンガンに魔力弾を込めた。
「私から行かせて頂くわ。」
アルカは張り切りながらものすごいジャンプ力を魅せながら先頭のドマンムーに突っ込んで行ったアルカ。さすが上級者！僕のゴットマシンガンの出番は無いかな？と思った瞬間だった。
「バキッッ」
「は？」
確かにそんな鈍い音がした。確実にした。そう。アルカの剣が折れていた。
「嘘？」
レイトは思わずなんで？という顔をしながら動揺を隠せなかった。
そしてドン！と突進してきたドマンムーに巻き込まれ。レイトの隣にまで吹っ飛んでした。
「、、、、。」
「あ、やれと。」
アルカの顔から読み取れたのは早くお前が片付けろ。と思わず一目惚れしてしまうくらいの逆ギレを披露してくれた。
「やってみるか。」
再びゴットマシンガンにをドマンムーに向けると、なんか赤く光始めた。そしてレイトはさっきアルカを吹っ飛ばした先頭よドマンムーに弾を放った。
ピシュゥゥゥン！！！！！
赤く黒い弾丸のようなものは素早くドマンムーを貫通し、一体目の体を貫通し、ドマンムーは崩れ落ちた。
「おぉ。」
レイトは自分の放った弾丸に動揺しながらも、残りのドマンムーも同じように弾丸に撃ち込み見事全部で五体のドマンムーを倒すことに成功した。
「なんか疲れたな。これが魔力が減ったってことか。」
自分の魔力を使ったので、体の疲労感を感じだことに謎の達成感を感じていた。で、問題はそこでは無い。
「あの、改めて聞かせて頂くんだけど、ランクは？」
「G。」
「あ、ああ。」
聞いてはいけない質問聞いてしまったような気がしたレイトは、何も言わずにアルカを背負ってギルドまで帰ることにした。
そしてギルドに戻り、報酬などを受け取ると、それをアルカと半分にし、会話は続いた。
「いいわよ。私、何もやってないもの。」
「そういう訳にはいきません。二人で行ったんですから。どうだろうと二人分きっちりしましょう。」
「、、、、、わかったわよ。」
不満で気にレイトから報酬を受け取ったアルカはレイトに問いかけた。
「わかったでしょ。私はGランクの低ランク冒険者よ。もう、私とは行きたく無くなったでしょ？」
レイトはすぐさま返答した。