どうせパッとしないなら異世界転生なんて必要ない!

桜田紅葉

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第一章「普通すぎる転生」

出会い

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まぁそりゃ誰にも話かけてないから仲間もななも出来るわけないか。とりあえずその掲示板でも見てみるか。
僕はクエストリストからDランクのクエストを探していた。探しているとランクはSからGまであるらしい。一応真ん中なのか。でもなんか普通だな。
「どうすればいいんだ?」
そんな独り言を呟きながらクエストの書類を探していると、ある人が僕に声をかけてきた。
「あら、駆け出しの冒険者の方?初クエストでDランクならそこそこね。」
黒くて長い髪の毛、僕よりも少しだけ小さい身長。可愛いというよりキレイ寄りな顔。そしてお嬢様のような声。
「すみません。どなたですか?」
「あら失礼。私も今朝冒険者を始めた者なの。アルカよ。」
「あぁ。よろしくお願いいたします。オハラレイトです。」
「オハラレイト?なんか長い名前ね。ここじゃ聞かないイントネーションだし。どこ出身で?」
「あぁええと。」
これは地球出身の転生者ですなんて多分言っていいもんじゃないな。まずい。どうしよう。
「あぁええと、ちょっと遠いところからやってきまして、よく言われるんです。変な名前だなぁと。」
「あらそれはごめんなさい。ちょっとデリケートな所に触れちゃったわね。」
「いえ、大丈夫ですよ。」
まだ僕はこの人と話している時、謎の同様と共に声を発していた。
「良かったら一緒にクエストへ行きませんか?」
「あぁ。いいですよ。ではオハラレイトさんがクエストを選んでくださいな。」
「あぁ。はい。分かりました。あとオハラでいいですよ。」
「分かりましたオハラさん。」
何か企んでるんじゃないか?と思ってしまうほど丁寧な紹介だったな。と首を傾げながらいとりあえずもういいやと適当にクエストを選んだ。そしてそれをカウンターに持っていった。
「はい。こちらのクエストですね。こちらの定員は四名ですが、レイト様以外にご一緒される冒険者様はいらっしゃるでしょうか?」
初めてカウンターにクエストを持っていったから、僕はお姉さんの説明を聞きながら手続きを進めていた。出陣者リストにオハラレイトと記入した後、その下にアルカと記入した。そしてそれをカウンターのお姉さん渡した。
「Dランククエスト。オハラレイト様、アルカ様の二名での挑戦ですね。かしこまりました。尚、二名ランクが異なります。」
「あ、そうなんですか。分かりました。」
きっとアルカはレイトよりもランクが高い。そう思っていた。
「じゃぁ行きましょうか。」
「はい。」
そして僕達はクエストに出陣するとこになった。
「そういえば魔力の使い方がわからなかったんだった。」
大事な事を忘れていた。そこがちゃんとしていないと。
「なんか何となくで上手くいかないかなぁ。」
そんな事を思いながら握っていると、なんだか力が湧いてきた。
「おぉ。」
クエストの舞台は野原。初心者冒険者がよく居そうなただの野原。そこには普通に動物もいる。早速何かで試してみたいが、どうしようかと悩んでいると
「いましたわ。」
そこに現れたのはマンモスのような怪物がのこのことやって来るのがわかった。
「まぁ頑張るか。」
謎のやる気が湧いてきた。
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