【完結】堅物司書と溺愛魔術師様

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遅すぎる答え合わせ2

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 ソファの上ですっぽりと抱きしめられたまま、ノアを全身で感じる。
 頸にノアの髪の感触が伝わり擽ったい。
 ノアの腕は私をぎゅっと抱きしめたり、背中を優しく撫でたり、頭を撫でたりと私の存在を確かめるように動く。
 その感触が、体の奥にジンジンと疼きを与えて無意識にビクビクと体か跳ねる。
 それと同時に自分の声帯から漏れる甘い吐息が、恥ずかしさを増幅させる。

「っは、のあ、っもぅ、はなしを」

 話がしたいことを伝えると、やっと腕の拘束が僅かに緩んだ。
 額を合わせると至近距離から深い青い瞳に見つめられる。
 ノアの熱い吐息が唇にかかり間近で感じる。

「同じ想いだと思っていいのか?……ロゼッタ。お前の口から聞きたい」

 もう誤魔化しなんて効かない。
 心が身体が叫んでいる。


「……ノアが……好き……」


 私の言葉はノアのキスで掻き消え深く深く唇を奪われた。
 初めて交わしたキスのように、口腔を蹂躙される。
 舌は逃げても直ぐに厚い大きな舌に絡めとられ上顎をくすぐられる。
 唇は食べられるようにキスをされ、じゅるりと吸われる。
 キスの合間に吐息が漏れ、休むことを許されないように奥へ奥へと厚い舌に貪られる。
 じゅるっと唾液と共に舌を吸われ、性交の情事を彷彿とさせる刺激で身体が跳ねる。
 私の反応を逃すまいと、見つめる深い青い瞳に囚われ、心臓が早鐘を打つ。

「…………っは、ノア」

 言葉は全て口腔に消え、溢れた唾液は厚い舌に舐め取られる。
 ノアの息も熱がこもり荒くなる、それでも手つきはどこまでも優しく、背中をくびれを撫で回す。

「っぁ、ノア、っのぁ」

 ノアに翻弄され気持ち良過ぎて意識が飛びそうになるのを、必死に堪えるよう首に回した腕に力を入れ縋り付く。

「ロゼ…愛してる…お前だけを…」

 耳の奥に甘く響く声が全身を這うように粟立たせる。

 臀部に感じる、ノアの陰茎が熱を持ち固くなっている。
 私に欲情しているのだとゆう真実が、お腹の奥をぞくぞくと疼かせまだ誰も触れたことのない場所から液を溢れ出す。
 はぁはぁと甘い吐息の音と、くちゅくちゅと卑猥な音が部屋を満たしていく。
 ノアの唇が、首に鎖骨に降り時折チリっと痛みを与える。
 身体を撫でられる手は、くびれを通り服を捲し上げ、胸に向かう。
 節くれだった熱い掌が、いつの間にか外されていた下着の下を抜け、胸を掬い上げ形を変える。
 やわやわと優しく揉みしだかれ声が漏れる。

「っん、はぁ……のぁ……ノア、きもちぃ」

 見下ろす深い青い瞳は反応に満足したのか、僅かに口角を上げ、指と指の間に胸の頂を挟みクリクリと刺激し始める。
 強い刺激にビクリとなる仰け反り、逆に強請るような格好になる。

「あぁぁっっ、はぁ、はっ……恥ずかしい」

 ノアの手は臀部を摩り太腿を撫でる、下腹部の疼きを隠すよう膝を擦り合わせるが、すかさず内腿を抑えられ拘束される。
 恥ずかし過ぎて、腿に力を入れるが、ノアの唇で胸の頂を喰まれ体を揺らした隙に手がするりと密口に滑り込み秘所を撫で上げる。

「あっっあ、ゃ、あっ……ん」

 胸の頂とあわいへの二箇所の刺激で大きく身体を跳ねらせ、身体の奥がギュッとなり目の前がチカチカとした。

「軽くイッたか?」
「……ぇ、これが……んっ」

 ぐったりと力が抜け、ノアの大きな胸に寄りかかる。
 鼓動の音がよく聞こえる。

「ノアも……興奮してくれてるの?」

 思わず聞いてしまって恥ずかしくなったが、顎を取られ上を向かされる。
 その先には大好きな瞳を朱く染め、愛しさを含んだ蕩けたノアの顔があった。

「当たり前だ。はぁ、俺が今どれだけ耐えているか分かってねーだろ。本当はこのまま抱き潰したいんだ」
「っえ、あ、それは……」
「わかってる、まだ最後まではしない。最後まではな。……だから、とりあえずもっと気持ち良くなれ」

 その嗜虐的な激しい言葉を合図のように、深いキスと胸の頂への愛撫が再開され、蜜口は潤いを増す。
「すげぇ濡れてきたな」卑猥な言葉を耳元で囁かれ腹の奥がキュンキュンと疼きだす。
 背中にノアの鼓動と体温を感じ、胡座の間で足を開く格好になり、恥ずかしすぎてブンブンと頭をふる。
 それでもノアはやめてくれず「ちゃんと見てろ」と耳元に唇を寄せ厚い息を吹きかける。

「……っ無理、恥ずかしい――っん」
「大丈夫、気持ち良くなるだけだ。誰に何をされてるか、ちゃんと理解しろ」

 見せつけるように、指を密口に合わせる。
 糸がひき、擦り合わせるとくちゅくちゅと音が鳴る。
 胸の頂を軽く弾かれ、ビクリと身体が跳ねるのと同時にノアの指が挿入される。

「あっ……やっ、入っちゃ、あぁっ…………っん」

 最初は入口を揉みしだくように、愛液を纏わせるように撫でられ、軽い挿入を繰り返す。

「んっはあ、ほんっ恥ずかしい……っ」

 気持ち良さと羞恥で蜜がどんどん溢れ出し、卑猥な音が大きくなる。
 それに合わせたように、指が角度を変え壁を擦るように触られ、その強い刺激に声が大きくなる。

「あっ、ノアっそれダメ、あぁ……っん」

 膣口を押し広げるように、グニュグニュと回す指が二本に増え、腹側の壁を擦る、一際強い刺激を感じ大きく腰がのけ反る。

「……あぁ、ここか。中も感じてきたし、ちょっと激しくするぞ」

 これ以上されたら死刑宣告だと思わず睨んでしまったが、なおも恍惚と見つめるノアに力が抜けてしまった。
 宣言通りノアは腹側の壁を重点的に擦り上げ激しさを増す。
 何回も軽くイカされ上も下もグチュグチャと音が鳴り、愛液が泡立つ。

「あぁぁ、ノア、……っや、っっあっ……」

 腹の奥から何かが競り上がる感覚に襲われて、ノアの指を締め上げ熱く蠢く。

「大丈夫だ、イケばいい……」

 空いてる手で腹を撫であわいに手を滑らせ、花弁をグイッと押し込んだ。

「……っひゃぁぁっ、ダメぇぇぇっっ」

 また初めての刺激に今までにない衝撃で腰は大きく仰け反り、身体の奥がキュンキュンし目の前が真っ白に弾け、ガクガクと身体が震えた。
 蜜口からはピュッピュと潮のように液が吹き出た。
「いい子だ」と耳元で甘く熱い吐息を感じ、私は意識を手放した。
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