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ヒーローが怪物になった日

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 アタシの足は動きません。つま先からせり上がる冷たい熱に、全身が固まっています。
 彼の体がアスファルトに弾けるまで、ずっと目が合っていた気がします。
 その目はもう笑っていませんでした。
 濡れたガラス玉のように何も映さない眼球には、裏切られたことへの絶望とアタシへの憎しみがあったのだと思います。
 そうしてアタシは、卑怯な人殺しになりました。

 きっとよぎセンなら、真っ当に幻滅してくれるのだろうと思います。
 アタシの汚さや弱さを正面から見据えて、唾を吐いてくれるのだろうと思います。
 もしかしたらそれすら勝手なお願いなのかもしれません。けれど今まで出会った誰よりもよぎセンは誠実だったから、こうして全部を伝えています。
 アタシの話はこれで終わりです。長くなりましたが、聞いてくれて有難う御座いました。
 よぎセンが少しでも納得してくれたなら嬉しいです
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感想 3

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