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月日は流れ……一年後
町の寄り道、廃村発見
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暫くの間、ユウカはスライムを踏みつけながら怒りを露にしていた。しかし、逆に疲れてしまいふぅとまた腰を降ろした。
「ユウカちゃ~ん、もう少しで町何だから頑張ろうよ~!」
宿屋のベッドが恋しいクリムがユウカを急かそうとする。そんなクリムにユウカが問う。
「……クリムは正確な位置知ってんの?」
そう言うとクリムは首を振る。そして、でもアーサーさんが……と呟く。
「この前、アーサーのあとちょっとで五キロ歩いたの忘れた?」
ユウカがふてくされてそう言うと、クリムはあっ…と声をあげ、アーサーは別の方向を見ながら頭を掻いた。そして、
「……すまん、あと三キロは先だ。」
と訂正した。クリムがアーサーを睨む中、ふとガンドフが何かを見つけた。
「……なぁ、あれって建物じゃないか?」
ガンドフが指差す方向を見ると、木の陰にうっすらと家が見える。
「ほ、本当ですぅ!はぁ~助かった……」
クリムが安堵する。しかし、アーサーとユウカは険しい顔をしていた。ガンドフがからかう。
「どうした?御両人、そんな二人して険しい顔をしちゃって……。」
アーサーが反論し、御両人を理解できていないユウカは説明をし始めた。
「ガンドフ!からかうな!」
「?……あ、いや魔物の気配がする村とは不思議なところもあるもんだね……って思って……。」
その言葉に不安を覚えみんなで向かうことにした。すると、とんでもない光景を目の当たりにした。
「……な、なに……これ…。」
クリムが顔を青ざめてへたりこむ。そこは、普通の人と同じように生活をしているゾンビ達の村だった。
「ユウカちゃ~ん、もう少しで町何だから頑張ろうよ~!」
宿屋のベッドが恋しいクリムがユウカを急かそうとする。そんなクリムにユウカが問う。
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そう言うとクリムは首を振る。そして、でもアーサーさんが……と呟く。
「この前、アーサーのあとちょっとで五キロ歩いたの忘れた?」
ユウカがふてくされてそう言うと、クリムはあっ…と声をあげ、アーサーは別の方向を見ながら頭を掻いた。そして、
「……すまん、あと三キロは先だ。」
と訂正した。クリムがアーサーを睨む中、ふとガンドフが何かを見つけた。
「……なぁ、あれって建物じゃないか?」
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「ほ、本当ですぅ!はぁ~助かった……」
クリムが安堵する。しかし、アーサーとユウカは険しい顔をしていた。ガンドフがからかう。
「どうした?御両人、そんな二人して険しい顔をしちゃって……。」
アーサーが反論し、御両人を理解できていないユウカは説明をし始めた。
「ガンドフ!からかうな!」
「?……あ、いや魔物の気配がする村とは不思議なところもあるもんだね……って思って……。」
その言葉に不安を覚えみんなで向かうことにした。すると、とんでもない光景を目の当たりにした。
「……な、なに……これ…。」
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