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魔力を視る
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「なら、やって見せてくれ?」
リースペトラは自身に向けられた切っ先をまっすぐに見据え、間隙の層を再展開。リースペトラとミレディが魔法障壁に包まれ、フリージアを迎え撃つべく立つ。
対してフリージアは追加で詠唱。腕に這っていた氷がさらに展開し、右手のみならず刀身を包み込んだ。
リースペトラはその現象を前に警戒を強め、間隙の層に供給する魔力を少しばかり増やす。
両者の準備が整った。お互いにそのことを認識した二人の間で、空気が少しづつピリついていく。ミレディもリースペトラの背からそのことを明確に感じ取っていた。
しばしの静寂。
そして、破壊音。
「ッ!?」
突如、間隙の層にこぶし大の穴が開いた。そこにフリージアの正確無比な追撃が迫る。
しかし、リースペトラも負けてはいない。初撃に素早く反応し、正確なコントロールで穴に空穿の礫を通せば、フリージアの剣を弾く。
さらに追撃で礫を放つが、フリージアは素晴らしい速度でそれを回避。礫は森の中に消えていった。
「これは驚いた」
リースペトラはローブの裾で汗を拭うと、素直に驚嘆の意を示す。
「属性剣の疑似再現か? それを以て我の間隙の層をただの物質《氷》にして見せたと」
「だから、何? バレたって私の優位は変わらない――」
依然としてフリージアは姿を現さず、間隙の層への攻撃をやめることは無い。
剣の雨がリースペトラたちに降り注ぎ、けたたましい衝突音が鼓膜を穿つ。
「それは油断じゃないか? 騎士としては失格だろう」
リースペトラはいつもと変わらない調子で言うと、ゆっくり目を閉じた。
戦闘のさなかで目を閉じる行為。それは五感の一つを捨てるという愚かな選択。フリージアはリースペトラの行動に素早く気づくと同時に、その意味を探るべく頭を動かす。
「属性剣とは、剣そのものに魔力的な属性が付与されたモノのこと。魔法が乗っかった太刀筋の攻撃力はすさまじく、そこには戦闘の多様性を大きく広げる可能性がある」
リースペトラの突拍子もない説明にフリージアは疑問を覚えた。
しかし、自身を守る魔法障壁が展開するたびに壊されているという状況で、平然とそんなことを口走るリースペトラに違和感を与えられる。
普通であれば死を前におかしくなったのだと判断していたところだ。しかし、騎士として多くの経験を積んできたが故の勘がその判断を許さない。
そこでふと、フリージアはリースペトラが苦しそうに顔を歪ませてふらつく姿を捉えた。
「――おしゃべりはおしまい」
その隙を見逃すほどフリージアは弱くはない。リースペトラを守る魔法障壁を突き破るべく、究極の速度を以て接近し、剣を振り上げる。
「甘い」
しかし、その一太刀は魔法障壁に届かなかった。
フリージアの顔面を射抜くように正確なラインで礫が飛来したのである。フリージアはそれを回避せざるを得ず、攻撃を中断した。
そしてリースペトラから距離を取り、魔法障壁を中心として旋回するように高速移動しながら様子を窺う。
「そこにいたな?」
確信めいた口調で笑うリースペトラは、先ほどまでフリージアがいた場所を正確に指さしていた。
「……っ」
フリージアはその笑みを前に思わず全身が粟だった。
時間切れ、そんな言葉がフリージアの頭をよぎる。もしかすると私は重大な失敗を犯したのではと思わずにはいられなかった。
そんなフリージアを前に、リースペトラは右手首で頭の側面をポンポンと叩きながら口を開く。
「属性剣は身体強化とはまた別の、騎士が魔法を扱う手段であり、その攻撃に数多の多様性を生み出す要素だ。それはお主の疑似再現でも同じだろう」
リースペトラの「な?」という問いかけにフリージアの背筋が凍る。その声はまるで隣で囁かれたかのようであり、フリージアは自身がまるで蜘蛛の巣にかかった羽虫のようだと錯覚した。
「前述のとおり属性剣を扱うメリットは大きい。だが、明確な弱点も存在する」
リースペトラは「お主は分かっているだろうがな」と前置きすると、さらに続ける。
「持ち主の魔力の消費が激しい、という点だ。お主は高速移動するのに身体強化魔法を使っているからな、尚更だろう」
「――だから、何?」
フリージアは平静を装ってそう返すが、一つずつ自身の皮を剥がされていく感覚に恐怖を覚え始めていた。
ジリ貧でしかないはずのリースペトラを前に、優位を保っているはずの自分。そうであるはずなのに、状況はそう言っているはずなのに、拭いきれない不安感はフリージアを蝕んでいく。
騎士としての勘がけたたましく警告を発し、異常を訴えてくる。そして万全とは到底言えないほど体の動きがガクつきだすのを自覚するのと同時、手先に冷たさを感じ取った。
「――忘れていたことを忘れていたんだ。戦いのことも、自身のことも」
「……?」
リースペトラの言葉の真意を探るべく、フリージアの脳が反射的に思考を巡らせる。しかし、それを読んだかのようにリースペトラは右手をあげてそれを制した。
「久々に濃密な魔力に当てられたからかもしれない。頭痛も久しい感覚だ――おっと、話を戻そうか」
リースペトラは自身の頭を労わる様子を見せながら、高速移動を続けるフリージアに意識を向ける。そして右手に魔力を集中させていった。
「属性剣も、疑似再現も、我には垂れ流している魔力が視えている」
瞳を閉じ、心眼で魔力を覗く。
魔力との触れ合い。それだけでは足らず、深く、濃厚に交わり、己が魔力と融合を果たした魔法使い。それが魔女。"恒久"を賜りし魔女、リースペトラ。
彼女にとって魔力を視ることは呼吸と同じくらい身体に沁みついた行動だ。それは全てを支える根幹であり、いついかなる時も立ち返るべき基本。
それは戦闘においても同じこと。
姿が、殺気が、見えなくとも問題はない。リースペトラにはフリージアの魔力が走らせる軌跡が視えている。
自身を囲むように走るそのラインはフリージアの旋回に伴って幾重にも重なって視えている。しかし、リースペトラにとってその判別は児戯に等しかった。
――正確には、再び児戯になったというべきか。
フリージアの操作から離れた魔力はゆっくりと空気に溶けて霧散していく。そこに視えるのは明確な揺らぎ。
フリージアが走らせる細く流麗な魔力のラインは、フリージアの手から離れれば離れるほど揺らぎによって太く、境界が無くなっていく。
"恒久"の魔女リースペトラ。彼女は紛れもなく魔女であった。
その差異を見逃すはずがない。
「――ッ!」
このままでは、死ぬ。そう確信したフリージアは剣を握りしめて地を蹴った。向かうはリースペトラの前。一撃で障壁ごと首を斬る為に。
しかし、その姿を魔力を通して視ているリースペトラは笑う。
「灰塵の積層」
すべてを灰塵に帰す原始的力の本流が今、たった一人の騎士に向かって炸裂した。
リースペトラは自身に向けられた切っ先をまっすぐに見据え、間隙の層を再展開。リースペトラとミレディが魔法障壁に包まれ、フリージアを迎え撃つべく立つ。
対してフリージアは追加で詠唱。腕に這っていた氷がさらに展開し、右手のみならず刀身を包み込んだ。
リースペトラはその現象を前に警戒を強め、間隙の層に供給する魔力を少しばかり増やす。
両者の準備が整った。お互いにそのことを認識した二人の間で、空気が少しづつピリついていく。ミレディもリースペトラの背からそのことを明確に感じ取っていた。
しばしの静寂。
そして、破壊音。
「ッ!?」
突如、間隙の層にこぶし大の穴が開いた。そこにフリージアの正確無比な追撃が迫る。
しかし、リースペトラも負けてはいない。初撃に素早く反応し、正確なコントロールで穴に空穿の礫を通せば、フリージアの剣を弾く。
さらに追撃で礫を放つが、フリージアは素晴らしい速度でそれを回避。礫は森の中に消えていった。
「これは驚いた」
リースペトラはローブの裾で汗を拭うと、素直に驚嘆の意を示す。
「属性剣の疑似再現か? それを以て我の間隙の層をただの物質《氷》にして見せたと」
「だから、何? バレたって私の優位は変わらない――」
依然としてフリージアは姿を現さず、間隙の層への攻撃をやめることは無い。
剣の雨がリースペトラたちに降り注ぎ、けたたましい衝突音が鼓膜を穿つ。
「それは油断じゃないか? 騎士としては失格だろう」
リースペトラはいつもと変わらない調子で言うと、ゆっくり目を閉じた。
戦闘のさなかで目を閉じる行為。それは五感の一つを捨てるという愚かな選択。フリージアはリースペトラの行動に素早く気づくと同時に、その意味を探るべく頭を動かす。
「属性剣とは、剣そのものに魔力的な属性が付与されたモノのこと。魔法が乗っかった太刀筋の攻撃力はすさまじく、そこには戦闘の多様性を大きく広げる可能性がある」
リースペトラの突拍子もない説明にフリージアは疑問を覚えた。
しかし、自身を守る魔法障壁が展開するたびに壊されているという状況で、平然とそんなことを口走るリースペトラに違和感を与えられる。
普通であれば死を前におかしくなったのだと判断していたところだ。しかし、騎士として多くの経験を積んできたが故の勘がその判断を許さない。
そこでふと、フリージアはリースペトラが苦しそうに顔を歪ませてふらつく姿を捉えた。
「――おしゃべりはおしまい」
その隙を見逃すほどフリージアは弱くはない。リースペトラを守る魔法障壁を突き破るべく、究極の速度を以て接近し、剣を振り上げる。
「甘い」
しかし、その一太刀は魔法障壁に届かなかった。
フリージアの顔面を射抜くように正確なラインで礫が飛来したのである。フリージアはそれを回避せざるを得ず、攻撃を中断した。
そしてリースペトラから距離を取り、魔法障壁を中心として旋回するように高速移動しながら様子を窺う。
「そこにいたな?」
確信めいた口調で笑うリースペトラは、先ほどまでフリージアがいた場所を正確に指さしていた。
「……っ」
フリージアはその笑みを前に思わず全身が粟だった。
時間切れ、そんな言葉がフリージアの頭をよぎる。もしかすると私は重大な失敗を犯したのではと思わずにはいられなかった。
そんなフリージアを前に、リースペトラは右手首で頭の側面をポンポンと叩きながら口を開く。
「属性剣は身体強化とはまた別の、騎士が魔法を扱う手段であり、その攻撃に数多の多様性を生み出す要素だ。それはお主の疑似再現でも同じだろう」
リースペトラの「な?」という問いかけにフリージアの背筋が凍る。その声はまるで隣で囁かれたかのようであり、フリージアは自身がまるで蜘蛛の巣にかかった羽虫のようだと錯覚した。
「前述のとおり属性剣を扱うメリットは大きい。だが、明確な弱点も存在する」
リースペトラは「お主は分かっているだろうがな」と前置きすると、さらに続ける。
「持ち主の魔力の消費が激しい、という点だ。お主は高速移動するのに身体強化魔法を使っているからな、尚更だろう」
「――だから、何?」
フリージアは平静を装ってそう返すが、一つずつ自身の皮を剥がされていく感覚に恐怖を覚え始めていた。
ジリ貧でしかないはずのリースペトラを前に、優位を保っているはずの自分。そうであるはずなのに、状況はそう言っているはずなのに、拭いきれない不安感はフリージアを蝕んでいく。
騎士としての勘がけたたましく警告を発し、異常を訴えてくる。そして万全とは到底言えないほど体の動きがガクつきだすのを自覚するのと同時、手先に冷たさを感じ取った。
「――忘れていたことを忘れていたんだ。戦いのことも、自身のことも」
「……?」
リースペトラの言葉の真意を探るべく、フリージアの脳が反射的に思考を巡らせる。しかし、それを読んだかのようにリースペトラは右手をあげてそれを制した。
「久々に濃密な魔力に当てられたからかもしれない。頭痛も久しい感覚だ――おっと、話を戻そうか」
リースペトラは自身の頭を労わる様子を見せながら、高速移動を続けるフリージアに意識を向ける。そして右手に魔力を集中させていった。
「属性剣も、疑似再現も、我には垂れ流している魔力が視えている」
瞳を閉じ、心眼で魔力を覗く。
魔力との触れ合い。それだけでは足らず、深く、濃厚に交わり、己が魔力と融合を果たした魔法使い。それが魔女。"恒久"を賜りし魔女、リースペトラ。
彼女にとって魔力を視ることは呼吸と同じくらい身体に沁みついた行動だ。それは全てを支える根幹であり、いついかなる時も立ち返るべき基本。
それは戦闘においても同じこと。
姿が、殺気が、見えなくとも問題はない。リースペトラにはフリージアの魔力が走らせる軌跡が視えている。
自身を囲むように走るそのラインはフリージアの旋回に伴って幾重にも重なって視えている。しかし、リースペトラにとってその判別は児戯に等しかった。
――正確には、再び児戯になったというべきか。
フリージアの操作から離れた魔力はゆっくりと空気に溶けて霧散していく。そこに視えるのは明確な揺らぎ。
フリージアが走らせる細く流麗な魔力のラインは、フリージアの手から離れれば離れるほど揺らぎによって太く、境界が無くなっていく。
"恒久"の魔女リースペトラ。彼女は紛れもなく魔女であった。
その差異を見逃すはずがない。
「――ッ!」
このままでは、死ぬ。そう確信したフリージアは剣を握りしめて地を蹴った。向かうはリースペトラの前。一撃で障壁ごと首を斬る為に。
しかし、その姿を魔力を通して視ているリースペトラは笑う。
「灰塵の積層」
すべてを灰塵に帰す原始的力の本流が今、たった一人の騎士に向かって炸裂した。
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