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二章 前線基地にて
魔物研究家、ジェス
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「ふむほぉ……」
リースペトラがギルドに一歩踏み入れれば、そんな言葉とも思えない言葉を発する。
それを見た青年は「なんだ、それ……」と口にするが、続くリースペトラの返答に反応することが出来なかった。
「ケラスさん!」
ギルドの奥に設置されたバーカウンターから緑髪をポニーテールにした女性が現れ、青年の前に立ったからだ。
リースペトラは会話に横入りされた形になる。しかし、特に何も言うことなく青年の隣で様子を窺った。
ただ、不満とはまた違う何かを表情に乗せつつ青年を凝視し続ける。
「……久しぶりだな」
青年はそのリースペトラの視線に気が付いたが、面倒事な気がしてならず女性との会話に興じることにする。
「ケラスさんが探索に出てから四日間ですか? またすごい素材を取ってきてくれたんですよね。私、期待で胸が張り裂けそうですよ!」
鼻息荒く青年に詰め寄る女性。その目は爛々と輝いており、まっすぐに青年を射抜く。リースペトラがそこで「胸が、張り裂ける!?」と声を上げると、女性の注意がそちらに向いた。
「ケラスさん、こちらの方は?」
女性が「ケラスさんが女性の方を連れているなんて珍しい……」と人を疑うような目を向けると、青年は隠さずに舌打ち。
しかし、続けて口を開く。
「魔法使いのリースペトラだ。道中で出会ったんだが、……腕が立つ。で、こっちはジェス。こいつが魔物の解体や値付けをしてくれる。あと、魔物の研究家だ」
青年が間に入って説明すると、二人はそろってお互いに頭を下げた。
「リースペトラさん、よろしくお願いします!」
先に口火を切ったのはジェスの方だった。リースペトラが「よろしく頼む」と返すと、ジェスがさらに続ける。
「リースペトラさんは前線支部に来るの初めてですよね? ここはちょっと特殊でして、出入りする冒険者さんを記録しています。ちょっとこちらで記入していただきたいものが――」
ジェスはそう言ってバーカウンターを示す。しかし、そこで青年が待ったをかけた。
「こいつは冒険者登録をしていないはずだ。先にそっちから頼む」
青年の言葉にジェスが驚き大きな声を上げた。
「えぇ!? 未登録の方がわざわざこの森に? 変な人もいるもんですね……」
「ふははっ。長生きすると変わったことがしたくなるものだろう?」
ジェスのストレートな物言いと視線を受けたリースペトラは、快活に笑って言った。
「リースペトラさんは冗談がお上手ですねぇ。ささっ、こちらへどうぞ。まずは登録をしましょっか」
「はい、完了です。これでリースペトラさんも私たちの仲間ですね!」
ジェスはリースペトラが記入した用紙を受け取って確認すると、「ようこそ~」と両手を広げた。
二人の周りに座って酒を飲んでいた数人がパチパチと拍手をしてくれる。リースペトラは彼らに慣れた様子で手を挙げ、応えて見せた。
「せっかくだ、歓迎を兼ねて奢ってやるよ!」
その中の一人がカウンターの厳ついスキンヘッドのスタッフに声をかけると、ジェスとリースペトラに酒が用意された。
「お主、気前がいいな!」
リースペトラは表情を明るくすると、「我、酒は久しぶりだぞぉ」とコップを前にして指をわきわきとさせた。
「私、まだ仕事中ですよ~?」
ジェスはそう言っているがまんざらでもない様子。酒を奢った男は「まぁ遠慮すんなって!」とジェスをその気にさせる言葉を吐く。
「ん~、じゃあ? 遠慮なく?」
「今度俺に実入りの良さげな依頼、流してくれや!」
おどけた感じで言うジェスをはやし立てるように男が言う。するとジェスがバンッとカウンターを叩いた。
「それが目的でしたかぁ~? まぁ、考えておきますっ」
ジェスはジトぉとした目で男を見るが、それは一瞬。すぐに元の調子に戻ると豪快に酒を飲み始める。
それを見たリースペトラもまた、ごくりとつばを飲み込んでから酒に口を付けた。
「うまい!」
「おいしいですね~」
喜色を浮かべたリースペトラにジェスが同意。二人は頷き合うと、再び杯を傾けた。
「ところで、お主はここで働いているのか?」
酒が進めば会話が進む。リースペトラはカウンターのスタッフとジェスが同じ制服を身に着けているのを確認して言った。
ジェスは「ジェスと呼んでください!」と返すと、続けて口を開く。
「そうですよ。正確には違うんですけど、本業との兼ね合いが良いんです」
「確か魔物の研究家と言っていたな。そんな数奇な者が現れるとはな……」
そんなリースペトラの言葉にジェスが笑いをこぼす。
「リースペトラさん、魔物研究家は割とメジャーな存在ですよ? 先ほどから冗談が激しいですね~」
「そ、そうか? ふむ、我はもしや世間とのすり合わせが必要か……?」
リースペトラは口元を抑えつつ小さく呟く。しかし、その声はジェスに聞こえていなかったようだ。酒を飲んでさらに陽気になったジェスが喋り出す。
「この森はS級の魔物がうじゃうじゃいますからね。それに伴って方々ほうぼうから実力者が集まりますし、研究者としては最高の環境ですよ! ギルドのお手伝いとして事務や解体作業をすれば研究資金も稼げますし、新鮮な素材を手に入れるのにも都合がいい! リースペトラさんにも期待してるんで、ケラスさんとじゃんじゃん魔物を狩ってきてくださいね~」
「お、おぅ……」
酒のおかげで口が回りだしたのか、ネズミ算的な勢いで口数が増大するジェスを前にしてリースペトラが押され気味に。
リースペトラを含め周りの数人がジェスのマシンガントークを肴に酒を飲むことになった。
しかし、いつも通りの日常なのか周りは「うんうん」、「それでそれで?」と若干流し気味だ。
一方リースペトラは感慨深そうにジェスを見て笑う。
「こういうのも久々だし、我は中々楽しいぞ」
リースペトラはしみじみとした様子で呟き、さらに盛り上がっていくジェスを見守る形。
ガシャン!
しかし、グラスか何かが割れたような耳を刺す音が響き、その感慨を邪魔されることに。
「……?」
若干眉を顰め表情に不満を隠せないリースペトラは、音のした背後を確認するために振りかえった。
「ケラス様! 今日こそ私たち白銀眺望景に入ってもらいます!」
そこでリースペトラが見たのは、同行者が引き抜きにあっている姿だった。
リースペトラがギルドに一歩踏み入れれば、そんな言葉とも思えない言葉を発する。
それを見た青年は「なんだ、それ……」と口にするが、続くリースペトラの返答に反応することが出来なかった。
「ケラスさん!」
ギルドの奥に設置されたバーカウンターから緑髪をポニーテールにした女性が現れ、青年の前に立ったからだ。
リースペトラは会話に横入りされた形になる。しかし、特に何も言うことなく青年の隣で様子を窺った。
ただ、不満とはまた違う何かを表情に乗せつつ青年を凝視し続ける。
「……久しぶりだな」
青年はそのリースペトラの視線に気が付いたが、面倒事な気がしてならず女性との会話に興じることにする。
「ケラスさんが探索に出てから四日間ですか? またすごい素材を取ってきてくれたんですよね。私、期待で胸が張り裂けそうですよ!」
鼻息荒く青年に詰め寄る女性。その目は爛々と輝いており、まっすぐに青年を射抜く。リースペトラがそこで「胸が、張り裂ける!?」と声を上げると、女性の注意がそちらに向いた。
「ケラスさん、こちらの方は?」
女性が「ケラスさんが女性の方を連れているなんて珍しい……」と人を疑うような目を向けると、青年は隠さずに舌打ち。
しかし、続けて口を開く。
「魔法使いのリースペトラだ。道中で出会ったんだが、……腕が立つ。で、こっちはジェス。こいつが魔物の解体や値付けをしてくれる。あと、魔物の研究家だ」
青年が間に入って説明すると、二人はそろってお互いに頭を下げた。
「リースペトラさん、よろしくお願いします!」
先に口火を切ったのはジェスの方だった。リースペトラが「よろしく頼む」と返すと、ジェスがさらに続ける。
「リースペトラさんは前線支部に来るの初めてですよね? ここはちょっと特殊でして、出入りする冒険者さんを記録しています。ちょっとこちらで記入していただきたいものが――」
ジェスはそう言ってバーカウンターを示す。しかし、そこで青年が待ったをかけた。
「こいつは冒険者登録をしていないはずだ。先にそっちから頼む」
青年の言葉にジェスが驚き大きな声を上げた。
「えぇ!? 未登録の方がわざわざこの森に? 変な人もいるもんですね……」
「ふははっ。長生きすると変わったことがしたくなるものだろう?」
ジェスのストレートな物言いと視線を受けたリースペトラは、快活に笑って言った。
「リースペトラさんは冗談がお上手ですねぇ。ささっ、こちらへどうぞ。まずは登録をしましょっか」
「はい、完了です。これでリースペトラさんも私たちの仲間ですね!」
ジェスはリースペトラが記入した用紙を受け取って確認すると、「ようこそ~」と両手を広げた。
二人の周りに座って酒を飲んでいた数人がパチパチと拍手をしてくれる。リースペトラは彼らに慣れた様子で手を挙げ、応えて見せた。
「せっかくだ、歓迎を兼ねて奢ってやるよ!」
その中の一人がカウンターの厳ついスキンヘッドのスタッフに声をかけると、ジェスとリースペトラに酒が用意された。
「お主、気前がいいな!」
リースペトラは表情を明るくすると、「我、酒は久しぶりだぞぉ」とコップを前にして指をわきわきとさせた。
「私、まだ仕事中ですよ~?」
ジェスはそう言っているがまんざらでもない様子。酒を奢った男は「まぁ遠慮すんなって!」とジェスをその気にさせる言葉を吐く。
「ん~、じゃあ? 遠慮なく?」
「今度俺に実入りの良さげな依頼、流してくれや!」
おどけた感じで言うジェスをはやし立てるように男が言う。するとジェスがバンッとカウンターを叩いた。
「それが目的でしたかぁ~? まぁ、考えておきますっ」
ジェスはジトぉとした目で男を見るが、それは一瞬。すぐに元の調子に戻ると豪快に酒を飲み始める。
それを見たリースペトラもまた、ごくりとつばを飲み込んでから酒に口を付けた。
「うまい!」
「おいしいですね~」
喜色を浮かべたリースペトラにジェスが同意。二人は頷き合うと、再び杯を傾けた。
「ところで、お主はここで働いているのか?」
酒が進めば会話が進む。リースペトラはカウンターのスタッフとジェスが同じ制服を身に着けているのを確認して言った。
ジェスは「ジェスと呼んでください!」と返すと、続けて口を開く。
「そうですよ。正確には違うんですけど、本業との兼ね合いが良いんです」
「確か魔物の研究家と言っていたな。そんな数奇な者が現れるとはな……」
そんなリースペトラの言葉にジェスが笑いをこぼす。
「リースペトラさん、魔物研究家は割とメジャーな存在ですよ? 先ほどから冗談が激しいですね~」
「そ、そうか? ふむ、我はもしや世間とのすり合わせが必要か……?」
リースペトラは口元を抑えつつ小さく呟く。しかし、その声はジェスに聞こえていなかったようだ。酒を飲んでさらに陽気になったジェスが喋り出す。
「この森はS級の魔物がうじゃうじゃいますからね。それに伴って方々ほうぼうから実力者が集まりますし、研究者としては最高の環境ですよ! ギルドのお手伝いとして事務や解体作業をすれば研究資金も稼げますし、新鮮な素材を手に入れるのにも都合がいい! リースペトラさんにも期待してるんで、ケラスさんとじゃんじゃん魔物を狩ってきてくださいね~」
「お、おぅ……」
酒のおかげで口が回りだしたのか、ネズミ算的な勢いで口数が増大するジェスを前にしてリースペトラが押され気味に。
リースペトラを含め周りの数人がジェスのマシンガントークを肴に酒を飲むことになった。
しかし、いつも通りの日常なのか周りは「うんうん」、「それでそれで?」と若干流し気味だ。
一方リースペトラは感慨深そうにジェスを見て笑う。
「こういうのも久々だし、我は中々楽しいぞ」
リースペトラはしみじみとした様子で呟き、さらに盛り上がっていくジェスを見守る形。
ガシャン!
しかし、グラスか何かが割れたような耳を刺す音が響き、その感慨を邪魔されることに。
「……?」
若干眉を顰め表情に不満を隠せないリースペトラは、音のした背後を確認するために振りかえった。
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