81 / 85
卒業
81話 卒業コンサート②
しおりを挟む
「えっと……あの、そうですね。麻衣さんは裏でもとっても優しかったですよ……」
藍がひねり出したのは実に穏やかな一言だった。
……良いのよ、藍!ここは嘘でも「意外とズボラだ」とか「お腹出して寝てた」とか言って、私の方が「ちょっと!やめてよ! 」ってツッコむ流れなのよ!……などと思ってしまったが、そんな安易なバラエティ的流れに乗るだけが正解ではない。
本当に思っていることをファンの人に伝えることに勝る誠実さはないだろう。
「あの、これって公式に言ってましたっけ?私をオーディションの時に選んでくれたのが麻衣さんだったんですよ……」
藍の言葉に頷いているメンバーと、驚いたリアクションをしているメンバーとに分かれた。一方、客席の反応を見ると知らない人がほとんどだったようだ。
私が5期生のオーディションに携わったということはどこかで話したはずだが、藍を私がピックアップした、ということまでは話していなかったと思う。メンバー内でも藍と接点の少ないメンバーは知る機会もなかったのだろう。
「後から聞いた話だと、他の審査員の人たちは落とすつもりだったらしいんですけど、麻衣さんだけが『あの子は絶対に合格させた方が良い』って言ってくれたみたいで……」
続けた藍の一言に客席からは「おー」という静かなどよめきが起こる。
会場の空気を察した彩里が私に尋ねてきた。
「え、麻衣ちゃんは藍ちゃんのどういう部分を見て合格させた方が良い、って言ったの? 」
「直感です! 」
潔く言い切った私の言葉に、尋ねた彩里も会場も少々肩透かしを食らった感は見受けられたが、まあ実際その通りなのだから仕方ない。魂が共鳴する胸の高まりが!とか説明しても誤解を招くだけだろう。
「……あの、でも、藍ちゃんは本当に最初の頃とは変わったと思います」
おずおずと手を挙げたのは5期生の須藤琴音だった。
「お、琴音ちゃん!どういう風に? 」
5期生のライバルとも目されていた彼女の言葉を、メンバーも客席も聞きたがっているはずだ。
「そうですね、藍ちゃんは帰国子女だったとかで、とにかく私たちとは違っていたというか……とにかくとっても変わった子でした。言葉遣いとかも変だったし、デリカシーは無いし、そもそも周りに合わせようという気持ちがなさそうでした。でもそんな藍ちゃんのことを、良くも悪くも5期のみんなはとても気になっていたと思います。……それがいつの間にか5期生のセンターになったと思ったら、選抜のセンターにまでなるなんて。その頃からは会う度に私たちにも気を遣ってくれるし、先輩たちとも上手くやっていけているみたいででホッとしています。やっぱり藍ちゃんがそんな風に変われたのは、麻衣さんが長い時間を一緒に過ごして色々な面で教育してきたお蔭なんだと思います」
そうそう、琴音!良い所に話の着地点を持っていったね!
琴音の言葉に客席もメンバーも納得したようにしんみりと頷いた。
「え?何かスゴイ良い話みたいになってますけど……麻衣さんは『藍を選んだのは直感です!』って言い切るような人ですよ?藍が良い子になってこうしてセンターに立っているのは単に藍の元々の才能なんじゃないですか?麻衣さんの教育の賜物とかじゃなくて」
平和的にまとまりかけた空気をぶち壊しにきたのは……舞奈だった。
「ちょっと~、舞奈。どういう意味よ? 」
最後くらいは私も舞奈とただただ穏やかで仲の良い姿をファンの前で見せたいと思っていたのだが……そっちが仕掛けてくるのなら仕方ない!
あまり私と舞奈の関係性について詳しく知らない年少メンバーは突然始まった口論に若干うろたえているようだったが、古くからのメンバーは「また始まったよ」とニヤニヤしていた。
「どういう意味も何も言葉通りの意味ですけどね。……そもそも麻衣さんは誰に対しても良い顔をしすぎなんですよ。もう少し先輩として年長者として厳しく指導することも必要なんじゃないですかね?……っていうか、実は麻衣さんガチで女の子が好きなんじゃないかな……と私は疑っているんですけどね」
舞奈の挑発に一部のやや特殊なファンは色めき立つ。
「そうね、昔の舞奈にだったらそれもアリかもしれなかったかもしれないわねぇ……」
「な……どういう意味ですか!? 」
私の反撃に舞奈も一瞬たじろぐ。
「あのですね、皆さん聞いて下さいよ。私が最初マネージャーとして付いた時の舞奈はまだ17歳でね、本当に純真無垢な良い子でね……。しかも当時はまだ選抜にも入れず、自信もなくて、こんな子が本当にWISHでやっていけるのかなと不安にもさせられたんですが、それだけに『私が何とかしてあげなきゃ! 』という気持ちにもさせられたんですよ。……それがねぇ、今や随分と芸能界に染まってしまったというかねぇ」
「……ね、裏ではいつも2人でこんな感じでやり合ってるんです。あんまりそんなイメージ無かったと思いますけど、麻衣さん意外と口が悪いでしょ?裏の顔はこんな感じなんですよ」
一転して客席に向けた舞奈の一言に会場は沸いた。
……いや、それはさぁ、売り言葉に買い言葉ってやつじゃないですか……。これを裏の顔って言われてもなぁ、という気はしたが、まあお客さんが喜んでくれるならオッケーだ。
「え、逆に舞奈は麻衣ちゃんと初めて会った時はどういう気持ちだったの? 」
彩里が話題を展開した。
「麻衣さんと初めて会った時のことですか?初めからちょっとムカついてましたよ、私は。……マネージャーだっていうのに、天下のWISHのメンバーより明らかにルックスが輝いてるじゃないですか?マジで何なの?メンバーをマネージャーが公開処刑してどうするの?って思いましたよ」
会場からは笑い声が漏れる。
「その上、親身で一生懸命私のために動いてくれて、いつの間にかWISHとしてやっていく覚悟までこっちに植え付けてきて……。その上いつの間にかメンバーとして同じステージに立つようになったと思ったら、努力家で人の為にばっかり動いていて……人気が出てきてこれからセンターを目指す!っていう流れになってきたのに卒業しちゃうっていう……本当に意味が分かんない人です! 」
いつの間にか舞奈の口調は真剣なものになっていた。
「ねえ、麻衣さん……何で卒業しちゃうんですか?年齢なんて言い訳にならないですよ。まだまだ全然いけるでしょ?私は、もっと麻衣さんと一緒にステージに立ちたかったです!2人でセンター目指してバチバチやりたかったですよ!……何でもう卒業しちゃうんですか?卒業するの、やめません? 」
舞奈との思い出が一瞬のうちに蘇ってくる。
あの自信なさげだった少女が、多くのファンの人が見守る公の場でここまで気持ちをはっきりと言葉にするほど強くなったのだ。
とても嬉しかったし、それでも彼女に応えられないのが申し訳なかった。
「……卒業コンサートで卒業を撤回したら前代未聞よね? 」
「そうですね、アイドル史に間違いなく残ると思いますよ」
私の言葉に舞奈もそう答えて少し笑ってくれた。
もちろん現実にはそうは出来ない……そんなことは舞奈も分かっている。そのことを確認して2人で頷いたのだった。
「……はい。あ、じゃあそろそろ時間も迫ってきたので最後の1人くらいかな?他にある人はいる?」
しんみりとしてしまった空気を変えようと、彩里が話を振った。
「あ、じゃあ私も良いですか? 」
だいぶ遠いところ、ステージの端の方から声が聞こえた。
藍がひねり出したのは実に穏やかな一言だった。
……良いのよ、藍!ここは嘘でも「意外とズボラだ」とか「お腹出して寝てた」とか言って、私の方が「ちょっと!やめてよ! 」ってツッコむ流れなのよ!……などと思ってしまったが、そんな安易なバラエティ的流れに乗るだけが正解ではない。
本当に思っていることをファンの人に伝えることに勝る誠実さはないだろう。
「あの、これって公式に言ってましたっけ?私をオーディションの時に選んでくれたのが麻衣さんだったんですよ……」
藍の言葉に頷いているメンバーと、驚いたリアクションをしているメンバーとに分かれた。一方、客席の反応を見ると知らない人がほとんどだったようだ。
私が5期生のオーディションに携わったということはどこかで話したはずだが、藍を私がピックアップした、ということまでは話していなかったと思う。メンバー内でも藍と接点の少ないメンバーは知る機会もなかったのだろう。
「後から聞いた話だと、他の審査員の人たちは落とすつもりだったらしいんですけど、麻衣さんだけが『あの子は絶対に合格させた方が良い』って言ってくれたみたいで……」
続けた藍の一言に客席からは「おー」という静かなどよめきが起こる。
会場の空気を察した彩里が私に尋ねてきた。
「え、麻衣ちゃんは藍ちゃんのどういう部分を見て合格させた方が良い、って言ったの? 」
「直感です! 」
潔く言い切った私の言葉に、尋ねた彩里も会場も少々肩透かしを食らった感は見受けられたが、まあ実際その通りなのだから仕方ない。魂が共鳴する胸の高まりが!とか説明しても誤解を招くだけだろう。
「……あの、でも、藍ちゃんは本当に最初の頃とは変わったと思います」
おずおずと手を挙げたのは5期生の須藤琴音だった。
「お、琴音ちゃん!どういう風に? 」
5期生のライバルとも目されていた彼女の言葉を、メンバーも客席も聞きたがっているはずだ。
「そうですね、藍ちゃんは帰国子女だったとかで、とにかく私たちとは違っていたというか……とにかくとっても変わった子でした。言葉遣いとかも変だったし、デリカシーは無いし、そもそも周りに合わせようという気持ちがなさそうでした。でもそんな藍ちゃんのことを、良くも悪くも5期のみんなはとても気になっていたと思います。……それがいつの間にか5期生のセンターになったと思ったら、選抜のセンターにまでなるなんて。その頃からは会う度に私たちにも気を遣ってくれるし、先輩たちとも上手くやっていけているみたいででホッとしています。やっぱり藍ちゃんがそんな風に変われたのは、麻衣さんが長い時間を一緒に過ごして色々な面で教育してきたお蔭なんだと思います」
そうそう、琴音!良い所に話の着地点を持っていったね!
琴音の言葉に客席もメンバーも納得したようにしんみりと頷いた。
「え?何かスゴイ良い話みたいになってますけど……麻衣さんは『藍を選んだのは直感です!』って言い切るような人ですよ?藍が良い子になってこうしてセンターに立っているのは単に藍の元々の才能なんじゃないですか?麻衣さんの教育の賜物とかじゃなくて」
平和的にまとまりかけた空気をぶち壊しにきたのは……舞奈だった。
「ちょっと~、舞奈。どういう意味よ? 」
最後くらいは私も舞奈とただただ穏やかで仲の良い姿をファンの前で見せたいと思っていたのだが……そっちが仕掛けてくるのなら仕方ない!
あまり私と舞奈の関係性について詳しく知らない年少メンバーは突然始まった口論に若干うろたえているようだったが、古くからのメンバーは「また始まったよ」とニヤニヤしていた。
「どういう意味も何も言葉通りの意味ですけどね。……そもそも麻衣さんは誰に対しても良い顔をしすぎなんですよ。もう少し先輩として年長者として厳しく指導することも必要なんじゃないですかね?……っていうか、実は麻衣さんガチで女の子が好きなんじゃないかな……と私は疑っているんですけどね」
舞奈の挑発に一部のやや特殊なファンは色めき立つ。
「そうね、昔の舞奈にだったらそれもアリかもしれなかったかもしれないわねぇ……」
「な……どういう意味ですか!? 」
私の反撃に舞奈も一瞬たじろぐ。
「あのですね、皆さん聞いて下さいよ。私が最初マネージャーとして付いた時の舞奈はまだ17歳でね、本当に純真無垢な良い子でね……。しかも当時はまだ選抜にも入れず、自信もなくて、こんな子が本当にWISHでやっていけるのかなと不安にもさせられたんですが、それだけに『私が何とかしてあげなきゃ! 』という気持ちにもさせられたんですよ。……それがねぇ、今や随分と芸能界に染まってしまったというかねぇ」
「……ね、裏ではいつも2人でこんな感じでやり合ってるんです。あんまりそんなイメージ無かったと思いますけど、麻衣さん意外と口が悪いでしょ?裏の顔はこんな感じなんですよ」
一転して客席に向けた舞奈の一言に会場は沸いた。
……いや、それはさぁ、売り言葉に買い言葉ってやつじゃないですか……。これを裏の顔って言われてもなぁ、という気はしたが、まあお客さんが喜んでくれるならオッケーだ。
「え、逆に舞奈は麻衣ちゃんと初めて会った時はどういう気持ちだったの? 」
彩里が話題を展開した。
「麻衣さんと初めて会った時のことですか?初めからちょっとムカついてましたよ、私は。……マネージャーだっていうのに、天下のWISHのメンバーより明らかにルックスが輝いてるじゃないですか?マジで何なの?メンバーをマネージャーが公開処刑してどうするの?って思いましたよ」
会場からは笑い声が漏れる。
「その上、親身で一生懸命私のために動いてくれて、いつの間にかWISHとしてやっていく覚悟までこっちに植え付けてきて……。その上いつの間にかメンバーとして同じステージに立つようになったと思ったら、努力家で人の為にばっかり動いていて……人気が出てきてこれからセンターを目指す!っていう流れになってきたのに卒業しちゃうっていう……本当に意味が分かんない人です! 」
いつの間にか舞奈の口調は真剣なものになっていた。
「ねえ、麻衣さん……何で卒業しちゃうんですか?年齢なんて言い訳にならないですよ。まだまだ全然いけるでしょ?私は、もっと麻衣さんと一緒にステージに立ちたかったです!2人でセンター目指してバチバチやりたかったですよ!……何でもう卒業しちゃうんですか?卒業するの、やめません? 」
舞奈との思い出が一瞬のうちに蘇ってくる。
あの自信なさげだった少女が、多くのファンの人が見守る公の場でここまで気持ちをはっきりと言葉にするほど強くなったのだ。
とても嬉しかったし、それでも彼女に応えられないのが申し訳なかった。
「……卒業コンサートで卒業を撤回したら前代未聞よね? 」
「そうですね、アイドル史に間違いなく残ると思いますよ」
私の言葉に舞奈もそう答えて少し笑ってくれた。
もちろん現実にはそうは出来ない……そんなことは舞奈も分かっている。そのことを確認して2人で頷いたのだった。
「……はい。あ、じゃあそろそろ時間も迫ってきたので最後の1人くらいかな?他にある人はいる?」
しんみりとしてしまった空気を変えようと、彩里が話を振った。
「あ、じゃあ私も良いですか? 」
だいぶ遠いところ、ステージの端の方から声が聞こえた。
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…
小桃
ファンタジー
商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。
1.最強になれる種族
2.無限収納
3.変幻自在
4.並列思考
5.スキルコピー
5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる