44 / 85
アイドル転向!?
44話 祭りのあと
しおりを挟む
「麻衣!見て見て見て、一面よ!一面!」
翌朝、事務所に行くと社長が興奮した様子で寄ってきた。
ちなみに、昨日あれだけ大きなコンサートをやったんだから次の日くらい休みにさせろや!と言いたい気持ちももちろんあったが……メンバーの多くは当然のように今日も仕事をしているわけで、それを知っていて自分だけ休むことは出来なかった。
「……何だ、日東じゃないですか……」
昨日は興奮が収まらずほとんど眠れなかったので、社長の興奮した声が少しだけ頭に響いた。
社長が見せてきたのは『日東スポーツ』というスポーツ新聞だった。
一時期はプロ野球と下世話なゴシップばかりを載せていたスポーツ紙で、その信憑性の薄さから「日付以外は全部デタラメ」とまで冗談交じりに言われていた新聞だ。
近年は時代に合わせた経営方針の変化なのか、私たちWISHを始めアイドルのことをよく記事にしてくれる。メンバーへの取材や対談なども載せてくれるし、誹謗中傷のような不快な記事も一切なく、私たちにとっては只々優良な媒体となってくれていた。
そんな日東スポーツの本日の一面は『のぞかお有終の美!!!』という見出しだった。
黒木希と井上香織がコンサートのクライマックス、泣きながらメンバーに囲まれているアップの写真が大きく用いられていた。
「まあ、日東さんは今までも結構記事にしてくれてましたし、2人の卒業となれば売り上げもそれだけ見込めるでしょうしね」
近年は紙媒体の低迷が指摘されて久しいが、大きな紙面で2人の幸せな表情が堪能出来るのはスポーツ新聞ならではだろう。スマホで見るネット記事にはない迫力があった。
「あら、麻衣のことも記事になっているわよ」
「え……」
社長の一言に心臓が揺さぶられた。
見ると今日の日東スポーツは、一面全てが昨日の卒業コンサートに関する記事だった。
もちろんメインは卒業した2人のことだったが、ライブの詳細なレポートも書かれていたし、『今後のWISHを担うのは?』という記事では「3期生に今一度注目して欲しいとあの場で訴えかけた桜木舞奈こそが、満を持して次のセンターに来る」という内容が書かれていた。
そして……最下段の小さな囲み記事で『新メンバーは元マネージャー!?』と私のことが紹介されていた。
……正直言って、私は少し安堵した。
昨日はアドレナリンがドバドバ出ていたし、ステージでパフォーマンスをすることは楽しかったというか、かけがえのない経験だったし、他では決して味わえない素晴らしい景色を見させてもらった、という程度の感謝はあるけれど……冷静に考えると、私なんかよりも舞奈のような未来ある子が注目される方が健全だし、グループ全体の未来を考えた時もその方が良いだろう。
「あ、社長。ちょっとおトイレに行ってきます……」
仕事は色々溜まっていたし、出社してすぐトイレかよ……と社長は少し微妙な顔をしたけれど、昨日の活躍もあってか何も言わず見逃してくれた。
「……ふう」
個室の鍵を閉めると、私はスマホを開いた。
そしてブックマークしてあるWISHのまとめサイトを開いた。
……これが良い行いでないことは充分分かっております、神様!
しかしですね!今の私には心の平安を保つためにどうしても必要な行為なのです!
この数日はレッスンの疲れもあったし、コンサートに出演する恐怖もあり、とてもここを覗く気にはなれなかったのだが……どうしても今日くらいは、見ておきたかった。そして安堵しておきたかったのだ。
2大エースの卒業コンサートという稀に見るビッグイベントの後ということで、掲示板も盛り上がったのだろう。様々な記事が並んでいた。
(そうそう、こうよね、当然。こうでなくっちゃ!)
当然メインの2人の卒業を祝う記事が圧倒的に多かった。
その他で多く取り上げられているのは、やはり舞奈のコメントに関してだった。
「よく言った!それでこそ次期エース!」という賞賛も多かったが、「大事な先輩の卒業の時でも自分が前に出ることしか考えられない出しゃばり娘」というコメントもあった。
その他の記事はそれぞれの推しメンに注目した記事だった。
それぞれを何となく流し見て、画面を恐る恐る下にスクロールしてゆく。
(……あった……)
『元マネージャー小田嶋麻衣がまさかのステージデビュー!』
という記事をついに発見した。コメント数を見ると注目度は、そこそこといった所だろうか?
卒業した2人に関する記事や、舞奈の発言に関する記事と比べると注目度は落ちるが、やはりそれなりに多くの人が見ているようだ。
(まあまったく注目されないのも、それはそれで問題よね……)
自分が注目の的になることは出来れば避けたいのは山々なのだが……社長の思惑やWISH全体のことを考えると、そうも言っていられない。
私の登場と同じ日に、舞奈のあの発言が出たことはとても良い傾向だったし、これを機に「谷間の期」と揶揄されがちな2期生にも注目が集まれば良いのだが。
とにかく「国民的アイドルとなったにも関わらず、依然として攻めたやり方を採るグループ!」としてWISH全体に注目が集まる……というのが私の理想だった。
恐る恐る記事を開くとそこには様々な意見があった。
「こんな飛び道具のような仕方でしか世間の興味を惹けないなら、WISHも正真正銘のオワコンだな」
という批判的なコメントもあったが
「でも元マネージャーっていう肩書は、一時期ちょっと手伝ってたとか形式的なものじゃなくて、がっつりメンバーに付いてた働いていたみたいだし、面白そうじゃん」
「パフォーマンスもしっかり出来ていたし、単に話題作りのお遊びって感じでもなさそうじゃん?ってかビジュアル的にもメンバーに混ざって全然遜色ないし良いと思う」
という意見が多くの賛同を得ていた。
その他も概ね好意的な意見が多く「今後に期待する」ということでその記事は結ばれていた。
(……まあ、なんとか良かったかな)
概ね想定通りで良い意味で話題になり、しかも私個人に大注目!という感じでもなく……という結果に私はほっと胸を撫で下ろした。
ここでまとめサイトを閉じて仕事に戻れば良かったのだが、安堵した私は別のサイトのことを思い出してしまっていた。
この前社長が見せてきた、例の『小田嶋麻衣とかいうマネージャーが一番ビジュアル強いのおかしくね?』という記事を載せていたサイトだ。
まとめサイトも様々であり色々な性格がある。
匿名掲示板の書き込みを抜き出したものに裏も表もないだろ!と言いたくなりそうではあるが……さっき見たのは比較的入門編というか、WISHのまとめサイトでもポピュラーなサイトだ。それほど過激な意見は反映されない。
対して私を取り扱っていたのは、あまり聞いたこともないサイトだった。
他の記事もタイトルだけ見たのだが、何となく怖いというか……偏った意見ばかりを取り上げていそうな雰囲気がした。
(でも……何だかんだあそこの人たちが一番喜んでくれているんじゃないのかなぁ、なんて……)
こんな甘い期待をして、そしてそれを裏切られる理不尽で辛辣な意見を目にし、精神を病んでいく……そんなメンバーも何人かいたことを私は知っていた。
実際にマネージャーとしてメンバーからそんな相談をされたこともある!
それに対して「見ても得は無いから見ない方が良いよ」とアドバイスを送った!
つまり自分に関わるまとめサイトは絶対に見るべきではない!
……もちろんそんな常識的判断が、目の前の好奇心に勝てるわけもなかった。
指は半ば無意識にそのサイトを開いていた。
翌朝、事務所に行くと社長が興奮した様子で寄ってきた。
ちなみに、昨日あれだけ大きなコンサートをやったんだから次の日くらい休みにさせろや!と言いたい気持ちももちろんあったが……メンバーの多くは当然のように今日も仕事をしているわけで、それを知っていて自分だけ休むことは出来なかった。
「……何だ、日東じゃないですか……」
昨日は興奮が収まらずほとんど眠れなかったので、社長の興奮した声が少しだけ頭に響いた。
社長が見せてきたのは『日東スポーツ』というスポーツ新聞だった。
一時期はプロ野球と下世話なゴシップばかりを載せていたスポーツ紙で、その信憑性の薄さから「日付以外は全部デタラメ」とまで冗談交じりに言われていた新聞だ。
近年は時代に合わせた経営方針の変化なのか、私たちWISHを始めアイドルのことをよく記事にしてくれる。メンバーへの取材や対談なども載せてくれるし、誹謗中傷のような不快な記事も一切なく、私たちにとっては只々優良な媒体となってくれていた。
そんな日東スポーツの本日の一面は『のぞかお有終の美!!!』という見出しだった。
黒木希と井上香織がコンサートのクライマックス、泣きながらメンバーに囲まれているアップの写真が大きく用いられていた。
「まあ、日東さんは今までも結構記事にしてくれてましたし、2人の卒業となれば売り上げもそれだけ見込めるでしょうしね」
近年は紙媒体の低迷が指摘されて久しいが、大きな紙面で2人の幸せな表情が堪能出来るのはスポーツ新聞ならではだろう。スマホで見るネット記事にはない迫力があった。
「あら、麻衣のことも記事になっているわよ」
「え……」
社長の一言に心臓が揺さぶられた。
見ると今日の日東スポーツは、一面全てが昨日の卒業コンサートに関する記事だった。
もちろんメインは卒業した2人のことだったが、ライブの詳細なレポートも書かれていたし、『今後のWISHを担うのは?』という記事では「3期生に今一度注目して欲しいとあの場で訴えかけた桜木舞奈こそが、満を持して次のセンターに来る」という内容が書かれていた。
そして……最下段の小さな囲み記事で『新メンバーは元マネージャー!?』と私のことが紹介されていた。
……正直言って、私は少し安堵した。
昨日はアドレナリンがドバドバ出ていたし、ステージでパフォーマンスをすることは楽しかったというか、かけがえのない経験だったし、他では決して味わえない素晴らしい景色を見させてもらった、という程度の感謝はあるけれど……冷静に考えると、私なんかよりも舞奈のような未来ある子が注目される方が健全だし、グループ全体の未来を考えた時もその方が良いだろう。
「あ、社長。ちょっとおトイレに行ってきます……」
仕事は色々溜まっていたし、出社してすぐトイレかよ……と社長は少し微妙な顔をしたけれど、昨日の活躍もあってか何も言わず見逃してくれた。
「……ふう」
個室の鍵を閉めると、私はスマホを開いた。
そしてブックマークしてあるWISHのまとめサイトを開いた。
……これが良い行いでないことは充分分かっております、神様!
しかしですね!今の私には心の平安を保つためにどうしても必要な行為なのです!
この数日はレッスンの疲れもあったし、コンサートに出演する恐怖もあり、とてもここを覗く気にはなれなかったのだが……どうしても今日くらいは、見ておきたかった。そして安堵しておきたかったのだ。
2大エースの卒業コンサートという稀に見るビッグイベントの後ということで、掲示板も盛り上がったのだろう。様々な記事が並んでいた。
(そうそう、こうよね、当然。こうでなくっちゃ!)
当然メインの2人の卒業を祝う記事が圧倒的に多かった。
その他で多く取り上げられているのは、やはり舞奈のコメントに関してだった。
「よく言った!それでこそ次期エース!」という賞賛も多かったが、「大事な先輩の卒業の時でも自分が前に出ることしか考えられない出しゃばり娘」というコメントもあった。
その他の記事はそれぞれの推しメンに注目した記事だった。
それぞれを何となく流し見て、画面を恐る恐る下にスクロールしてゆく。
(……あった……)
『元マネージャー小田嶋麻衣がまさかのステージデビュー!』
という記事をついに発見した。コメント数を見ると注目度は、そこそこといった所だろうか?
卒業した2人に関する記事や、舞奈の発言に関する記事と比べると注目度は落ちるが、やはりそれなりに多くの人が見ているようだ。
(まあまったく注目されないのも、それはそれで問題よね……)
自分が注目の的になることは出来れば避けたいのは山々なのだが……社長の思惑やWISH全体のことを考えると、そうも言っていられない。
私の登場と同じ日に、舞奈のあの発言が出たことはとても良い傾向だったし、これを機に「谷間の期」と揶揄されがちな2期生にも注目が集まれば良いのだが。
とにかく「国民的アイドルとなったにも関わらず、依然として攻めたやり方を採るグループ!」としてWISH全体に注目が集まる……というのが私の理想だった。
恐る恐る記事を開くとそこには様々な意見があった。
「こんな飛び道具のような仕方でしか世間の興味を惹けないなら、WISHも正真正銘のオワコンだな」
という批判的なコメントもあったが
「でも元マネージャーっていう肩書は、一時期ちょっと手伝ってたとか形式的なものじゃなくて、がっつりメンバーに付いてた働いていたみたいだし、面白そうじゃん」
「パフォーマンスもしっかり出来ていたし、単に話題作りのお遊びって感じでもなさそうじゃん?ってかビジュアル的にもメンバーに混ざって全然遜色ないし良いと思う」
という意見が多くの賛同を得ていた。
その他も概ね好意的な意見が多く「今後に期待する」ということでその記事は結ばれていた。
(……まあ、なんとか良かったかな)
概ね想定通りで良い意味で話題になり、しかも私個人に大注目!という感じでもなく……という結果に私はほっと胸を撫で下ろした。
ここでまとめサイトを閉じて仕事に戻れば良かったのだが、安堵した私は別のサイトのことを思い出してしまっていた。
この前社長が見せてきた、例の『小田嶋麻衣とかいうマネージャーが一番ビジュアル強いのおかしくね?』という記事を載せていたサイトだ。
まとめサイトも様々であり色々な性格がある。
匿名掲示板の書き込みを抜き出したものに裏も表もないだろ!と言いたくなりそうではあるが……さっき見たのは比較的入門編というか、WISHのまとめサイトでもポピュラーなサイトだ。それほど過激な意見は反映されない。
対して私を取り扱っていたのは、あまり聞いたこともないサイトだった。
他の記事もタイトルだけ見たのだが、何となく怖いというか……偏った意見ばかりを取り上げていそうな雰囲気がした。
(でも……何だかんだあそこの人たちが一番喜んでくれているんじゃないのかなぁ、なんて……)
こんな甘い期待をして、そしてそれを裏切られる理不尽で辛辣な意見を目にし、精神を病んでいく……そんなメンバーも何人かいたことを私は知っていた。
実際にマネージャーとしてメンバーからそんな相談をされたこともある!
それに対して「見ても得は無いから見ない方が良いよ」とアドバイスを送った!
つまり自分に関わるまとめサイトは絶対に見るべきではない!
……もちろんそんな常識的判断が、目の前の好奇心に勝てるわけもなかった。
指は半ば無意識にそのサイトを開いていた。
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる