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桜木舞奈
29話 うんうん、青春だよね!
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「あ、麻衣さん!こっちです~」
指定された場所に着くと、舞奈の方が見つけて手を振ってくれた。
無邪気なその仕草はもちろんとても可愛かったのだけれど……正直言って少し恥ずかしかった。道行く高校生たちに私が注目の的になっていたからだ。
そう、ここは舞奈の高校の校門前だった。
どうしても今日中に渡さなければならない資料が出来てしまったので、俺は急遽学校まで届けにきたのだった。
舞奈と目が合い、未だ引き続き手を振っている彼女を制するかのように小走りで近付いてゆく。
「わー、わざわざ学校まですみません。麻衣さん」
「うん、気にしなくていいわ。全然大丈夫よ。これもマネージャーとしての仕事だから」
思わず自分の口から出た言葉に小っ恥ずかしくなる。
いつの間に俺はそんなプロのマネージャーになったのだろうか?
「とにかく……これ渡しとくわね。新曲のダンスのフォーメーションの図と、あとはダンサーさんが振り付けを踊ってくれた動画がDVDに入っているから。全体の振り入れまで時間がないけど頑張ってね。まあ舞奈ちゃんなら大丈夫だと思うけど」
WISHは大所帯のグループであり、関わっている大人たちの数も段違いに多い。
大勢の大人たちの仕事を経てライブやCD,MVといった作品は完成するし、それがWISHのクオリティにつながっているのは間違いない。
だがこうして多くの大人たちの仕事を経ることによるシワ寄せが、メンバーに押し寄せることが時々ある。
具体的に言うと……レコーディング当日に歌詞が変更になるだとか、MV撮影の当日まで振り付けがメンバーに知らせれていない、といったことだ。
今回もまさにそれで、2日後に迫ったMV撮影のダンスとフォーメーションが今日の午後になってようやく決まった。なるべく練習時間を長く確保してあげたいので急いでこうして資料を届けに来た、というわけだ。
もちろんメンバーたちもある程度そういった事態には慣れてきている。「2日前に全部決まっているなんて楽勝じゃん!」と反応するメンバーもいるだろう。
舞奈は加入して1年に満たない3期生のメンバーだから、そういった事態にはあまり慣れていないが元々ダンスを習っていたということで、振り入れの早さもフォーメーションへの対応も3期生の中では一番優秀だった。
今回のことも舞奈なら特に問題ないだろう。
「舞奈~、早く行こうよ~……ってあれ?」
舞奈と話していると、不意に後ろから1人の女子高校生が声を掛けてきたきた。
さらにその女子高校生の後ろからは、男子高校生2人組が顔を覗かせる。
「……え?メンバーさん?ヤバ!めっちゃ可愛いんだけど!」
1人の男の子が私の顔を見て呟いた。どうやら舞奈の知り合いらしかった。
男子高校生らしい無邪気さと、それに相反するようなオスとしての部分を少しだけ感じて、思わず赤面してゆくのが自分でも分かった。……男子と接する機会が最近ほとんどなかったことも原因だろう。
でも不思議と嫌悪感はそこまで感じなかった。
「ブブー、残念でした!こちらはマネージャーさんでした!」
なぜか少し誇らし気な様子で舞奈は後ろの3人に俺のことを紹介した。
……そうだった、俺はマネージャーという立派な職に就いている大人なのだった。高校生の子供たち相手にペースを握られるわけにはいかないのだ。
「……どうも初めまして。コスモフラワーエンターテインメントの小田嶋と申します。お友達の方たちですか?弊社の桜木舞奈がいつもお世話になっております」
見たか!これが大人の力だ!高校生相手でもビジネスマナーを完全に発揮するのだ!
案の定、ワイワイ言っていた高校生たちは大人の力に怯んだ様子で少し大人しくなった。
「……え、マジすか!マジでマネージャーさんなんすか?マネージャーさんがこんな可愛い必要あるんすか!何かの陰謀じゃないんすか?」
「え~、メイクどこの使ってるんですか?お願いします教えて下さいお願いします!」
「WISHのメンバーじゃないってことは、恋愛もオッケーなんですよね?彼氏とかいるんですか?」
……全然怯んでいなかった。ちくしょう。
「ちょっと、ストーップ!麻衣さん困ってるでしょ!それにあんま騒いでると人集まってきちゃうよ?」
何とか舞奈が間に入って止めてくれた。
打ち解けたやり取りの様子を見て、舞奈と後ろの3人との仲の良さが何となく感じられた。
「麻衣さんあのね、ちょっと歌の練習をしたくて、これから3人とカラオケ行くんだけど大丈夫かな?」
「え、あ、そうなんだ……」
それは……大丈夫なのかな?と思ったのが第一感だった。
多分3人は良い子たちだろう。ワイワイしてはいるが舞奈のことを気遣って応援してくれているのが伝わって来る。羽目を外して彼女のアイドル活動の妨げになるような行動は取らないと思う。
それに俺は、舞奈が以前から歌の練習をしたいと言っていることも知っていた。
ダンスは昔から習っていて得意なのだが、歌は少し不安定でソロで披露する機会があると自信を持てない……と言っていた。
練習を兼ねて友達とカラオケに行くくらいなら、全然問題ないようにも思えた。
でもなぁ……どうなんだろうなぁ……
「あの……別に悪いことはしないよ?本当に歌の練習がしたいだけなんだよ?……あ、もし不安だったら麻衣さんも付いてきてもらっても良いですけど」
少し心配顔で思案している俺の顔を見て、舞奈が顔を覗き込んできた。
……近い!近いって!しかし17歳の肌はピチピチだな!
いや……流石に高校生と一緒にカラオケボックスに入るのはちょっとなぁ……そもそも事務所に戻ってやらなきゃいけない仕事も残ってるし。まあこれもマネージャーの仕事の一環と言えば社長は許してくれそうな気もするけど。
しかし現役の国民的アイドルが歌って踊る姿を手を伸ばせば触れられる距離で堪能とか、ファンから見たら神イベ中の神イベだろうな。
……って、オタク目線の妄想は別に良いんだよ!
「……ごめん舞奈ちゃん、私は仕事が山ほど残ってるから付き添いは出来ないわ。それに、多分みんないい子たちだから問題になるような行動は起こさないと思うけど……でも、事情を知らないファンの人がもしその場の光景をたまたま見たらどういう風に思うかな?」
説教臭い大人みたいな意地悪な言い方をしてしまった……と後になって反省したけれど俺の言葉に舞奈はハッと表情を変えた。
「……たしかに、そうだね。歌の練習のためにって言っても、どう見ても学校の友達と遊びに来ているようにしか見えないよね。しかも男の子も一緒だったら、やっぱり心配するのが普通だよね……」
しょぼんとした顔をさせてしまったのが少し申し訳なくなったけれど……まあ仕方のないことだ。
「ほらぁ、だから言ったじゃん、舞奈。やっぱり音楽室で練習すれば良いんだって」
一緒に来ていた女の子が後ろからそう声を掛けてきた。
「え、だってカラオケならWISHの曲もいっぱい入ってるし、練習しやすいでしょ?」
舞奈の反論に、今度は別の男の子から反論が飛んできた。
「カラオケだとエコーもかかるし、イマイチでも上手く歌えた気になっちゃうんだよ。ピアノで練習した方が間違いなく上手くなると思うけど?」
「え、そうなの?でもWISHの曲のピアノなんて弾いたことないでしょ?」
「まあWISHの曲ならコード進行も検索出来るから、簡単な伴奏くらいならいけると思うよ」
別の男の子が答えた。
……え、何?そんなに本気で歌の練習に取り組む気だったの?
息抜きのためのカラオケの言い訳としての歌の練習じゃなかったの?
「あ……3人ともコーラス部なんです。だから、歌を教えてもらおうと思って」
困惑気味の表情をしていた俺に舞奈が説明してくれた。
「あ、あ、そうなんだ!……じゃあ練習見てもらうのは良いんじゃないかな?学校の中なら誤解が生まれることもないだろうし」
「わーい、麻衣さんに許可もらった!じゃあ3人とも音楽室行こ!」
舞奈のモチベーションを見くびっていた自分が恥ずかしかった。
「あ、麻衣さん!わざわざ学校まで来てくれてありがとうございます!また明日!」
舞奈が後ろを振り返って言った。
それに続いて3人の子たちもこちらを振り返り、手を振ったり頭を下げたりしてきた。
……まったく、何なんだよお前ら!良い子たち過ぎるだろ!青春しすぎだろ!
意味もなく思わずジーンと涙が溢れてきそうな気配を感じ、首を振ってそれを振り払う。
俺の松島寛太としての元の人生であんな眩しい瞬間、微塵もなかったな。……そんな気配すらなかった。……やっぱり舞奈みたいな、明るく素直な良い娘には同じような良い子たちが集まってくるのだろうか?
何となく人生の理不尽さを見せつけられたような気がして……心地良い敗北感のうちに俺は少しの間だけ立ち尽くしていた。
指定された場所に着くと、舞奈の方が見つけて手を振ってくれた。
無邪気なその仕草はもちろんとても可愛かったのだけれど……正直言って少し恥ずかしかった。道行く高校生たちに私が注目の的になっていたからだ。
そう、ここは舞奈の高校の校門前だった。
どうしても今日中に渡さなければならない資料が出来てしまったので、俺は急遽学校まで届けにきたのだった。
舞奈と目が合い、未だ引き続き手を振っている彼女を制するかのように小走りで近付いてゆく。
「わー、わざわざ学校まですみません。麻衣さん」
「うん、気にしなくていいわ。全然大丈夫よ。これもマネージャーとしての仕事だから」
思わず自分の口から出た言葉に小っ恥ずかしくなる。
いつの間に俺はそんなプロのマネージャーになったのだろうか?
「とにかく……これ渡しとくわね。新曲のダンスのフォーメーションの図と、あとはダンサーさんが振り付けを踊ってくれた動画がDVDに入っているから。全体の振り入れまで時間がないけど頑張ってね。まあ舞奈ちゃんなら大丈夫だと思うけど」
WISHは大所帯のグループであり、関わっている大人たちの数も段違いに多い。
大勢の大人たちの仕事を経てライブやCD,MVといった作品は完成するし、それがWISHのクオリティにつながっているのは間違いない。
だがこうして多くの大人たちの仕事を経ることによるシワ寄せが、メンバーに押し寄せることが時々ある。
具体的に言うと……レコーディング当日に歌詞が変更になるだとか、MV撮影の当日まで振り付けがメンバーに知らせれていない、といったことだ。
今回もまさにそれで、2日後に迫ったMV撮影のダンスとフォーメーションが今日の午後になってようやく決まった。なるべく練習時間を長く確保してあげたいので急いでこうして資料を届けに来た、というわけだ。
もちろんメンバーたちもある程度そういった事態には慣れてきている。「2日前に全部決まっているなんて楽勝じゃん!」と反応するメンバーもいるだろう。
舞奈は加入して1年に満たない3期生のメンバーだから、そういった事態にはあまり慣れていないが元々ダンスを習っていたということで、振り入れの早さもフォーメーションへの対応も3期生の中では一番優秀だった。
今回のことも舞奈なら特に問題ないだろう。
「舞奈~、早く行こうよ~……ってあれ?」
舞奈と話していると、不意に後ろから1人の女子高校生が声を掛けてきたきた。
さらにその女子高校生の後ろからは、男子高校生2人組が顔を覗かせる。
「……え?メンバーさん?ヤバ!めっちゃ可愛いんだけど!」
1人の男の子が私の顔を見て呟いた。どうやら舞奈の知り合いらしかった。
男子高校生らしい無邪気さと、それに相反するようなオスとしての部分を少しだけ感じて、思わず赤面してゆくのが自分でも分かった。……男子と接する機会が最近ほとんどなかったことも原因だろう。
でも不思議と嫌悪感はそこまで感じなかった。
「ブブー、残念でした!こちらはマネージャーさんでした!」
なぜか少し誇らし気な様子で舞奈は後ろの3人に俺のことを紹介した。
……そうだった、俺はマネージャーという立派な職に就いている大人なのだった。高校生の子供たち相手にペースを握られるわけにはいかないのだ。
「……どうも初めまして。コスモフラワーエンターテインメントの小田嶋と申します。お友達の方たちですか?弊社の桜木舞奈がいつもお世話になっております」
見たか!これが大人の力だ!高校生相手でもビジネスマナーを完全に発揮するのだ!
案の定、ワイワイ言っていた高校生たちは大人の力に怯んだ様子で少し大人しくなった。
「……え、マジすか!マジでマネージャーさんなんすか?マネージャーさんがこんな可愛い必要あるんすか!何かの陰謀じゃないんすか?」
「え~、メイクどこの使ってるんですか?お願いします教えて下さいお願いします!」
「WISHのメンバーじゃないってことは、恋愛もオッケーなんですよね?彼氏とかいるんですか?」
……全然怯んでいなかった。ちくしょう。
「ちょっと、ストーップ!麻衣さん困ってるでしょ!それにあんま騒いでると人集まってきちゃうよ?」
何とか舞奈が間に入って止めてくれた。
打ち解けたやり取りの様子を見て、舞奈と後ろの3人との仲の良さが何となく感じられた。
「麻衣さんあのね、ちょっと歌の練習をしたくて、これから3人とカラオケ行くんだけど大丈夫かな?」
「え、あ、そうなんだ……」
それは……大丈夫なのかな?と思ったのが第一感だった。
多分3人は良い子たちだろう。ワイワイしてはいるが舞奈のことを気遣って応援してくれているのが伝わって来る。羽目を外して彼女のアイドル活動の妨げになるような行動は取らないと思う。
それに俺は、舞奈が以前から歌の練習をしたいと言っていることも知っていた。
ダンスは昔から習っていて得意なのだが、歌は少し不安定でソロで披露する機会があると自信を持てない……と言っていた。
練習を兼ねて友達とカラオケに行くくらいなら、全然問題ないようにも思えた。
でもなぁ……どうなんだろうなぁ……
「あの……別に悪いことはしないよ?本当に歌の練習がしたいだけなんだよ?……あ、もし不安だったら麻衣さんも付いてきてもらっても良いですけど」
少し心配顔で思案している俺の顔を見て、舞奈が顔を覗き込んできた。
……近い!近いって!しかし17歳の肌はピチピチだな!
いや……流石に高校生と一緒にカラオケボックスに入るのはちょっとなぁ……そもそも事務所に戻ってやらなきゃいけない仕事も残ってるし。まあこれもマネージャーの仕事の一環と言えば社長は許してくれそうな気もするけど。
しかし現役の国民的アイドルが歌って踊る姿を手を伸ばせば触れられる距離で堪能とか、ファンから見たら神イベ中の神イベだろうな。
……って、オタク目線の妄想は別に良いんだよ!
「……ごめん舞奈ちゃん、私は仕事が山ほど残ってるから付き添いは出来ないわ。それに、多分みんないい子たちだから問題になるような行動は起こさないと思うけど……でも、事情を知らないファンの人がもしその場の光景をたまたま見たらどういう風に思うかな?」
説教臭い大人みたいな意地悪な言い方をしてしまった……と後になって反省したけれど俺の言葉に舞奈はハッと表情を変えた。
「……たしかに、そうだね。歌の練習のためにって言っても、どう見ても学校の友達と遊びに来ているようにしか見えないよね。しかも男の子も一緒だったら、やっぱり心配するのが普通だよね……」
しょぼんとした顔をさせてしまったのが少し申し訳なくなったけれど……まあ仕方のないことだ。
「ほらぁ、だから言ったじゃん、舞奈。やっぱり音楽室で練習すれば良いんだって」
一緒に来ていた女の子が後ろからそう声を掛けてきた。
「え、だってカラオケならWISHの曲もいっぱい入ってるし、練習しやすいでしょ?」
舞奈の反論に、今度は別の男の子から反論が飛んできた。
「カラオケだとエコーもかかるし、イマイチでも上手く歌えた気になっちゃうんだよ。ピアノで練習した方が間違いなく上手くなると思うけど?」
「え、そうなの?でもWISHの曲のピアノなんて弾いたことないでしょ?」
「まあWISHの曲ならコード進行も検索出来るから、簡単な伴奏くらいならいけると思うよ」
別の男の子が答えた。
……え、何?そんなに本気で歌の練習に取り組む気だったの?
息抜きのためのカラオケの言い訳としての歌の練習じゃなかったの?
「あ……3人ともコーラス部なんです。だから、歌を教えてもらおうと思って」
困惑気味の表情をしていた俺に舞奈が説明してくれた。
「あ、あ、そうなんだ!……じゃあ練習見てもらうのは良いんじゃないかな?学校の中なら誤解が生まれることもないだろうし」
「わーい、麻衣さんに許可もらった!じゃあ3人とも音楽室行こ!」
舞奈のモチベーションを見くびっていた自分が恥ずかしかった。
「あ、麻衣さん!わざわざ学校まで来てくれてありがとうございます!また明日!」
舞奈が後ろを振り返って言った。
それに続いて3人の子たちもこちらを振り返り、手を振ったり頭を下げたりしてきた。
……まったく、何なんだよお前ら!良い子たち過ぎるだろ!青春しすぎだろ!
意味もなく思わずジーンと涙が溢れてきそうな気配を感じ、首を振ってそれを振り払う。
俺の松島寛太としての元の人生であんな眩しい瞬間、微塵もなかったな。……そんな気配すらなかった。……やっぱり舞奈みたいな、明るく素直な良い娘には同じような良い子たちが集まってくるのだろうか?
何となく人生の理不尽さを見せつけられたような気がして……心地良い敗北感のうちに俺は少しの間だけ立ち尽くしていた。
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