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センバでほのぼの?サバイバル
幕間 現場のユラです。センバの存在が事件です。
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兄ぃとイチイが規格外っていう言葉は聞いてたわ。
だから、知ってるつもりになってたのだけど。
これはもはや規格外ではなく人外なんじゃないかしら?
横から来る魔物を蹴飛ばして、木々の間をすり抜けて、なんか吹っ飛ばして、駆け抜けて、なんか蹴っ飛ばして、駆け昇る?!
木登りじゃなく?!
え?そのままかかと落とし?!
え?!東の果てのお伽噺に出てきたニンジャ?!
それでなんで馬のスピードと一緒なのよ?!
そもそも、6本脚の馬ってナニよ?!
練習では乗りこなしてたけど、本番はこんなに早いって聞いてないわ!!
習うより慣れろって、振り落とされないようにしがみついてるだけで精一杯よ!
お昼ご飯も馬の上で食べろ、って無理よ!
姉様も足ガクブルよね?!
ああ、もう無理、行くなんて言わなきゃ良かった。
リオ君が「俺は足手まといになるから行かない」って言った意味が良ぉっくわかったわよ!!
「もう無理!!!」
って叫んだら、
「叫ぶ気力が有るなら、まだ大丈夫だ!」
って伯父様も人外だったわ!!
でも後ろから
「ニワトコ様!お嬢様方が可哀相です!ちょっと休憩しましょう!」
救世主は、初孫のために参加したオジサマだったわ!!
「うん、手が擦りむけてるな?どうする?戻るか?」
姉様が半べそかきながら伯父様に手を差し出したの。
「せっかくここまで来て、戻りたくない。でも、こんなに早く走れないし、馬にも乗れない。
ど、どうしたらいいのぉ」
悔し涙ね。私は戻れるなら戻りたいわ!!
「リーパーは、この2人は軽かったからまだ全然余力があるって。
ねぇ?おんぶ紐誰か持ってる?」
イチイが声をあげたら、
「一応持ってきた」
兄ぃが反応したわ。
「ユラももう握力無いんでしょう?
シラヌイが、前と後ろにミズキとユラを結んでリーパーに乗るしかないんじゃない?」
「前傾姿勢が取れないから少し速度は遅くなるが?
イチイと1人づつおんぶして4人でリーパーには乗れないのか?」
「2人乗り用の鞍だけど、前の人間がおんぶしたら、後ろの人の掴まる場所なくならない?」
「確かに。仕方ない俺の前後に2人を縛ろう」
そう言って兄ぃが、前に私、後ろに姉様をくくりつけて、そのまま馬に乗ったのよ?!
速度落ちるって言わなかった?!
さっきよりは遅いかもだけど、通常より早いんですけどぉ!
なんで兄ぃはそれで普通に騎乗してられるの?!
途中で気を失ったわ。
気づいたら、野営の準備が終わってて、スープの匂いで目が覚めたわ。
ぐるぎゅるるるるーーー。
って、早朝から何も食べずに、休憩では非常食1口だったし、それで夜を迎えたらお腹も鳴るでしょう!
「おぅ、起きたか。まだ着かない。明日も早い。
夜はフーちゃんが見回りをしてくれる。安心して食って寝ろ」
兄ぃがスープを持ってきてくれたわ。姉様も隣に居てスープをすすってる。
「ねぇユラ。
魔の森舐めてたわ。センバ一族舐めてたわ。
出来ること、出来ないことの見極めって大事ね。学んだわ。
私達はやっぱり商人として生きましょう」
そう言えば昔、イチイが3歳ぐらいのころ。
イチイと私達3兄妹で、センバ四天王ごっことかしてたけど。
あの頃はまだ、イチイと同じくらい強くなる!勇者の再来の右腕!とか思ってたけど。
私達ってやっぱり四天王の中で最弱だったのねぇ。
だから、知ってるつもりになってたのだけど。
これはもはや規格外ではなく人外なんじゃないかしら?
横から来る魔物を蹴飛ばして、木々の間をすり抜けて、なんか吹っ飛ばして、駆け抜けて、なんか蹴っ飛ばして、駆け昇る?!
木登りじゃなく?!
え?そのままかかと落とし?!
え?!東の果てのお伽噺に出てきたニンジャ?!
それでなんで馬のスピードと一緒なのよ?!
そもそも、6本脚の馬ってナニよ?!
練習では乗りこなしてたけど、本番はこんなに早いって聞いてないわ!!
習うより慣れろって、振り落とされないようにしがみついてるだけで精一杯よ!
お昼ご飯も馬の上で食べろ、って無理よ!
姉様も足ガクブルよね?!
ああ、もう無理、行くなんて言わなきゃ良かった。
リオ君が「俺は足手まといになるから行かない」って言った意味が良ぉっくわかったわよ!!
「もう無理!!!」
って叫んだら、
「叫ぶ気力が有るなら、まだ大丈夫だ!」
って伯父様も人外だったわ!!
でも後ろから
「ニワトコ様!お嬢様方が可哀相です!ちょっと休憩しましょう!」
救世主は、初孫のために参加したオジサマだったわ!!
「うん、手が擦りむけてるな?どうする?戻るか?」
姉様が半べそかきながら伯父様に手を差し出したの。
「せっかくここまで来て、戻りたくない。でも、こんなに早く走れないし、馬にも乗れない。
ど、どうしたらいいのぉ」
悔し涙ね。私は戻れるなら戻りたいわ!!
「リーパーは、この2人は軽かったからまだ全然余力があるって。
ねぇ?おんぶ紐誰か持ってる?」
イチイが声をあげたら、
「一応持ってきた」
兄ぃが反応したわ。
「ユラももう握力無いんでしょう?
シラヌイが、前と後ろにミズキとユラを結んでリーパーに乗るしかないんじゃない?」
「前傾姿勢が取れないから少し速度は遅くなるが?
イチイと1人づつおんぶして4人でリーパーには乗れないのか?」
「2人乗り用の鞍だけど、前の人間がおんぶしたら、後ろの人の掴まる場所なくならない?」
「確かに。仕方ない俺の前後に2人を縛ろう」
そう言って兄ぃが、前に私、後ろに姉様をくくりつけて、そのまま馬に乗ったのよ?!
速度落ちるって言わなかった?!
さっきよりは遅いかもだけど、通常より早いんですけどぉ!
なんで兄ぃはそれで普通に騎乗してられるの?!
途中で気を失ったわ。
気づいたら、野営の準備が終わってて、スープの匂いで目が覚めたわ。
ぐるぎゅるるるるーーー。
って、早朝から何も食べずに、休憩では非常食1口だったし、それで夜を迎えたらお腹も鳴るでしょう!
「おぅ、起きたか。まだ着かない。明日も早い。
夜はフーちゃんが見回りをしてくれる。安心して食って寝ろ」
兄ぃがスープを持ってきてくれたわ。姉様も隣に居てスープをすすってる。
「ねぇユラ。
魔の森舐めてたわ。センバ一族舐めてたわ。
出来ること、出来ないことの見極めって大事ね。学んだわ。
私達はやっぱり商人として生きましょう」
そう言えば昔、イチイが3歳ぐらいのころ。
イチイと私達3兄妹で、センバ四天王ごっことかしてたけど。
あの頃はまだ、イチイと同じくらい強くなる!勇者の再来の右腕!とか思ってたけど。
私達ってやっぱり四天王の中で最弱だったのねぇ。
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