286 / 327
センバでほのぼの?サバイバル
やればできる子
しおりを挟む
テン爺が来て、頬の手当てをしてくれました。
「大丈夫、すぐ治ると思いますよ」
その言葉で、やっとお兄様の眉間のシワが取れました。
「お兄様!私、やればできる子ですわ!
どのくらいの魔力を込めたのか、教えてくださいまし!!
足手まといは嫌なのですわ!お役に立つのです!!」
「いや、だから、ディはそんなことを気にしなくても、」
「魔力循環!あ、チィちゃんも一緒にしましょう?
そしたら、チィちゃんも感覚がわかるかも」
「あ、うん。イチイがやったらディの比じゃないくらい弾け飛びそう。壁に突き刺さりそう」
「あの!もし可能なら、私にもご教授下さい!!」
ハジカミが90度のお辞儀をしています。あわててセリも同じようにお辞儀しています。
「ああー、ハジカミとセリは魔力循環出来るの?放出は?」
お兄様が尋ねると
「魔力循環は身体強化ですよね?出来ます。放出がわかりません」
「ならば!カメの必殺技ですわ!!」
「「カメ?!!」」
「ああああぁ、アレをまたやるのかぁ。じゃぁ、訓練場じゃなきゃダメだよ」
「もしかして、イチイとシラヌイが属性魔法が出来るようになった訓練方法?
あら、それは私も興味あるわ」
お母様の、その一言により、全員で訓練場へ移動します。
「まずは、魔力循環を確認します。セリとハジカミは、ただ受け入れて?」
そう言って、お兄様、私、セリ、ハジカミチィちゃんで丸くなって手を繋ぎます。
うん。やっぱり、セリから先に行きません。ハジカミとセリを入れ替えてもダメでした。
「えっと、ユーディリアお嬢様から流れて来るのはわかります。
でもどうやって出すか、わかりません」
ハジカミが困ったように言います。
やっぱり、カメの必殺技の出番です!!
「その前に!!
えっと、魔力循環は出来るんだよな?「「はい」」
手のひらに魔力を集めるのは出来る?「「はい」」
その魔力を筋肉に使うのではなく「「はい??!!」」
ああー、やっぱりココかぁ…
まぁ、一応見てて?この集めた魔力をそのまま、ポン」
「「おおおぉ!!」」
「これに、属性をのせると、ウィンド・ショット」
スパン!!
的に一直線です。
「「おおおぉ!」」
「ってか、ハジカミ達、属性何よ?」
「「無属性です!」」
「あ、じゃぁ、浄化できるんじゃねぇ?」
「え?あの氷の乱舞ですか?!」
セリはそういえばあの場にいましたものね。
「アレはイチイのみ。氷属性があるから出来るんだよ。
乳幼児天使がやった方。
ってか、魔獣の傷、浄化してから治療するってテン先生言ってたけど、見たこと無い?」
「「あああ!アレ!!」」
「そうそう、魔獣から傷を負わされたら、その場で浄化だけでもしておけば、後の対処が楽じゃね?」
「「是非!!」覚えたいです!!」
「じゃぁ、手のひらに魔力集めて」「「集めて!!」」
「ポン!」「ポン!!うぉ!出た!!」「ポンンヌンンンー!!!!」
「あら、ハジカミ出たわね」
「出ました!!傷を洗う浄化ぁ!」
そう叫ぶと、ハジカミの手から、キラキラが出ます。
「出たぁぁぁ!!」「ぐぬぬぬぬぬぬ」
「うんうん、これが浄化だよなぁ」
大喜びのハジカミと、ものすごく悔しがるセリ。
そして、納得するお兄様。
「セリ!大丈夫ですわ!
出来ない子のためのカメの必殺技ですもの!!!
あ、ハジカミも一応やってみます?
さぁさぁ、いきますわ!!
足を広げて!腰を落として、スクワットの状態をキープ!「「ハイ!!」」
いいですか!キチンと明確にイメージするんですのよ!!想像力が大事ですわ!!
左小脇にスイカを抱え、手のひらは上に向け、そこにカメを一つ載せます!」
「はい?」「亀?!!」
「適度な重さと程よい丸みがある上に甲羅で固い、けど生き物ですわ!
リンゴなら、あ、潰れちゃったジュースにどうぞ♪で済みますが、」
「手で潰したリンゴジュース、イヤだぞ?」「あら、ニワトコたまにするわ?」「え?!マジっ?!俺ら飲まされてないよね?」「大丈夫、自分の分だけよ」「良かったぁ」
「外野!うるさいですわ!気が散りますの!!「「ゴメン」なさい」
続けますわよ!!「あ、はい」「ハイ!!」
ハジカミ!イメージが足りませんわ!!
良いですか?!亀は生き物、命が有ります!!
左手に載ってる亀を潰さないように右手で包み!!
潰さないように、けど気合いを溜めます!!
センバ好きでしょう、気合い!
溜めました?溜まりました?
溜めたら!!
一気に両手を伸ばし、腕力じゃなく気合いで亀を押し出すのです!!」
「亀を押し出す?!」
「カメ、ハァァーッ!!」
ハジカミは躊躇し、その横でセリが亀の必殺技を繰り出します。
ズドドドドーッ!!!
幅30センチ、長さ2メートルぐらい地面がえぐれ、
「えええええ?!!」
ハジカミが亀の必殺技、準備段階の体勢のまま、驚愕の表情でセリを見ると、
パタン
セリは発射体勢のまま、そのまま横に倒れました。
「「え?!魔力切れ?!」」
「え?!私もこうなるの?え?!どうすれば?!!」
ハジカミが亀の必殺技準備段階の体勢のままオロオロしてます。
セリ!!やればできる子ですわ!!
「大丈夫、すぐ治ると思いますよ」
その言葉で、やっとお兄様の眉間のシワが取れました。
「お兄様!私、やればできる子ですわ!
どのくらいの魔力を込めたのか、教えてくださいまし!!
足手まといは嫌なのですわ!お役に立つのです!!」
「いや、だから、ディはそんなことを気にしなくても、」
「魔力循環!あ、チィちゃんも一緒にしましょう?
そしたら、チィちゃんも感覚がわかるかも」
「あ、うん。イチイがやったらディの比じゃないくらい弾け飛びそう。壁に突き刺さりそう」
「あの!もし可能なら、私にもご教授下さい!!」
ハジカミが90度のお辞儀をしています。あわててセリも同じようにお辞儀しています。
「ああー、ハジカミとセリは魔力循環出来るの?放出は?」
お兄様が尋ねると
「魔力循環は身体強化ですよね?出来ます。放出がわかりません」
「ならば!カメの必殺技ですわ!!」
「「カメ?!!」」
「ああああぁ、アレをまたやるのかぁ。じゃぁ、訓練場じゃなきゃダメだよ」
「もしかして、イチイとシラヌイが属性魔法が出来るようになった訓練方法?
あら、それは私も興味あるわ」
お母様の、その一言により、全員で訓練場へ移動します。
「まずは、魔力循環を確認します。セリとハジカミは、ただ受け入れて?」
そう言って、お兄様、私、セリ、ハジカミチィちゃんで丸くなって手を繋ぎます。
うん。やっぱり、セリから先に行きません。ハジカミとセリを入れ替えてもダメでした。
「えっと、ユーディリアお嬢様から流れて来るのはわかります。
でもどうやって出すか、わかりません」
ハジカミが困ったように言います。
やっぱり、カメの必殺技の出番です!!
「その前に!!
えっと、魔力循環は出来るんだよな?「「はい」」
手のひらに魔力を集めるのは出来る?「「はい」」
その魔力を筋肉に使うのではなく「「はい??!!」」
ああー、やっぱりココかぁ…
まぁ、一応見てて?この集めた魔力をそのまま、ポン」
「「おおおぉ!!」」
「これに、属性をのせると、ウィンド・ショット」
スパン!!
的に一直線です。
「「おおおぉ!」」
「ってか、ハジカミ達、属性何よ?」
「「無属性です!」」
「あ、じゃぁ、浄化できるんじゃねぇ?」
「え?あの氷の乱舞ですか?!」
セリはそういえばあの場にいましたものね。
「アレはイチイのみ。氷属性があるから出来るんだよ。
乳幼児天使がやった方。
ってか、魔獣の傷、浄化してから治療するってテン先生言ってたけど、見たこと無い?」
「「あああ!アレ!!」」
「そうそう、魔獣から傷を負わされたら、その場で浄化だけでもしておけば、後の対処が楽じゃね?」
「「是非!!」覚えたいです!!」
「じゃぁ、手のひらに魔力集めて」「「集めて!!」」
「ポン!」「ポン!!うぉ!出た!!」「ポンンヌンンンー!!!!」
「あら、ハジカミ出たわね」
「出ました!!傷を洗う浄化ぁ!」
そう叫ぶと、ハジカミの手から、キラキラが出ます。
「出たぁぁぁ!!」「ぐぬぬぬぬぬぬ」
「うんうん、これが浄化だよなぁ」
大喜びのハジカミと、ものすごく悔しがるセリ。
そして、納得するお兄様。
「セリ!大丈夫ですわ!
出来ない子のためのカメの必殺技ですもの!!!
あ、ハジカミも一応やってみます?
さぁさぁ、いきますわ!!
足を広げて!腰を落として、スクワットの状態をキープ!「「ハイ!!」」
いいですか!キチンと明確にイメージするんですのよ!!想像力が大事ですわ!!
左小脇にスイカを抱え、手のひらは上に向け、そこにカメを一つ載せます!」
「はい?」「亀?!!」
「適度な重さと程よい丸みがある上に甲羅で固い、けど生き物ですわ!
リンゴなら、あ、潰れちゃったジュースにどうぞ♪で済みますが、」
「手で潰したリンゴジュース、イヤだぞ?」「あら、ニワトコたまにするわ?」「え?!マジっ?!俺ら飲まされてないよね?」「大丈夫、自分の分だけよ」「良かったぁ」
「外野!うるさいですわ!気が散りますの!!「「ゴメン」なさい」
続けますわよ!!「あ、はい」「ハイ!!」
ハジカミ!イメージが足りませんわ!!
良いですか?!亀は生き物、命が有ります!!
左手に載ってる亀を潰さないように右手で包み!!
潰さないように、けど気合いを溜めます!!
センバ好きでしょう、気合い!
溜めました?溜まりました?
溜めたら!!
一気に両手を伸ばし、腕力じゃなく気合いで亀を押し出すのです!!」
「亀を押し出す?!」
「カメ、ハァァーッ!!」
ハジカミは躊躇し、その横でセリが亀の必殺技を繰り出します。
ズドドドドーッ!!!
幅30センチ、長さ2メートルぐらい地面がえぐれ、
「えええええ?!!」
ハジカミが亀の必殺技、準備段階の体勢のまま、驚愕の表情でセリを見ると、
パタン
セリは発射体勢のまま、そのまま横に倒れました。
「「え?!魔力切れ?!」」
「え?!私もこうなるの?え?!どうすれば?!!」
ハジカミが亀の必殺技準備段階の体勢のままオロオロしてます。
セリ!!やればできる子ですわ!!
70
お気に入りに追加
275
あなたにおすすめの小説
勘当された悪役令嬢は平民になって幸せに暮らしていたのになぜか人生をやり直しさせられる
千環
恋愛
第三王子の婚約者であった侯爵令嬢アドリアーナだが、第三王子が想いを寄せる男爵令嬢を害した罪で婚約破棄を言い渡されたことによりスタングロム侯爵家から勘当され、平民アニーとして生きることとなった。
なんとか日々を過ごす内に12年の歳月が流れ、ある時出会った10歳年上の平民アレクと結ばれて、可愛い娘チェルシーを授かり、とても幸せに暮らしていたのだが……道に飛び出して馬車に轢かれそうになった娘を庇おうとしたアニーは気付けば6歳のアドリアーナに戻っていた。
転生したら攻略対象者の母親(王妃)でした
黒木寿々
恋愛
我儘な公爵令嬢リザベル・フォリス、7歳。弟が産まれたことで前世の記憶を思い出したけど、この世界って前世でハマっていた乙女ゲームの世界!?私の未来って物凄く性悪な王妃様じゃん!
しかもゲーム本編が始まる時点ですでに亡くなってるし・・・。
ゲームの中ではことごとく酷いことをしていたみたいだけど、私はそんなことしない!
清く正しい心で、未来の息子(攻略対象者)を愛でまくるぞ!!!
*R15は保険です。小説家になろう様でも掲載しています。
悪役令嬢予定でしたが、無言でいたら、ヒロインがいつの間にか居なくなっていました
toyjoy11
恋愛
題名通りの内容。
一応、TSですが、主人公は元から性的思考がありませんので、問題無いと思います。
主人公、リース・マグノイア公爵令嬢は前世から寡黙な人物だった。その為、初っぱなの王子との喧嘩イベントをスルー。たった、それだけしか彼女はしていないのだが、自他共に関連する乙女ゲームや18禁ゲームのフラグがボキボキ折れまくった話。
完結済。ハッピーエンドです。
8/2からは閑話を書けたときに追加します。
ランクインさせて頂き、本当にありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ
お読み頂き本当にありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ
応援、アドバイス、感想、お気に入り、しおり登録等とても有り難いです。
12/9の9時の投稿で一応完結と致します。
更新、お待たせして申し訳ありません。後は、落ち着いたら投稿します。
ありがとうございました!
モブに転生したので前世の好みで選んだモブに求婚しても良いよね?
狗沙萌稚
恋愛
乙女ゲーム大好き!漫画大好き!な普通の平凡の女子大生、水野幸子はなんと大好きだった乙女ゲームの世界に転生?!
悪役令嬢だったらどうしよう〜!!
……あっ、ただのモブですか。
いや、良いんですけどね…婚約破棄とか断罪されたりとか嫌だから……。
じゃあヒロインでも悪役令嬢でもないなら
乙女ゲームのキャラとは関係無いモブ君にアタックしても良いですよね?
実は家事万能な伯爵令嬢、婚約破棄されても全く問題ありません ~追放された先で洗濯した男は、伝説の天使様でした~
空色蜻蛉
恋愛
「令嬢であるお前は、身の周りのことは従者なしに何もできまい」
氷薔薇姫の異名で知られるネーヴェは、王子に婚約破棄され、辺境の地モンタルチーノに追放された。
「私が何も出来ない箱入り娘だと、勘違いしているのね。私から見れば、聖女様の方がよっぽど箱入りだけど」
ネーヴェは自分で屋敷を掃除したり美味しい料理を作ったり、自由な生活を満喫する。
成り行きで、葡萄畑作りで泥だらけになっている男と仲良くなるが、実は彼の正体は伝説の・・であった。
今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。
使えないと言われ続けた悪役令嬢のその後
有木珠乃
恋愛
アベリア・ハイドフェルド公爵令嬢は「使えない」悪役令嬢である。
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したのに、最低限の義務である、王子の婚約者にすらなれなったほどの。
だから簡単に、ヒロインは王子の婚約者の座を得る。
それを見た父、ハイドフェルド公爵は怒り心頭でアベリアを修道院へ行くように命じる。
王子の婚約者にもなれず、断罪やざまぁもされていないのに、修道院!?
けれど、そこには……。
※この作品は小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
乙女ゲームの悪役令嬢は生れかわる
レラン
恋愛
前世でプレーした。乙女ゲーム内に召喚転生させられた主人公。
すでに危機的状況の悪役令嬢に転生してしまい、ゲームに関わらないようにしていると、まさかのチート発覚!?
私は平穏な暮らしを求めただけだっだのに‥‥ふふふ‥‥‥チートがあるなら最大限活用してやる!!
そう意気込みのやりたい放題の、元悪役令嬢の日常。
⚠︎語彙力崩壊してます⚠︎
⚠︎誤字多発です⚠︎
⚠︎話の内容が薄っぺらです⚠︎
⚠︎ざまぁは、結構後になってしまいます⚠︎
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる