281 / 338
センバでほのぼの?サバイバル
甘露
しおりを挟む
「ヒヒーーン!!」
『攻撃当てるだなんて、聞いてなーーい!!』
「なんだって?」
「攻撃が当たるだなんて、聞いてない!だそうですわ」
「そうは言ってもなぁ、的を狙ってるんだもの、ずれたら当たるかもしれんって、わかりそうなもんだけどなぁ?」
「ヒヒーン!」
『あんな強力な攻撃魔法打つことないだろ!って話だよ!!』
「ええ、でもあんなに早く遠くに行かれたら、私、にんげだもの。
追い付けないんですのよ?
そりゃあ、ちょっと強めに打つでしょうに。」
「ヒ、ヒヒーーン!!」
『あれを、ちょっと、とは言わねぇぇぇ!!』
「貴方、強いんでしょうに。たかが小娘の魔法ごときでごちゃごちゃ言わないの」
「ヒ、ヒーーン!」
『スレイプニルを吹っ飛ばすような魔法は、魔法ごとき、なんてシロモンじゃねぇ!!』
「イチイ、なんだって?」
「スレイプニルを吹っ飛ばすような魔法は、小娘の魔法ごときじゃねぇ、って文句言ってます」
「どうしよう、リーパーと同意見だ。甚だ遺憾だ」
「確かに、普通は馬でさえ吹っ飛ばねぇ気がするっす。やっぱり、ユーディリアお嬢様の魔法、威力強いっす。
エミリオ様は状況で威力変えてるっす。
お嬢様、普段の訓練では、もうちょっと出力抑えられないっすかね?」
「ディ?色んな大きさのウィンド・ショット打てなきゃダメだよ?」
「はい?」
「例えば、っすけど。
ウサギを狩るのに、リーパーが飛ぶほどの魔法打つたら、ウサギは木っ端微塵っす。
それじゃ、ただの殺戮っす。
センバは恵みを無駄にしたくないっす。きちんとお肉を取る、毛皮も綺麗な状態で狩るっす。
まぁ、実践練習でダメにするヤツは多いっすけど。
自分の攻撃力、把握するっす。
まぁ、抑えるのが苦手だったイチイお嬢様は、最初ッから大物狙いでしたけど」
「うん、イチイを例にあげちゃダメだよ。
イチイはキチンと自分の身を守れるからね。でも俺達はそうじゃないから。
護衛して貰いながらだろう?
そんなんで大物狙いになんか行ったらただの迷惑行為だ。
だからね、ディ?本当に魔獣狩りに同行したいなら、小さく打つ練習しないと」
確かに。
森の浅い所で大きい魔法ガンガン打ったら迷惑でしかなさそうです。
小さく打つ練習しますわ!!!
「止まってる的が嫌なら、板でも投げて、それを粉砕しないで当てる練習してみようか」
「ああ、今、移住者の家建ててるっすから、端材いっぱいあると思うっす。明日までに用意しとくっす」
「ワサビ、頼むね。じゃ、今日は…」
「あ、じゃ、今日はイチイが的を投げてキャッチします!
それをリア様は当てられるか、試してみますか?!」
「ヒヒーーン!!」
『はなっから、ボク要らなくない?!!』
あら、本当でしたわ。
お詫びにちょこっと魔力あげますわ。
「ヒン♪」
『あ、なら許す♪』
あら、魔力譲渡って、どうやりますの?
〝ピコン!ユーディリアが最初に魔法を扱う際にやった掌から魔力ポン、をリーパーの口元ですれば、放出以上の魔力譲渡はされません〞
師匠、的確なご指示ありがとうございますわ!
「じゃ、リーパー、魔力出しますわ!召し上がれ」
姿勢を正しくスマートに、掌から魔力ポン♪
「ヒン、ヒン♪」
『うま、ウッマ♪』
たまにはご褒美も必要ですわよね。
でも、なんで私なのかしらね?
『攻撃当てるだなんて、聞いてなーーい!!』
「なんだって?」
「攻撃が当たるだなんて、聞いてない!だそうですわ」
「そうは言ってもなぁ、的を狙ってるんだもの、ずれたら当たるかもしれんって、わかりそうなもんだけどなぁ?」
「ヒヒーン!」
『あんな強力な攻撃魔法打つことないだろ!って話だよ!!』
「ええ、でもあんなに早く遠くに行かれたら、私、にんげだもの。
追い付けないんですのよ?
そりゃあ、ちょっと強めに打つでしょうに。」
「ヒ、ヒヒーーン!!」
『あれを、ちょっと、とは言わねぇぇぇ!!』
「貴方、強いんでしょうに。たかが小娘の魔法ごときでごちゃごちゃ言わないの」
「ヒ、ヒーーン!」
『スレイプニルを吹っ飛ばすような魔法は、魔法ごとき、なんてシロモンじゃねぇ!!』
「イチイ、なんだって?」
「スレイプニルを吹っ飛ばすような魔法は、小娘の魔法ごときじゃねぇ、って文句言ってます」
「どうしよう、リーパーと同意見だ。甚だ遺憾だ」
「確かに、普通は馬でさえ吹っ飛ばねぇ気がするっす。やっぱり、ユーディリアお嬢様の魔法、威力強いっす。
エミリオ様は状況で威力変えてるっす。
お嬢様、普段の訓練では、もうちょっと出力抑えられないっすかね?」
「ディ?色んな大きさのウィンド・ショット打てなきゃダメだよ?」
「はい?」
「例えば、っすけど。
ウサギを狩るのに、リーパーが飛ぶほどの魔法打つたら、ウサギは木っ端微塵っす。
それじゃ、ただの殺戮っす。
センバは恵みを無駄にしたくないっす。きちんとお肉を取る、毛皮も綺麗な状態で狩るっす。
まぁ、実践練習でダメにするヤツは多いっすけど。
自分の攻撃力、把握するっす。
まぁ、抑えるのが苦手だったイチイお嬢様は、最初ッから大物狙いでしたけど」
「うん、イチイを例にあげちゃダメだよ。
イチイはキチンと自分の身を守れるからね。でも俺達はそうじゃないから。
護衛して貰いながらだろう?
そんなんで大物狙いになんか行ったらただの迷惑行為だ。
だからね、ディ?本当に魔獣狩りに同行したいなら、小さく打つ練習しないと」
確かに。
森の浅い所で大きい魔法ガンガン打ったら迷惑でしかなさそうです。
小さく打つ練習しますわ!!!
「止まってる的が嫌なら、板でも投げて、それを粉砕しないで当てる練習してみようか」
「ああ、今、移住者の家建ててるっすから、端材いっぱいあると思うっす。明日までに用意しとくっす」
「ワサビ、頼むね。じゃ、今日は…」
「あ、じゃ、今日はイチイが的を投げてキャッチします!
それをリア様は当てられるか、試してみますか?!」
「ヒヒーーン!!」
『はなっから、ボク要らなくない?!!』
あら、本当でしたわ。
お詫びにちょこっと魔力あげますわ。
「ヒン♪」
『あ、なら許す♪』
あら、魔力譲渡って、どうやりますの?
〝ピコン!ユーディリアが最初に魔法を扱う際にやった掌から魔力ポン、をリーパーの口元ですれば、放出以上の魔力譲渡はされません〞
師匠、的確なご指示ありがとうございますわ!
「じゃ、リーパー、魔力出しますわ!召し上がれ」
姿勢を正しくスマートに、掌から魔力ポン♪
「ヒン、ヒン♪」
『うま、ウッマ♪』
たまにはご褒美も必要ですわよね。
でも、なんで私なのかしらね?
77
お気に入りに追加
275
あなたにおすすめの小説
〖完結〗死にかけて前世の記憶が戻りました。側妃? 贅沢出来るなんて最高! と思っていたら、陛下が甘やかしてくるのですが?
藍川みいな
恋愛
私は死んだはずだった。
目を覚ましたら、そこは見知らぬ世界。しかも、国王陛下の側妃になっていた。
前世の記憶が戻る前は、冷遇されていたらしい。そして池に身を投げた。死にかけたことで、私は前世の記憶を思い出した。
前世では借金取りに捕まり、お金を返す為にキャバ嬢をしていた。給料は全部持っていかれ、食べ物にも困り、ガリガリに痩せ細った私は路地裏に捨てられて死んだ。そんな私が、側妃? 冷遇なんて構わない! こんな贅沢が出来るなんて幸せ過ぎるじゃない!
そう思っていたのに、いつの間にか陛下が甘やかして来るのですが?
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
記憶を失くして転生しました…転生先は悪役令嬢?
ねこママ
恋愛
「いいかげんにしないかっ!」
バシッ!!
わたくしは咄嗟に、フリード様の腕に抱き付くメリンダ様を引き離さなければと手を伸ばしてしまい…頬を叩かれてバランスを崩し倒れこみ、壁に頭を強く打ち付け意識を失いました。
目が覚めると知らない部屋、豪華な寝台に…近付いてくるのはメイド? 何故髪が緑なの?
最後の記憶は私に向かって来る車のライト…交通事故?
ここは何処? 家族? 友人? 誰も思い出せない……
前世を思い出したセレンディアだが、事故の衝撃で記憶を失くしていた……
前世の自分を含む人物の記憶だけが消えているようです。
転生した先の記憶すら全く無く、頭に浮かぶものと違い過ぎる世界観に戸惑っていると……?
【完結】僻地の修道院に入りたいので、断罪の場にしれーっと混ざってみました。
櫻野くるみ
恋愛
王太子による独裁で、貴族が息を潜めながら生きているある日。
夜会で王太子が勝手な言いがかりだけで3人の令嬢達に断罪を始めた。
ひっそりと空気になっていたテレサだったが、ふと気付く。
あれ?これって修道院に入れるチャンスなんじゃ?
子爵令嬢のテレサは、神父をしている初恋の相手の元へ行ける絶好の機会だととっさに考え、しれーっと断罪の列に加わり叫んだ。
「わたくしが代表して修道院へ参ります!」
野次馬から急に現れたテレサに、その場の全員が思った。
この娘、誰!?
王太子による恐怖政治の中、地味に生きてきた子爵令嬢のテレサが、初恋の元伯爵令息に会いたい一心で断罪劇に飛び込むお話。
主人公は猫を被っているだけでお転婆です。
完結しました。
小説家になろう様にも投稿しています。
【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れな時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
記憶を失くした代わりに攻略対象の婚約者だったことを思い出しました
冬野月子
恋愛
ある日目覚めると記憶をなくしていた伯爵令嬢のアレクシア。
家族の事も思い出せず、けれどアレクシアではない別の人物らしき記憶がうっすらと残っている。
過保護な弟と仲が悪かったはずの婚約者に大事にされながら、やがて戻った学園である少女と出会い、ここが前世で遊んでいた「乙女ゲーム」の世界だと思い出し、自分は攻略対象の婚約者でありながらゲームにはほとんど出てこないモブだと知る。
関係のないはずのゲームとの関わり、そして自身への疑問。
記憶と共に隠された真実とは———
※小説家になろうでも投稿しています。
悪役令嬢に転生したので、やりたい放題やって派手に散るつもりでしたが、なぜか溺愛されています
平山和人
恋愛
伯爵令嬢であるオフィーリアは、ある日、前世の記憶を思い出す、前世の自分は平凡なOLでトラックに轢かれて死んだことを。
自分が転生したのは散財が趣味の悪役令嬢で、王太子と婚約破棄の上、断罪される運命にある。オフィーリアは運命を受け入れ、どうせ断罪されるなら好きに生きようとするが、なぜか周囲から溺愛されてしまう。
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
転生したら避けてきた攻略対象にすでにロックオンされていました
みなみ抄花
恋愛
睦見 香桜(むつみ かお)は今年で19歳。
日本で普通に生まれ日本で育った少し田舎の町の娘であったが、都内の大学に無事合格し春からは学生寮で新生活がスタートするはず、だった。
引越しの前日、生まれ育った町を離れることに、少し名残惜しさを感じた香桜は、子どもの頃によく遊んだ川まで一人で歩いていた。
そこで子犬が溺れているのが目に入り、助けるためいきなり川に飛び込んでしまう。
香桜は必死の力で子犬を岸にあげるも、そこで力尽きてしまい……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる