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センバでほのぼの?サバイバル
ヤヴァいモノ
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ハジカミがセンバに帰って来ましたわ。
あら、遅かったですわね?
「いろんなモノが見つかり過ぎて、楽しくなりました♪」
「隠し方、杜撰だな、オイ」
お兄様も呆れてますが、何持ってきましたの?
「とりあえず、学園は1ヶ月休み貰ったんで、今日から3週間、エミリオ様に仕えます。
エミリオ様達に関係ありそうなものだけ報告します。あとは、セイラー奥様にお渡ししました」
「お、おう、どんだけ見つけたんだよ」
お兄様が引き気味ですが、お母様が一番ですわね。大いに有効活用していただきましょう。
「では、まず、エアトル家前侯爵は、毒殺です。毒は王家が用意してます」
「初っ端!?ソレ?!!毒殺だろうとは思ったけどよ!!けどよ!!毒の出所、王家かい!!」
「ちなみに、前国王陛下にも同じ毒が使われた模様」
「「聞かなかった事にする!!」」
そりゃお兄様と声が揃うってもんです!!
「あー、エアトルに魔物の大量発生の元になった噂は、陛下の差し金です、は、ご存知っぽいので省略。
次に、聖玉の剣ですが…」
「おおぅ、怖ぇな」
「〝堕ちた聖玉の剣。瘴気集積〞
このように、シィベリ様が陛下に報告していました」
「「……はあああああああ?!!」少なくとも陛下は認識してたって事か?!」
「そうなります」
「その上で、ヘドロと剣が関わるのを止めず、護衛が倒れるのも放置、そのまま決闘に向かわせた、と?」
「というか、剣の実験を止めなかった、と言った方が良いかと。
あの剣を使うと
魔物が居なくなる事を確認し
人間が使い物にならなくなる事を見つけました。
どのくらいまで瘴気を集積するのか、
集めているということは溢れるということではないかと考えたようで
シィベリ様にギリギリを見定めさせて、
もう少しで溢れそうな時に……」
「「時に…?」」
「……帝国に放逐、帝国で瘴気を溢れさせ、混乱に乗じて宣戦布告する予定のようでした」
「「……はぁぁぁあああああ??!!!!」ばっかじゃないのぉ?!」
「ディ?!気持ちは良く解る!けど、その言葉使いは如何なものか?!
って、ちょっと落ち着いたわ。
いやいやいやいや、なにその穴だらけの妄想劇場」
「なので、あの剣を使い続けるのを黙認して、シィベリ様に定期的に確認しろと命令していたようです。
なんか、もっと魔物を倒してこい、それでそなたは英雄ぞ!と煽ってもいたようです」
「クズだ、ドクズだ、元凶が陛下…」
「つまり、お兄様は戦争回避した立役者って事ですね!!!
さすが私のお兄様ですわぁ!!!」
お兄様に抱きつきます。ぎゅうぎゅうします。
ぽかーんとした顔のお兄様とハジカミ。
「…確かに。エミリオ様があの剣を壊した事で、全ての目論見は潰えました。
なるほど、戦争回避の立役者、確かに!!
そんな素晴らしい人間を魔王だなどと、あのクソレンヤは言ったわけですね?!
絶対に見つけて、ワンパン入れます」
「ワンパンは、したいかも。でも死なない程度で抑えろよ?」
「許可出ましたね♪ええ、ええ、もちろんですとも!!」
良い笑顔で答えるハジカミ。
ストレス、溜まってたのねー?
あら、遅かったですわね?
「いろんなモノが見つかり過ぎて、楽しくなりました♪」
「隠し方、杜撰だな、オイ」
お兄様も呆れてますが、何持ってきましたの?
「とりあえず、学園は1ヶ月休み貰ったんで、今日から3週間、エミリオ様に仕えます。
エミリオ様達に関係ありそうなものだけ報告します。あとは、セイラー奥様にお渡ししました」
「お、おう、どんだけ見つけたんだよ」
お兄様が引き気味ですが、お母様が一番ですわね。大いに有効活用していただきましょう。
「では、まず、エアトル家前侯爵は、毒殺です。毒は王家が用意してます」
「初っ端!?ソレ?!!毒殺だろうとは思ったけどよ!!けどよ!!毒の出所、王家かい!!」
「ちなみに、前国王陛下にも同じ毒が使われた模様」
「「聞かなかった事にする!!」」
そりゃお兄様と声が揃うってもんです!!
「あー、エアトルに魔物の大量発生の元になった噂は、陛下の差し金です、は、ご存知っぽいので省略。
次に、聖玉の剣ですが…」
「おおぅ、怖ぇな」
「〝堕ちた聖玉の剣。瘴気集積〞
このように、シィベリ様が陛下に報告していました」
「「……はあああああああ?!!」少なくとも陛下は認識してたって事か?!」
「そうなります」
「その上で、ヘドロと剣が関わるのを止めず、護衛が倒れるのも放置、そのまま決闘に向かわせた、と?」
「というか、剣の実験を止めなかった、と言った方が良いかと。
あの剣を使うと
魔物が居なくなる事を確認し
人間が使い物にならなくなる事を見つけました。
どのくらいまで瘴気を集積するのか、
集めているということは溢れるということではないかと考えたようで
シィベリ様にギリギリを見定めさせて、
もう少しで溢れそうな時に……」
「「時に…?」」
「……帝国に放逐、帝国で瘴気を溢れさせ、混乱に乗じて宣戦布告する予定のようでした」
「「……はぁぁぁあああああ??!!!!」ばっかじゃないのぉ?!」
「ディ?!気持ちは良く解る!けど、その言葉使いは如何なものか?!
って、ちょっと落ち着いたわ。
いやいやいやいや、なにその穴だらけの妄想劇場」
「なので、あの剣を使い続けるのを黙認して、シィベリ様に定期的に確認しろと命令していたようです。
なんか、もっと魔物を倒してこい、それでそなたは英雄ぞ!と煽ってもいたようです」
「クズだ、ドクズだ、元凶が陛下…」
「つまり、お兄様は戦争回避した立役者って事ですね!!!
さすが私のお兄様ですわぁ!!!」
お兄様に抱きつきます。ぎゅうぎゅうします。
ぽかーんとした顔のお兄様とハジカミ。
「…確かに。エミリオ様があの剣を壊した事で、全ての目論見は潰えました。
なるほど、戦争回避の立役者、確かに!!
そんな素晴らしい人間を魔王だなどと、あのクソレンヤは言ったわけですね?!
絶対に見つけて、ワンパン入れます」
「ワンパンは、したいかも。でも死なない程度で抑えろよ?」
「許可出ましたね♪ええ、ええ、もちろんですとも!!」
良い笑顔で答えるハジカミ。
ストレス、溜まってたのねー?
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