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センバでほのぼの?サバイバル
もはや時間の問題
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領地の外れだからこんなに困窮してるの?街の方はどうなってるかしら?
なんて、思わずつぶやいてしまった私。
お兄様が苦笑いしながら、
「ディが気に病んじゃう方が問題だよねぇ」
と私の頭を撫でながら言ってくれたので、私とチィちゃんも視察したことの有る街中を通って見ることになりました。
でも、私達は馬車から降りちゃダメだと言われました。
さっきの人達のように私達の顔はバレています。
取り囲まれて懇願されても、もう、領主権限はありません。
何も出来ないと説明して、もし暴動がおきてしまえば、それこそ制圧するしかなくなる、そうしたら、怪我したあげく牢屋行き、と言われて納得しかありませんでした。
私達が居たころより、活気は無くなっている感じがしますが、まだ、なんとかなっている感じです。
「んー、私は顔バレしてないわ。ちょっと行って来るわね。貴方達は、窓からも顔が見えないようになさい」
そう言って夫人は降りて行き、店に入っていきました。
少し話してまた違う店に行くと、
にこやかに店を出て来ましたが、直ぐに難しい顔になりました。
護衛の方が何か箱を持ってます。何かお買い求めに?
夫人が馬車に戻ると、直ぐに出発しました。
「今日中にセンバのレイク支店まで行くわ。
ええ、経済は停滞してきてるわね。
王家わかってるのかしら?この状態の領地をヘドロ殿下に継がせる気なの?
いや、苦労しやがれ、とは思うけど、あの子まだ10歳よね?
成人する8年後とか、ここ、無くなってるんじゃないかしら?
もはや時間の問題?
どっちかって言ったら、今、王家に苦労して欲しんだけど?
ああ、シィベリに教えようかしら。あれでヘドロ殿下に継がせるの?って。
王家が建て直すかしら?それとも見捨てるかしら?
そしたら、ヘドロ殿下の婚約者、また見直しよ?
お金のありそうな伯爵家の婿入りなんてあったかしら?王家の権威はドンドン減っていくわね。
ああ、それと、こんな感じだから、リオ君達の絵も残ってたの。
全部買い占めて来たわ♪お店の人も喜んでたわよ、いろんな意味で」
「「いろんな意味?」」
「在庫処分できて嬉しいのは、まぁ商人として当然として、
リオ君が後継を外された後、貴方達の絵が販売禁止になって、売ったら罰せられたらしいわ。
でも、処分はしたくなかったって。
リオ君には感謝してるんだって、あんな小さい子が一番私達を考えてくれた、って。
だから、大事にしてくれる人の手に渡って嬉しい、それでお金も入って尚嬉しい、ですって。
他にも売れ残ってる絵を持ってる店があるなら、センバ商会のレイク支店に持って行けば、全部買い取ると密かに広めて欲しいって、お願いしてきたわ。
他領での売買だけど、バレたら、どんなイチャモンつけるかわからないでしょう?
レイク支店のドラルに言っておかなくちゃ」
「イチイに下さい!!イチイの部屋に飾ります!リオ様に囲まれて眠ります!!!」
「…貴女、部屋から出て来なくなりそうだからダメよ。1枚にしなさい。
そうね、飾る部屋を1つ用意してあげるわ。お勉強が終わったらそこで休憩すれば良いんじゃないかしら?
内鍵はつけないわよ!籠城しそうだもの」
なんと!!
こんな所で〝推し部屋〞が誕生するとは!!
私も入って拝みますわ!!
「ってか、本人、ココに居ますが?」
お兄様、違うんですの!!推し部屋とはロマンなんですわ!!
なんて、思わずつぶやいてしまった私。
お兄様が苦笑いしながら、
「ディが気に病んじゃう方が問題だよねぇ」
と私の頭を撫でながら言ってくれたので、私とチィちゃんも視察したことの有る街中を通って見ることになりました。
でも、私達は馬車から降りちゃダメだと言われました。
さっきの人達のように私達の顔はバレています。
取り囲まれて懇願されても、もう、領主権限はありません。
何も出来ないと説明して、もし暴動がおきてしまえば、それこそ制圧するしかなくなる、そうしたら、怪我したあげく牢屋行き、と言われて納得しかありませんでした。
私達が居たころより、活気は無くなっている感じがしますが、まだ、なんとかなっている感じです。
「んー、私は顔バレしてないわ。ちょっと行って来るわね。貴方達は、窓からも顔が見えないようになさい」
そう言って夫人は降りて行き、店に入っていきました。
少し話してまた違う店に行くと、
にこやかに店を出て来ましたが、直ぐに難しい顔になりました。
護衛の方が何か箱を持ってます。何かお買い求めに?
夫人が馬車に戻ると、直ぐに出発しました。
「今日中にセンバのレイク支店まで行くわ。
ええ、経済は停滞してきてるわね。
王家わかってるのかしら?この状態の領地をヘドロ殿下に継がせる気なの?
いや、苦労しやがれ、とは思うけど、あの子まだ10歳よね?
成人する8年後とか、ここ、無くなってるんじゃないかしら?
もはや時間の問題?
どっちかって言ったら、今、王家に苦労して欲しんだけど?
ああ、シィベリに教えようかしら。あれでヘドロ殿下に継がせるの?って。
王家が建て直すかしら?それとも見捨てるかしら?
そしたら、ヘドロ殿下の婚約者、また見直しよ?
お金のありそうな伯爵家の婿入りなんてあったかしら?王家の権威はドンドン減っていくわね。
ああ、それと、こんな感じだから、リオ君達の絵も残ってたの。
全部買い占めて来たわ♪お店の人も喜んでたわよ、いろんな意味で」
「「いろんな意味?」」
「在庫処分できて嬉しいのは、まぁ商人として当然として、
リオ君が後継を外された後、貴方達の絵が販売禁止になって、売ったら罰せられたらしいわ。
でも、処分はしたくなかったって。
リオ君には感謝してるんだって、あんな小さい子が一番私達を考えてくれた、って。
だから、大事にしてくれる人の手に渡って嬉しい、それでお金も入って尚嬉しい、ですって。
他にも売れ残ってる絵を持ってる店があるなら、センバ商会のレイク支店に持って行けば、全部買い取ると密かに広めて欲しいって、お願いしてきたわ。
他領での売買だけど、バレたら、どんなイチャモンつけるかわからないでしょう?
レイク支店のドラルに言っておかなくちゃ」
「イチイに下さい!!イチイの部屋に飾ります!リオ様に囲まれて眠ります!!!」
「…貴女、部屋から出て来なくなりそうだからダメよ。1枚にしなさい。
そうね、飾る部屋を1つ用意してあげるわ。お勉強が終わったらそこで休憩すれば良いんじゃないかしら?
内鍵はつけないわよ!籠城しそうだもの」
なんと!!
こんな所で〝推し部屋〞が誕生するとは!!
私も入って拝みますわ!!
「ってか、本人、ココに居ますが?」
お兄様、違うんですの!!推し部屋とはロマンなんですわ!!
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