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センバでほのぼの?サバイバル
センバへGo! 2
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「なぁ?俺は魔物の襲撃が有った所も無かった所も、きちんと年越し出来るように、
年越してからは、次の年の種付けも出来るように用意してって、王都に戻ったぞ?
そろそろ畑の準備の時期だろう?
なんで、3ヶ月程度でこうなってる?」
そうです、年明け、侯爵が亡くなったって聞かされて、いきなり後継から外されて、でも領地の事は問題なく出来るようにしてって、
後期の学園1ヶ月通って、決闘騒ぎがあって。うん。だいたい3ヶ月。
「年が明けて、半月ぐらい経った頃でしょうか、いきなり通知がきたんです。
侯爵様が亡くなったため、代替わりをする。ついては祝いの品を持ってこい、と」
「「「は???」」亡くなったのに、祝いの品?」
お兄様の疑問ももっともです。意味がわかりません。
「俺達も、は?と思いました。エミリオ様ご乱心?と思って、領主館に問合わせに行ったんです。
そしたら、全然知らない人達ばっかりで、新しい領主様はエミリオじゃない、あの無能は後継を外された、
今の侯爵様はアレクシス様だ、と。
聞いたこともない名前だったので、もしかして、侯爵様とエミリオ様が王都で事故にあって、いっぺんに全員死んじゃって、だから、聞いたこともない人が領主様になったのかと思ったんです。
だから、前の侯爵様と一緒にエミリオ様も亡くなったんですか?
って聞いたら、
〝これだから平民はバカで敵わん。無能で後継を外されたと言っただろう?〞
って、言われて。
エミリオ様が無能って、俺たちの生活がやっと安定してきたのに、無能で外されたって、訳がわからなくて。
そんでも、これは決定事項で、王家の承認も得ている。さっさと上納しろって、追い出されて、
なんとか納めたら、今度は税金を上げるって言われて、無理だ、って言ったら、家捜しされて、あるじゃないか、隠してるじゃないか、って、種付けの3分の2を持ってかれました。
畑の準備をしても植える物が、ほぼないんです」
「「「はぁぁああああ??!!!」」」
「え、エミリオ様…か、帰、がえってぎてくださいぃ…」
お頭さん、泣きながら土下座し始めました。
「うおぉーーい…、どうしたらいいんだ、これは…」
お兄様、頭を抱え始めました。
「だって、貴方達の村だけじゃないのよね?きっと、全部の村よね?」
夫人が尋ねると
「なんか、役人にお金渡したらお目こぼしして貰えるって、後から聞いて。
それで助かってる村もあります」
「こんなに簡単に、絵に描いたような典型的ダメ領地に変貌するのね…」
夫人は口元をヒクヒクしながら、お兄様は額に手を当て天を仰ぎます。
「んー、ちょっと提案なんだけど、貴方達、畑と住む所、提供したら仕事してくれるかしら?」
夫人が頬に手を当て、小首をかしげながら尋ねます。
「え?は?えっと、出稼ぎ的な?」
「最初はそうなるわね。
いやねぇ、センバの民って、戦闘民族なのよ。
狩り大好き、ヒャッハーな狩猟民族なのよ!
魔獣が出た、ってなると、畑を放り出して狩りに出るのよ!その後、肉祭りなのよ?
ええ、お肉は大事よ!大事だけれども!!
お肉だけじゃ人間は生きていけないのよ!穀物も野菜も果物も必要なのよ!!
コツコツ働く農耕民族が欲しいのよ!!」
夫人、魂の叫びです。
「そんなわけで、食は保証するわ。住は、これから建てなくちゃいけないから、
家族を呼ぶ住が確保されるまで、身一つで、来れるような農耕民族は大歓迎なんだけど?」
皆でセンバへGoしちゃいます?
年越してからは、次の年の種付けも出来るように用意してって、王都に戻ったぞ?
そろそろ畑の準備の時期だろう?
なんで、3ヶ月程度でこうなってる?」
そうです、年明け、侯爵が亡くなったって聞かされて、いきなり後継から外されて、でも領地の事は問題なく出来るようにしてって、
後期の学園1ヶ月通って、決闘騒ぎがあって。うん。だいたい3ヶ月。
「年が明けて、半月ぐらい経った頃でしょうか、いきなり通知がきたんです。
侯爵様が亡くなったため、代替わりをする。ついては祝いの品を持ってこい、と」
「「「は???」」亡くなったのに、祝いの品?」
お兄様の疑問ももっともです。意味がわかりません。
「俺達も、は?と思いました。エミリオ様ご乱心?と思って、領主館に問合わせに行ったんです。
そしたら、全然知らない人達ばっかりで、新しい領主様はエミリオじゃない、あの無能は後継を外された、
今の侯爵様はアレクシス様だ、と。
聞いたこともない名前だったので、もしかして、侯爵様とエミリオ様が王都で事故にあって、いっぺんに全員死んじゃって、だから、聞いたこともない人が領主様になったのかと思ったんです。
だから、前の侯爵様と一緒にエミリオ様も亡くなったんですか?
って聞いたら、
〝これだから平民はバカで敵わん。無能で後継を外されたと言っただろう?〞
って、言われて。
エミリオ様が無能って、俺たちの生活がやっと安定してきたのに、無能で外されたって、訳がわからなくて。
そんでも、これは決定事項で、王家の承認も得ている。さっさと上納しろって、追い出されて、
なんとか納めたら、今度は税金を上げるって言われて、無理だ、って言ったら、家捜しされて、あるじゃないか、隠してるじゃないか、って、種付けの3分の2を持ってかれました。
畑の準備をしても植える物が、ほぼないんです」
「「「はぁぁああああ??!!!」」」
「え、エミリオ様…か、帰、がえってぎてくださいぃ…」
お頭さん、泣きながら土下座し始めました。
「うおぉーーい…、どうしたらいいんだ、これは…」
お兄様、頭を抱え始めました。
「だって、貴方達の村だけじゃないのよね?きっと、全部の村よね?」
夫人が尋ねると
「なんか、役人にお金渡したらお目こぼしして貰えるって、後から聞いて。
それで助かってる村もあります」
「こんなに簡単に、絵に描いたような典型的ダメ領地に変貌するのね…」
夫人は口元をヒクヒクしながら、お兄様は額に手を当て天を仰ぎます。
「んー、ちょっと提案なんだけど、貴方達、畑と住む所、提供したら仕事してくれるかしら?」
夫人が頬に手を当て、小首をかしげながら尋ねます。
「え?は?えっと、出稼ぎ的な?」
「最初はそうなるわね。
いやねぇ、センバの民って、戦闘民族なのよ。
狩り大好き、ヒャッハーな狩猟民族なのよ!
魔獣が出た、ってなると、畑を放り出して狩りに出るのよ!その後、肉祭りなのよ?
ええ、お肉は大事よ!大事だけれども!!
お肉だけじゃ人間は生きていけないのよ!穀物も野菜も果物も必要なのよ!!
コツコツ働く農耕民族が欲しいのよ!!」
夫人、魂の叫びです。
「そんなわけで、食は保証するわ。住は、これから建てなくちゃいけないから、
家族を呼ぶ住が確保されるまで、身一つで、来れるような農耕民族は大歓迎なんだけど?」
皆でセンバへGoしちゃいます?
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