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これぞ悪役?シスコン無双
ホネの伝言
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再び訓練場にやって来た私達。
先生達がレンヤ少年の痕跡を調べています。
「正直、何もわからないのが現状です」
とは、魔法科の先生の談です。
夫人とヒサギ様は先生達とお話し中です。
お兄様、チィちゃん、ライ様と一緒にレンヤ少年がうずくまっていた場所にやって来ました。
「えっと、皆でしゃがんで、出来たら見えないように手を繋いで。
イチイやライ様が何か気づいた事があったら、後で教えて?
では、鑑定師匠、何か探れませんか?」
〝ピコン!魔力の残滓を探ります。ユーディリア、集中してください〞
あ、はい、集中ですね、って何に?
〝ピコン!魔力の残滓を探るのに、です〞
師匠がイラっとした感じです。ごめんなさい。魔力の残滓ですね。ホネマント~レンヤ少年~。
「…あの子達は何をしているんでしょうか?」
「アリの巣見つけた幼児みたいになってるわね?」
「でも、イチイもシラヌイも交ざってるから、本当に何か見つけたのかもよ?ちょっと、終わるまで黙ってましょう」
「センバのお嬢さんとご令息が交ざってると何か有るので?」
「なんっていうか、あの子達、センバの中でも、特に持ってる子達なのよ。なんっていうか、さすが勇者の再来って感じなの。アレを敵に回したら滅ぶわよ?」
「…滅ぶんですか?」
「「殲滅ね!!」」
夫人とヒサギ様と先生達が何かしゃべってますが、気にしたらまた師匠に怒られますね。
集中、集中。
〝ピコン!ホネの残滓を見つけましたが、追えません。メッセージになっています〞
「あーー、うん、師匠、教えて欲しい」
〝ピコン!ボクが魔王になるから、エミリオ、ボクを倒して少年は助けてやって〞
もしかしてホネマント、〝泣いた赤鬼〞やる気ですの?
「ディ、何その、泣いた赤鬼、って?」
「簡単に言うと、悪者役を買って出て、お気に入りの者に倒させて称賛を与えるという、まぁ、人生をかけたお芝居をするんですわ。
それで、悪役はそのまま去るんです。その者だけが真実を知るんです。
本当に良い人なら、罪悪感でいっぱいになるんですけど。
でも少年を助けて、だから、もしかして、少年に自分を倒させて、あの少年、調子に乗りそうでしたから、その後のフォローをお兄様に頼んでいるのかしら?」
〝ピコン!少年の残滓もホネと共に消えています。ホネと少年は一緒に居る可能性大です〞
「結局、どこにいるかはわからないねぇ?戻ろうか」
立ち上がり、夫人の元へ行きます。
「何か分かった?」「何も、ですね」
「そう。先生達、お邪魔をしてしまってごめんなさいね。私達は帰るとするわ。
明日、午後一で話し合いに参りますわね」
そして、センバのお屋敷に戻り、とりあえず、ヒサギ様達を含めた全員に、オムツ様との会話を報告です。
「つまり、ホネの名前を調べなきゃダメか。
エアトルの家系図的なもの、どこに有るんだ?領地か?」
「殿下に殺されたっていうリディアンヌさんとリオンさんも気になりますの。
私と同じ髪色でしたの。彼女達もご先祖様な気がしますの」
「んで、その殿下って、どうなったんだろうな?それも気になるよなぁ」
「それらは、イチミに調べて貰いましょう。エアトルの領地も館も把握済みだから、適任だと思うわ」
「「お願いします」」
「で、ホネ、よねぇ?どこ行ったのかしら?」
夫人が頬に手をあて小首をかしげます。
「案外、エアトルの森に戻ってたりして?」
チィちゃんがぼそっと言います。
「王都から、いきなりあんな遠くへ?
馬車で3日の距離だぞ?瘴気出し尽くした上に、天使のキラキラまで浴びたんだぞ?ないだろう!」
お兄様が否定します。
「ああ、遠いわねぇ。瀕死の状態で、それは無さそうよねぇ。結局、わからないわね。
仕方がないわ。
わかるものから始めましょう。
私達は明日の話し合いに。センバとの養子縁組を勝ち取るのよ!!」
「「「「おおーー!!」」」」
そうです、まずは目先の問題を解決しないと、ですわ!
先生達がレンヤ少年の痕跡を調べています。
「正直、何もわからないのが現状です」
とは、魔法科の先生の談です。
夫人とヒサギ様は先生達とお話し中です。
お兄様、チィちゃん、ライ様と一緒にレンヤ少年がうずくまっていた場所にやって来ました。
「えっと、皆でしゃがんで、出来たら見えないように手を繋いで。
イチイやライ様が何か気づいた事があったら、後で教えて?
では、鑑定師匠、何か探れませんか?」
〝ピコン!魔力の残滓を探ります。ユーディリア、集中してください〞
あ、はい、集中ですね、って何に?
〝ピコン!魔力の残滓を探るのに、です〞
師匠がイラっとした感じです。ごめんなさい。魔力の残滓ですね。ホネマント~レンヤ少年~。
「…あの子達は何をしているんでしょうか?」
「アリの巣見つけた幼児みたいになってるわね?」
「でも、イチイもシラヌイも交ざってるから、本当に何か見つけたのかもよ?ちょっと、終わるまで黙ってましょう」
「センバのお嬢さんとご令息が交ざってると何か有るので?」
「なんっていうか、あの子達、センバの中でも、特に持ってる子達なのよ。なんっていうか、さすが勇者の再来って感じなの。アレを敵に回したら滅ぶわよ?」
「…滅ぶんですか?」
「「殲滅ね!!」」
夫人とヒサギ様と先生達が何かしゃべってますが、気にしたらまた師匠に怒られますね。
集中、集中。
〝ピコン!ホネの残滓を見つけましたが、追えません。メッセージになっています〞
「あーー、うん、師匠、教えて欲しい」
〝ピコン!ボクが魔王になるから、エミリオ、ボクを倒して少年は助けてやって〞
もしかしてホネマント、〝泣いた赤鬼〞やる気ですの?
「ディ、何その、泣いた赤鬼、って?」
「簡単に言うと、悪者役を買って出て、お気に入りの者に倒させて称賛を与えるという、まぁ、人生をかけたお芝居をするんですわ。
それで、悪役はそのまま去るんです。その者だけが真実を知るんです。
本当に良い人なら、罪悪感でいっぱいになるんですけど。
でも少年を助けて、だから、もしかして、少年に自分を倒させて、あの少年、調子に乗りそうでしたから、その後のフォローをお兄様に頼んでいるのかしら?」
〝ピコン!少年の残滓もホネと共に消えています。ホネと少年は一緒に居る可能性大です〞
「結局、どこにいるかはわからないねぇ?戻ろうか」
立ち上がり、夫人の元へ行きます。
「何か分かった?」「何も、ですね」
「そう。先生達、お邪魔をしてしまってごめんなさいね。私達は帰るとするわ。
明日、午後一で話し合いに参りますわね」
そして、センバのお屋敷に戻り、とりあえず、ヒサギ様達を含めた全員に、オムツ様との会話を報告です。
「つまり、ホネの名前を調べなきゃダメか。
エアトルの家系図的なもの、どこに有るんだ?領地か?」
「殿下に殺されたっていうリディアンヌさんとリオンさんも気になりますの。
私と同じ髪色でしたの。彼女達もご先祖様な気がしますの」
「んで、その殿下って、どうなったんだろうな?それも気になるよなぁ」
「それらは、イチミに調べて貰いましょう。エアトルの領地も館も把握済みだから、適任だと思うわ」
「「お願いします」」
「で、ホネ、よねぇ?どこ行ったのかしら?」
夫人が頬に手をあて小首をかしげます。
「案外、エアトルの森に戻ってたりして?」
チィちゃんがぼそっと言います。
「王都から、いきなりあんな遠くへ?
馬車で3日の距離だぞ?瘴気出し尽くした上に、天使のキラキラまで浴びたんだぞ?ないだろう!」
お兄様が否定します。
「ああ、遠いわねぇ。瀕死の状態で、それは無さそうよねぇ。結局、わからないわね。
仕方がないわ。
わかるものから始めましょう。
私達は明日の話し合いに。センバとの養子縁組を勝ち取るのよ!!」
「「「「おおーー!!」」」」
そうです、まずは目先の問題を解決しないと、ですわ!
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