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これぞ悪役?シスコン無双
イーリー様に会いに行こう
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フーティ様は普通に学園に来たが、その次の日もイーリー様は学園をお休みしたので、放課後皆でお見舞いに行こうということになりましたの。
お見舞いの品はお花やお菓子が一般的でしょうが、私とお兄様はイーリー様の好みを知らなかったので、フーティ様が皆からです、と選んでくださることになりましたわ。
なんと、チィちゃんもご一緒させてもらうことに。
放課後、チィちゃんを乗せた馬車が私達を迎えに来て、
「絶対迎えに行かなくちゃ、と思いました!」と満面の笑みで窓から身を乗り出します。
いや、普通に馬車の扉開けて?
フーティ様を乗せて女子3人で、ヨーク様の馬車で男子3人でイーリー様のお屋敷に伺いました。
フーティ様が先触れを出していて下さったお陰で、応接室に通されましたが、
なんと、公爵夫人が現れましたの。
そして、衝撃の事実を告げられます。
イーリー様、あれから目覚めていないそうです。
確かに、帰りの馬車で眠ってしまったとフーティ様は言っていましたが、
そこからずっと、ですの?!
教会の治癒師に、もう一度来て頂いたそうですが、傷は治っているそうです。
だからこれ以上は治癒のしようがない、と。
なのに、目覚めない。
「だから、せっかく来てもらったのにごめんなさい、会えないのよ」
夫人はすっかり憔悴してしまっています。
フーティ様も「そんな…」と驚愕の表情です。
そんな夫人にチィちゃんが
「あの!!無理を承知でお願いします!私達をイーリー様に会わせて頂けないでしょうか!!
っていうか、絶対会わなきゃいけない気がします!お願いします!!」
立ち上がって、90度に頭を下げてお願いしています。
「私からもお願い致します。
というか、イチイ嬢がいきなり来たのも、多分これは、センバの野性の勘です!!」
ええ、チィちゃんがここまで言うんですもの、何か起きますわ!!
「ああ、センバのご令嬢ですものね。
身をもって実感してるセイラーもセンバの勘には必ず従え、って言ってるわ。
そうね、そうね、皆、イーリアンに会ってくださる?」
「「「ハイ!」」」「ええ、もちろんですわ」
イーリー様の寝室に案内して頂きました。
本来なら男性は遠慮して頂くのですが、皆、一緒です。
「イーリーッ…」
真っ先にフーティ様がベットに駆け寄り、その後をギーニー様、ヨーク様と続きます。
「手を握っても?」「ええ、呼び掛けてあげて?」
フーティ様と夫人が会話し、ベット脇に跪きます。
そんなフーティ様にギーニー様が寄り添い、肩をさすっています。
ヨーク様の顔も青ざめています。
その後にお兄様、私、チィちゃんが入りました。
イーリー様は、3日も眠ったままなのです。少し痩せた感じがします。
思わずチィちゃんと手を握りあいました。
ふと見ると、お兄様が、なにやら眉間にシワを寄せています。
「ディ…相談がある」
耳元で囁きます。
「どうしましたの?」
「イチイ、俺らの壁になってて「ハイ」
ディ、ホネが、不味い事を言ってる。
……イーリー様は、瘴気に落とされてる」
「「…は?」」
そりゃチィちゃんも一緒に声が出るってもんです。
お見舞いの品はお花やお菓子が一般的でしょうが、私とお兄様はイーリー様の好みを知らなかったので、フーティ様が皆からです、と選んでくださることになりましたわ。
なんと、チィちゃんもご一緒させてもらうことに。
放課後、チィちゃんを乗せた馬車が私達を迎えに来て、
「絶対迎えに行かなくちゃ、と思いました!」と満面の笑みで窓から身を乗り出します。
いや、普通に馬車の扉開けて?
フーティ様を乗せて女子3人で、ヨーク様の馬車で男子3人でイーリー様のお屋敷に伺いました。
フーティ様が先触れを出していて下さったお陰で、応接室に通されましたが、
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そして、衝撃の事実を告げられます。
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確かに、帰りの馬車で眠ってしまったとフーティ様は言っていましたが、
そこからずっと、ですの?!
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だからこれ以上は治癒のしようがない、と。
なのに、目覚めない。
「だから、せっかく来てもらったのにごめんなさい、会えないのよ」
夫人はすっかり憔悴してしまっています。
フーティ様も「そんな…」と驚愕の表情です。
そんな夫人にチィちゃんが
「あの!!無理を承知でお願いします!私達をイーリー様に会わせて頂けないでしょうか!!
っていうか、絶対会わなきゃいけない気がします!お願いします!!」
立ち上がって、90度に頭を下げてお願いしています。
「私からもお願い致します。
というか、イチイ嬢がいきなり来たのも、多分これは、センバの野性の勘です!!」
ええ、チィちゃんがここまで言うんですもの、何か起きますわ!!
「ああ、センバのご令嬢ですものね。
身をもって実感してるセイラーもセンバの勘には必ず従え、って言ってるわ。
そうね、そうね、皆、イーリアンに会ってくださる?」
「「「ハイ!」」」「ええ、もちろんですわ」
イーリー様の寝室に案内して頂きました。
本来なら男性は遠慮して頂くのですが、皆、一緒です。
「イーリーッ…」
真っ先にフーティ様がベットに駆け寄り、その後をギーニー様、ヨーク様と続きます。
「手を握っても?」「ええ、呼び掛けてあげて?」
フーティ様と夫人が会話し、ベット脇に跪きます。
そんなフーティ様にギーニー様が寄り添い、肩をさすっています。
ヨーク様の顔も青ざめています。
その後にお兄様、私、チィちゃんが入りました。
イーリー様は、3日も眠ったままなのです。少し痩せた感じがします。
思わずチィちゃんと手を握りあいました。
ふと見ると、お兄様が、なにやら眉間にシワを寄せています。
「ディ…相談がある」
耳元で囁きます。
「どうしましたの?」
「イチイ、俺らの壁になってて「ハイ」
ディ、ホネが、不味い事を言ってる。
……イーリー様は、瘴気に落とされてる」
「「…は?」」
そりゃチィちゃんも一緒に声が出るってもんです。
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