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これぞ悪役?シスコン無双
勧誘成功?
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ギーニーも誘うよ!とヨーク様がノリノリで帰った次の日。
ヨーク様が真っ青な顔して学園にやって来ました。
そして、私達の所にきて「放課後、付き合って欲しい」と真剣におっしゃいます。
もちろん、とお兄様と承諾して、その日はサワサワと落ち着かない感じで過ごしました。
放課後、セリにヨーク様と一緒に寄り道して帰る事を告げて、ヨーク様の馬車にご一緒させて頂きます。
あら、ギーニー様もご一緒です。
馬車が動き始めると、ヨーク様が語りだします。
「昨日ギーニーに、殿下から必要とされてないなら側近降りようよ、って話して、ギーニーも考える、って言ったじゃん。
んで、家に帰って母上に相談しようと思ったら、フーティから、とんでもない知らせが来た。
イーリーが、魔物に襲われて怪我をした、って。「「魔物?!」」うん。
明日の放課後、双子を連れて一緒に来て欲しいって。だから、キミ達を誘った。
僕も、ギーニーも詳細は聞いてないんだ」
「殿下に同行したんですよね?殿下は?」
「それも聞いてない。
だから、ちょうど母上に相談するところだったから、殿下に言われた事も、キミ達のお誘いも、全部話した。
そしたら、母上も王家の事情を探ってみる、って。
イーリーが、っていうか、仮にも婚約者候補の令嬢を、魔物に襲われるような場所に連れていく人間の、側になんて居なくて良いって、母上が言ってくれた。
ギーニーは?」
「我が家も、ですね。
辞退するならしても良い、申し出るよ、って。
兄が第二王子殿下の側に居るんで、兄に、王子同士、兄弟で仲良くないの?って、第二王子殿下は、弟をどう思ってるの?って聞いたんです。
そしたら、皆、末っ子のエクリューシ殿下を可愛がってるって。
今、ちょっと迷走してるけど、思春期の男の子、多少のやんちゃは可愛いもんだろう、って見守ってる、って言うんだよ。
多少のやんちゃで振り回されるこっちの身になってくれよ、って話じゃん?」
「魔物に襲われるって、多少のやんちゃで済ませちゃダメだろ?!!王家、何考えてんの?!」
「そう、今回のは行き過ぎでしょう?
だから、兄も第二王子殿下に聞いてみるって」
そうしてるうちにフーティ様のお屋敷につきました。
あ、何気に初のお友達訪問ですわ!!
どうしましょう、お土産のひとつもご用意しませんでしたわ!
「うん、ディ?今日は余計なこと考えなくて良いからね?次回にしようね?」
最近お気に入りのケーキ屋さんのお菓子とか、次のお楽しみですわね!
「うん、安定のディ品質。癒される」
「うん、なんか、緊張がほぐれた」
「そうね、お菓子ね、用意してくれてると思ってちゃダメだったんだね」
お兄様は私をぎゅっとし、
ヨーク様はフフフと笑い、
ギーニー様は腕を組んで納得の表情。
私、声に出てたんですね。
「ようこそお越し下さいました。お嬢様は既にお待ちでございます。ご案内致します」
玄関につくと応接室に案内されました。
コンコンコン
「お嬢様、お越しになりました」
「ああ、やっと来たわ!!今日は1日がずいぶんと長く感じたわ!!」
部屋に入るなり、フーティ様に抱きしめられました。
…お兄様、睨まないの。
ヨーク様が真っ青な顔して学園にやって来ました。
そして、私達の所にきて「放課後、付き合って欲しい」と真剣におっしゃいます。
もちろん、とお兄様と承諾して、その日はサワサワと落ち着かない感じで過ごしました。
放課後、セリにヨーク様と一緒に寄り道して帰る事を告げて、ヨーク様の馬車にご一緒させて頂きます。
あら、ギーニー様もご一緒です。
馬車が動き始めると、ヨーク様が語りだします。
「昨日ギーニーに、殿下から必要とされてないなら側近降りようよ、って話して、ギーニーも考える、って言ったじゃん。
んで、家に帰って母上に相談しようと思ったら、フーティから、とんでもない知らせが来た。
イーリーが、魔物に襲われて怪我をした、って。「「魔物?!」」うん。
明日の放課後、双子を連れて一緒に来て欲しいって。だから、キミ達を誘った。
僕も、ギーニーも詳細は聞いてないんだ」
「殿下に同行したんですよね?殿下は?」
「それも聞いてない。
だから、ちょうど母上に相談するところだったから、殿下に言われた事も、キミ達のお誘いも、全部話した。
そしたら、母上も王家の事情を探ってみる、って。
イーリーが、っていうか、仮にも婚約者候補の令嬢を、魔物に襲われるような場所に連れていく人間の、側になんて居なくて良いって、母上が言ってくれた。
ギーニーは?」
「我が家も、ですね。
辞退するならしても良い、申し出るよ、って。
兄が第二王子殿下の側に居るんで、兄に、王子同士、兄弟で仲良くないの?って、第二王子殿下は、弟をどう思ってるの?って聞いたんです。
そしたら、皆、末っ子のエクリューシ殿下を可愛がってるって。
今、ちょっと迷走してるけど、思春期の男の子、多少のやんちゃは可愛いもんだろう、って見守ってる、って言うんだよ。
多少のやんちゃで振り回されるこっちの身になってくれよ、って話じゃん?」
「魔物に襲われるって、多少のやんちゃで済ませちゃダメだろ?!!王家、何考えてんの?!」
「そう、今回のは行き過ぎでしょう?
だから、兄も第二王子殿下に聞いてみるって」
そうしてるうちにフーティ様のお屋敷につきました。
あ、何気に初のお友達訪問ですわ!!
どうしましょう、お土産のひとつもご用意しませんでしたわ!
「うん、ディ?今日は余計なこと考えなくて良いからね?次回にしようね?」
最近お気に入りのケーキ屋さんのお菓子とか、次のお楽しみですわね!
「うん、安定のディ品質。癒される」
「うん、なんか、緊張がほぐれた」
「そうね、お菓子ね、用意してくれてると思ってちゃダメだったんだね」
お兄様は私をぎゅっとし、
ヨーク様はフフフと笑い、
ギーニー様は腕を組んで納得の表情。
私、声に出てたんですね。
「ようこそお越し下さいました。お嬢様は既にお待ちでございます。ご案内致します」
玄関につくと応接室に案内されました。
コンコンコン
「お嬢様、お越しになりました」
「ああ、やっと来たわ!!今日は1日がずいぶんと長く感じたわ!!」
部屋に入るなり、フーティ様に抱きしめられました。
…お兄様、睨まないの。
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