194 / 394
これぞ悪役?シスコン無双
ぶっちゃけ ぶっちゃけ ぶっちゃけ レッツゴ
しおりを挟む
キラッキラの瞳の少年達には、別テーブルで存分に語って頂く事にしましょう。
まぁ、若干、ライ様が引き気味ではありますが。
と、思ったら、
「空を飛ぶ姿が!!」「馬より早い走りが!!」
「「見たいです!!!!」」
「ッ?!ココで実演するんじゃないわよ!!!誰か!!!訓練場へ連行して!!!!!」
フロスティ様、すかさず指示を出します。
命令しなれてる高位貴族感満載です。カッコいい。
「ほっといたら、アレはココでやるわ!!!邪魔よ!!!」
フロスティ様のその言葉で、ミツバがライ様の首根っこを、少年2人はセリの両脇に抱えられましたわ。
「ぐぇ」「「ごめんなさい。降ろしてください」」
「別にココじゃなければ、訓練場で思いっきりやれば、かまわなくてよ?」
フロスティ様が笑ってない目でニッコリ微笑みます。
「「いえ、ココに居たいです」」「…」
少年2人と青年1人、正座です。ライ様、完全にとばっちりです。
「そう?分かればよろしくてよ?
目障りだから「「目障り…」」席に座ってちょうだい。
イーリーもそっちに混ざるかと思ったけど、珍しくこっち側だったわね?」
「え?ああ、双子との絡みを優先した。
それに、ナターリエちゃん?前回、殿下のお茶会で会った時と随分印象が違うから、こっちの方が面白そうだ」
そう言って、ナターリエに笑いかけるイーリアン様。
「そうね、あの時は捕獲された子ウサギ状態だったわね。
今日は、オドオドしてないわね?って、オージーの手、握ったままなの?」
「ッ!ごめんなさい!!あまりにも可愛くて、ついそのまま…」
ナターリエは、慌てて手を離し、謝罪します。
「貴女の素はそんな感じなのね?」
「あ、はい。貴族には向いてません。
殿下の茶会は、いきなり父親に拐われて、着飾られて、誰も知ってる人の居ない自分には場違い感満載の場所に放りこまれて、どうして良いのかわからなかったんです。
お見きゅ、苦しくて申し訳ありましぇ、、ダメだった……」
「ブフォ」「やっぱり」「「かわいい」」
イーリアン様とフロスティ様、最後は声が揃いましたわ。
ええ、うちのナターリエ、可愛いんですの!!
「あ、あの、殿下の新しい婚約者候補となりましたが、どうですか?」
オージーヌ様がナターリエに上目遣いで尋ねます。
「聞いてくださいますかぁ!!」
再びオージーヌ様の手を取り、身を乗り出すナターリエ。
あまりの勢いに飲まれて、オージーヌ様はコクコクとうなずくだけです。
スゥーーーっと大きく息を吸ったナターリエ。
「私、貴族向いてないんです!両親にほっておかれてますから、人の機敏に疎いし、今のお屋敷に来てからミツバさんを始めとした使用人の皆さんがかまってもらって、お義兄様達が講師を寄越してくれたから、それでやっと勉強も始めたようなものだし、だから、フィンと一緒にお菓子作りしてるのが性に合ってるんです。あ、フィンは料理長の息子で、初めて私に大丈夫かって声をかけてくれたんです。最初お屋敷に来たときはすでにお義兄様達は居なかったし「ナターリエ、ストップ!」あ、はい」
「ごめんなさいね、ナターリエ、貴女のお屋敷に来てからの話を聞いてあげられなくて」
「うん、これからはココにいるから、ミツバに連れてきてもらえ。
で!!今はヘドロの話だ」
「あ、ハイ!では!ぶっちゃけて良いですか!」
「「いいとも!!」」
イーリアン様、ヨーク様、相変わらずノリが良いですわ。
フロスティ様とギニタス様は苦笑いで、オージーヌ様は真剣に聞いてますわ。
「スゥーーー、、
あんな傲慢なオレ様ナルシスト、大っキライですっっっ!!!!!」
立ち上がって、思いの丈を叫びます。
「言い切ったな」イーリアン様。
「清々しいな」ヨーク様。
「辛辣なのに的確な言葉選びはエアトルの血なのか?!」ギニタス様。
「ココがセンバで良かったですわ」フロスティ様。
お腹を抱えて笑うチィちゃんと、肩を震わせるライ様。
そして、口をパクパクさせるオージーヌ様。
フロスティ様がギニタス様とうなずき合ってから話始めました。
「では、私達もぶっちゃけますわ。
家として王家に抗議しましたの。
ここまで殿下を嫌ってるナターリエさんには申し訳ないのですけれど
私とイーリアンは、内々で婚約者候補から外れてますわ。
今の段階で、実質、貴女が婚約者です」
ナターリエの顔が絶望に染まり、膝から崩れ落ちました。
まぁ、若干、ライ様が引き気味ではありますが。
と、思ったら、
「空を飛ぶ姿が!!」「馬より早い走りが!!」
「「見たいです!!!!」」
「ッ?!ココで実演するんじゃないわよ!!!誰か!!!訓練場へ連行して!!!!!」
フロスティ様、すかさず指示を出します。
命令しなれてる高位貴族感満載です。カッコいい。
「ほっといたら、アレはココでやるわ!!!邪魔よ!!!」
フロスティ様のその言葉で、ミツバがライ様の首根っこを、少年2人はセリの両脇に抱えられましたわ。
「ぐぇ」「「ごめんなさい。降ろしてください」」
「別にココじゃなければ、訓練場で思いっきりやれば、かまわなくてよ?」
フロスティ様が笑ってない目でニッコリ微笑みます。
「「いえ、ココに居たいです」」「…」
少年2人と青年1人、正座です。ライ様、完全にとばっちりです。
「そう?分かればよろしくてよ?
目障りだから「「目障り…」」席に座ってちょうだい。
イーリーもそっちに混ざるかと思ったけど、珍しくこっち側だったわね?」
「え?ああ、双子との絡みを優先した。
それに、ナターリエちゃん?前回、殿下のお茶会で会った時と随分印象が違うから、こっちの方が面白そうだ」
そう言って、ナターリエに笑いかけるイーリアン様。
「そうね、あの時は捕獲された子ウサギ状態だったわね。
今日は、オドオドしてないわね?って、オージーの手、握ったままなの?」
「ッ!ごめんなさい!!あまりにも可愛くて、ついそのまま…」
ナターリエは、慌てて手を離し、謝罪します。
「貴女の素はそんな感じなのね?」
「あ、はい。貴族には向いてません。
殿下の茶会は、いきなり父親に拐われて、着飾られて、誰も知ってる人の居ない自分には場違い感満載の場所に放りこまれて、どうして良いのかわからなかったんです。
お見きゅ、苦しくて申し訳ありましぇ、、ダメだった……」
「ブフォ」「やっぱり」「「かわいい」」
イーリアン様とフロスティ様、最後は声が揃いましたわ。
ええ、うちのナターリエ、可愛いんですの!!
「あ、あの、殿下の新しい婚約者候補となりましたが、どうですか?」
オージーヌ様がナターリエに上目遣いで尋ねます。
「聞いてくださいますかぁ!!」
再びオージーヌ様の手を取り、身を乗り出すナターリエ。
あまりの勢いに飲まれて、オージーヌ様はコクコクとうなずくだけです。
スゥーーーっと大きく息を吸ったナターリエ。
「私、貴族向いてないんです!両親にほっておかれてますから、人の機敏に疎いし、今のお屋敷に来てからミツバさんを始めとした使用人の皆さんがかまってもらって、お義兄様達が講師を寄越してくれたから、それでやっと勉強も始めたようなものだし、だから、フィンと一緒にお菓子作りしてるのが性に合ってるんです。あ、フィンは料理長の息子で、初めて私に大丈夫かって声をかけてくれたんです。最初お屋敷に来たときはすでにお義兄様達は居なかったし「ナターリエ、ストップ!」あ、はい」
「ごめんなさいね、ナターリエ、貴女のお屋敷に来てからの話を聞いてあげられなくて」
「うん、これからはココにいるから、ミツバに連れてきてもらえ。
で!!今はヘドロの話だ」
「あ、ハイ!では!ぶっちゃけて良いですか!」
「「いいとも!!」」
イーリアン様、ヨーク様、相変わらずノリが良いですわ。
フロスティ様とギニタス様は苦笑いで、オージーヌ様は真剣に聞いてますわ。
「スゥーーー、、
あんな傲慢なオレ様ナルシスト、大っキライですっっっ!!!!!」
立ち上がって、思いの丈を叫びます。
「言い切ったな」イーリアン様。
「清々しいな」ヨーク様。
「辛辣なのに的確な言葉選びはエアトルの血なのか?!」ギニタス様。
「ココがセンバで良かったですわ」フロスティ様。
お腹を抱えて笑うチィちゃんと、肩を震わせるライ様。
そして、口をパクパクさせるオージーヌ様。
フロスティ様がギニタス様とうなずき合ってから話始めました。
「では、私達もぶっちゃけますわ。
家として王家に抗議しましたの。
ここまで殿下を嫌ってるナターリエさんには申し訳ないのですけれど
私とイーリアンは、内々で婚約者候補から外れてますわ。
今の段階で、実質、貴女が婚約者です」
ナターリエの顔が絶望に染まり、膝から崩れ落ちました。
92
お気に入りに追加
330
あなたにおすすめの小説
【完結】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
転生したら使用人の扱いでした~冷たい家族に背を向け、魔法で未来を切り拓く~
沙羅杏樹
恋愛
前世の記憶がある16歳のエリーナ・レイヴンは、貴族の家に生まれながら、家族から冷遇され使用人同然の扱いを受けて育った。しかし、彼女の中には誰も知らない秘密が眠っていた。
ある日、森で迷い、穴に落ちてしまったエリーナは、王国騎士団所属のリュシアンに救われる。彼の助けを得て、エリーナは持って生まれた魔法の才能を開花させていく。
魔法学院への入学を果たしたエリーナだが、そこで待っていたのは、クラスメイトたちの冷たい視線だった。しかし、エリーナは決して諦めない。友人たちとの絆を深め、自らの力を信じ、着実に成長していく。
そんな中、エリーナの出生の秘密が明らかになる。その事実を知った時、エリーナの中に眠っていた真の力が目覚める。
果たしてエリーナは、リュシアンや仲間たちと共に、迫り来る脅威から王国を守り抜くことができるのか。そして、自らの出生の謎を解き明かし、本当の幸せを掴むことができるのか。
転生要素は薄いかもしれません。
最後まで執筆済み。完結は保障します。
前に書いた小説を加筆修正しながらアップしています。見落としがないようにしていますが、修正されてない箇所があるかもしれません。
長編+戦闘描写を書いたのが初めてだったため、修正がおいつきません⋯⋯拙すぎてやばいところが多々あります⋯⋯。
カクヨム様にも投稿しています。
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
悪役令嬢らしいのですが、務まらないので途中退場を望みます
水姫
ファンタジー
ある日突然、「悪役令嬢!」って言われたらどうしますか?
私は、逃げます!
えっ?途中退場はなし?
無理です!私には務まりません!
悪役令嬢と言われた少女は虚弱過ぎて途中退場をお望みのようです。
一話一話は短めにして、毎日投稿を目指します。お付き合い頂けると嬉しいです。
【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
アリエール
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。
【完結】転生したら脳筋一家の令嬢でしたが、インテリ公爵令息と結ばれたので万事OKです。
櫻野くるみ
恋愛
ある日前世の記憶が戻ったら、この世界が乙女ゲームの舞台だと思い至った侯爵令嬢のルイーザ。
兄のテオドールが攻略対象になっていたことを思い出すと共に、大変なことに気付いてしまった。
ゲーム内でテオドールは「脳筋枠」キャラであり、家族もまとめて「脳筋一家」だったのである。
私も脳筋ってこと!?
それはイヤ!!
前世でリケジョだったルイーザが、脳筋令嬢からの脱却を目指し奮闘したら、推しの攻略対象のインテリ公爵令息と恋に落ちたお話です。
ゆるく軽いラブコメ目指しています。
最終話が長くなってしまいましたが、完結しました。
小説家になろう様でも投稿を始めました。少し修正したところがあります。
醜いと蔑まれている令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます
ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。
そして前世の私は…
ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。
とある侯爵家で出会った令嬢は、まるで前世のとあるホラー映画に出てくる貞◯のような風貌だった。
髪で顔を全て隠し、ゆらりと立つ姿は…
悲鳴を上げないと、逆に失礼では?というほどのホラーっぷり。
そしてこの髪の奥のお顔は…。。。
さぁ、お嬢様。
私のゴットハンドで世界を変えますよ?
**********************
『おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』の続編です。
続編ですが、これだけでも楽しんでいただけます。
前作も読んでいただけるともっと嬉しいです!
転生侍女シリーズ第二弾です。
短編全4話で、投稿予約済みです。
よろしくお願いします。
悪役令嬢ですが、ヒロインの恋を応援していたら婚約者に執着されています
窓辺ミナミ
ファンタジー
悪役令嬢の リディア・メイトランド に転生した私。
シナリオ通りなら、死ぬ運命。
だけど、ヒロインと騎士のストーリーが神エピソード! そのスチルを生で見たい!
騎士エンドを見学するべく、ヒロインの恋を応援します!
というわけで、私、悪役やりません!
来たるその日の為に、シナリオを改変し努力を重ねる日々。
あれれ、婚約者が何故か甘く見つめてきます……!
気付けば婚約者の王太子から溺愛されて……。
悪役令嬢だったはずのリディアと、彼女を愛してやまない執着系王子クリストファーの甘い恋物語。はじまりはじまり!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる