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学園へ

ついに (修正)

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結局の所、お兄様と私は魔物災害の対応で、1ヶ月学園に行けなかった。
一緒に来てくれたライ様も、後から合流してくれたチィちゃんも私達を助けてくれた。

夫人は
「いつでも鳥を飛ばしなさい。どんな些細な事でも相談しなさい」
と抱き締めて辺境へ戻って行った。

ヒサギ様は
「足りない物は何?じゃんじゃん持って来るわ!
そして、これは、2人に。貴方達の事を心配してる人は居るのよ」
と、手紙を持って来てくれた。
それはフロスティ様、イーリアン様、ヨーク様、そしてなんとギニタス・マンドル様からだった。

これはもう、おおおおおお友達という事で良いのですよね?!
脱ボッチという事で良いのですよね?!

3人からは、私達に怪我は無いか、困って居ることがあれば力になれる事もあるから相談して、という事が書いてあった。

ギニタス様は、きっと殿下の事が気になると思うから、と、お茶会のその後の殿下の様子を知らせてくれた。

なんとまぁ、義妹ちゃんに一目惚れ状態らしい。
贈り物をしたり、お茶会に招待したり、勉強はどうだとか、すぐ関わろうとするらしい。
そして、それにギニタス様が付き合わされるらしい。
僕を使用人かなにかと思っているようです、と最後は若干怒りが滲みでている内容だった。

そして、あわただしく仕事をし、
試験を終えたとシュロスがヒサギ様に連れられやって来て、
あ、試験忘れてた!と思って学園に手紙を出したら、緊急事態なので、戻って来たら追試を受けてと返事がきて。

やっと貯めた私達の個人資産も全部吐き出し、売れる物は全部売り、侯爵の住んでない別邸も手放し、それでも足りなくて、センバとアスビル商会のご好意に甘えつつ。
何とか領民を安心させて年越しを迎えられそうだ、と思い迎えた新年を7日も過ぎたころ。


侯爵が亡くなったと鳥が来た。


葬式だなんだとあるだろうから、1ヶ月は戻れないだろうと、そしたら長期休暇も終わってる、追試を受けてからこっちに戻る、と、それまでの仕事の段取りをつけて3日。

逆に屋敷からは、何の連絡も無かった。

さぁ、王都に出発しようという日の早朝。

なぜか、王家から爵位の継承に関して確認がある、と召集礼状が届いた。

しかし、領地にいる私達が見た召集礼状は



召集日を1日過ぎていた。



「やられた………」
お兄様は額に手を当て、天を仰ぐ。

ライ様は握り拳をブルブル震わせている。

チィちゃんは、涙目で両手で口を覆っている。

ロアは、伏せの状態で上目遣いだ。

「や、や、や、や、」
私が震えながら、思わず口から呟きがもれると

「ディ!!!
クッソ!!!!!アイツら!!!」
お兄様から黒い影がゆらゆら見え始め、ホネマントが凶悪な顔で出てきます。

「リア!!今すぐ王家を潰して来るから!!待っててくれ!!」
ライ様が出ていこうとするのをワサビとサンショウ2人がかりで止められ

「リア様!!私は何を破壊しましょうか!!!」
チィちゃんとセリが並んで松岡○造スタイルの握り拳で聞いてきて
その周りをロアがハッハと走り回っていますが、






それどころじゃありません。







「やっっっっっっっっっったーーーーーーー!!!!!!!」


「「「……は??」」」


私が天高く握り拳を振り上げるのを、皆、キョトンとした顔で眺めます。
んもう、クルンと一周回ってしまいます。

そして、お兄様の顔を見つめて言い切ります。


「お兄様!!!!!






自由ですわ!!!!!!!」
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