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学園へ
あら?大人しい?
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マンドル様からの不穏な指摘はあったけど、
王家とセンバと、何故かその場にはエアトル現侯爵と私達の排泄物父親もいたらしいが、
お兄様とチィちゃん、私とライ様の婚約は王家も認めるものとなった。
お兄様は余計に眉間にシワを寄せていたけれど。
そして、何故か、殿下の3人目の候補者は保留になっているらしい。
え?ブライン家のオージーヌ様は?
そう思ったライド家や、アイシア家が問い合わせしたら、来年、学園に入り、共に過ごして相性をみたいとのこと。
え?オージーヌ様も、フロスティ様達と一緒に殿下と幼馴染みたいに過ごして来たんじゃないの?
だから、フロスティ様達がオージーヌ様を応援してたんじゃないの?
と、まぁ、数々の疑問は尽きないが、王家が、そう発表してしまったため、そうなってました。
フロスティ様によると、オージーヌ様はショックで寝込んでしまい、ブライン家も静かに怒っているらしい。
静かに怒っているのはブライン家だけじゃなく、候補者のライド家、アイシア家、婚約者を決められない側近のマンドル家、バストン家も同じだ、と皆さま教えてくれた。
王家に不信感が芽生えたらしい。
「王家の対応は確かに不誠実だよね。そりゃ王太子じゃないけどさ、あの甘ちゃん第三王子殿下を今まで支えて来た家は腹立てるよ。
でも、なに考えてんだ、王家?
うちのクズ共がその場に居たのも違和感がある。
ああ、んで、またクズの製造元の現侯爵も王都の屋敷に戻って来ちゃったんだよ。
せっかく、領地の別荘で大人しくしてたのに。王家が呼び出しやがったせいで、そのまま居着いちゃったよ。
腹立つ!!!」
そんなことがありつつ、謹慎が明け、今日から学園に通ってくる殿下。
またあの朝の殿下行列が始まるのかと思いきや、あの決闘で殿下信者の数は減り、しかも、その数少ない信者も先生によって解散させられたという。
ただ、側近のお2人だけは、相変わらず朝から侍らないといけないらしく、
「僕たちだけ、貧乏くじだ…」とバストン様はつぶやいていましたわ。
そんな殿下、教室に入ってくると
「諸君、おはよう!!」
全員に向かって挨拶するから、教室に居た全員で
「「「おはようございます、殿下」」」
と挨拶を返す羽目になりましたわ。
「うむ、今日からまたよろしくたのむぞ!」
挨拶に満足されたようで大人しく席についてくれましたわ。
…はじめっから、こうしてればよかったのに。
お兄様と顔を見合せ苦笑いですわ。
そして、お昼休み、殿下が私達の所にやって来て
「来月、お茶会をする。ごく少人数のものだ。これがお前達への招待状だ。
ちゃんと渡したからな!!必ず来るように!」
そう言って、封筒を差し出してきます。
「承知致しました。お伺いさせて頂きます」
お兄様がそう言うと満足そうにうなずいて、戻って行きましたわ。
「なんだろう、歩み寄ってる感じが、違和感あるねぇ?」
「お兄様の決闘を見て、カッコよさに感動してお友達に成りたいとか?!」
「…ディの善人っぷりに、心が洗われるわー」
「あれ?仲直りしてる?」
この声、聞いたことありますわ?
と思って回りを見ると、セリが見知らぬ人物を連れて立ってました。
「エミリオ様達にご紹介したい者がいるのですが、昼食後お時間よろしいですか?」
「んー、放課後の方がいいかな?」
「承知しました。では、歓談室を予約しておきます」
「うん、お願いね」
「ハッ。では、行きますよ」「うん。歓談室っておやつ出る?」「出すから、大人しくついて来なさい」「うん!」
あ、思い出した。
食堂フィーバーでの最後の声の方、ですわ。
王家とセンバと、何故かその場にはエアトル現侯爵と私達の排泄物父親もいたらしいが、
お兄様とチィちゃん、私とライ様の婚約は王家も認めるものとなった。
お兄様は余計に眉間にシワを寄せていたけれど。
そして、何故か、殿下の3人目の候補者は保留になっているらしい。
え?ブライン家のオージーヌ様は?
そう思ったライド家や、アイシア家が問い合わせしたら、来年、学園に入り、共に過ごして相性をみたいとのこと。
え?オージーヌ様も、フロスティ様達と一緒に殿下と幼馴染みたいに過ごして来たんじゃないの?
だから、フロスティ様達がオージーヌ様を応援してたんじゃないの?
と、まぁ、数々の疑問は尽きないが、王家が、そう発表してしまったため、そうなってました。
フロスティ様によると、オージーヌ様はショックで寝込んでしまい、ブライン家も静かに怒っているらしい。
静かに怒っているのはブライン家だけじゃなく、候補者のライド家、アイシア家、婚約者を決められない側近のマンドル家、バストン家も同じだ、と皆さま教えてくれた。
王家に不信感が芽生えたらしい。
「王家の対応は確かに不誠実だよね。そりゃ王太子じゃないけどさ、あの甘ちゃん第三王子殿下を今まで支えて来た家は腹立てるよ。
でも、なに考えてんだ、王家?
うちのクズ共がその場に居たのも違和感がある。
ああ、んで、またクズの製造元の現侯爵も王都の屋敷に戻って来ちゃったんだよ。
せっかく、領地の別荘で大人しくしてたのに。王家が呼び出しやがったせいで、そのまま居着いちゃったよ。
腹立つ!!!」
そんなことがありつつ、謹慎が明け、今日から学園に通ってくる殿下。
またあの朝の殿下行列が始まるのかと思いきや、あの決闘で殿下信者の数は減り、しかも、その数少ない信者も先生によって解散させられたという。
ただ、側近のお2人だけは、相変わらず朝から侍らないといけないらしく、
「僕たちだけ、貧乏くじだ…」とバストン様はつぶやいていましたわ。
そんな殿下、教室に入ってくると
「諸君、おはよう!!」
全員に向かって挨拶するから、教室に居た全員で
「「「おはようございます、殿下」」」
と挨拶を返す羽目になりましたわ。
「うむ、今日からまたよろしくたのむぞ!」
挨拶に満足されたようで大人しく席についてくれましたわ。
…はじめっから、こうしてればよかったのに。
お兄様と顔を見合せ苦笑いですわ。
そして、お昼休み、殿下が私達の所にやって来て
「来月、お茶会をする。ごく少人数のものだ。これがお前達への招待状だ。
ちゃんと渡したからな!!必ず来るように!」
そう言って、封筒を差し出してきます。
「承知致しました。お伺いさせて頂きます」
お兄様がそう言うと満足そうにうなずいて、戻って行きましたわ。
「なんだろう、歩み寄ってる感じが、違和感あるねぇ?」
「お兄様の決闘を見て、カッコよさに感動してお友達に成りたいとか?!」
「…ディの善人っぷりに、心が洗われるわー」
「あれ?仲直りしてる?」
この声、聞いたことありますわ?
と思って回りを見ると、セリが見知らぬ人物を連れて立ってました。
「エミリオ様達にご紹介したい者がいるのですが、昼食後お時間よろしいですか?」
「んー、放課後の方がいいかな?」
「承知しました。では、歓談室を予約しておきます」
「うん、お願いね」
「ハッ。では、行きますよ」「うん。歓談室っておやつ出る?」「出すから、大人しくついて来なさい」「うん!」
あ、思い出した。
食堂フィーバーでの最後の声の方、ですわ。
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