153 / 394
学園へ
ぶっちゃけすぎてません?
しおりを挟む
「では、決闘代理人の方はアイシア公爵家にお任せしますね。
で、実は一つ、皆さんにお伺いしたいことがあったんですが、よろしいでしょうか?」
お兄様がにこやかに話題を切り出します。
「おぅ!なんでも聞いてくれ!」
イーリアン様、上機嫌ですわ。
「ある程度の事ならお話する事もやぶさかではございませんわ」
フロスティ様、地味にツンデレです?
「うん、こういうのを腹を割って話そうぜ、っていうんだろ?」
バストン様、ちょっと違う気がしますわ。
「君に嘘をついて、こっちのためになる気がしない……」
マンドル様、賢明なご判断です。
「では、率直に。
殿下の3人目の婚約者候補って、どなたです?」
「「「は?」」」
「そんなの、ブライン家の次女のオージーヌだろ?何でそんなこと聞くの?」
3人がキョトンとしてる中、マンドル様が答えてくださいました。
「ですよねー」
お兄様は安心してうなずきます。
「では、私の婚約者に内定している人物がいるのですが、それはご存じですか?」
「「イチイ・センバだろ?」ですわよね?」
センバ関係者ご令嬢2人が答えます。
「「え?そうなの?」ってか、誰?」
男性2人はご存じなかったようです。バストン様はチィちゃんの事も知らなかったようです。
「暗黙の了解が正しく伝わっていて何よりです。
ですが、うちのメイドが聞きかじったんですが、
殿下本人は、3人目の候補者をイチイだと思ってる節があるみたいでして、常に一緒にいる皆さんはどうなのかな、と思って」
「「「はぁぁぁっっ?!!」」」
「ウソだろ?!ってか、ぶっちゃけていい?
オージーだけだよ、本気で殿下の事好きなのは。
フーティもイーリーもそれを知ってるから、2人とも公爵家だろ?だから、防波堤になってるのさ」
本気で驚いたマンドル様、実情をバラします。
「ええ、私達がそばにいることで、そうそう肉食令嬢も近づけないでしょう?
オージーはねぇ、可愛いのよ!!
でもね、闇のブライン家って言われるでしょう?
光の王家から闇のブライン家に来て貰えるかしら、って不安になってて、もともとあまり人前に出るのも好きじゃないし、最近は特に自信を無くし気味なのよね。
ってか、光の王家ってのも、おかしな話よね?
守護の王家でしょうに。
魔物を寄せ付けない結界みたいなものが出来るから、民を守る王家なんでしょう?
光は聖女さまとかよね?」
フロスティ様も続きます。
「それを言ったら、闇のブライン家も闇じゃないし!
影使いみたいなもんでしょ。
自分より弱いモノなら、影で捕縛しちゃうんだもん、足止め、マジ最高!!
まぁ、2人で組んでも勝てればOKってことみたいだけど。
だから、魔物は効率悪いんだ、って言ってた。3人で1匹ぐらいしか足止め出来ないって。
だから、ブライン家は自分達が強くないといけないじゃん、あそこの家は細マッチョだよ!
ちょっと筋肉がつきづらいって言ってた。令嬢にはそれでいいんだけど。
だから鍛練に混ぜて貰うんだ!オージーも結構強いよ!」
「イーリー、貴女ブライン家に入り浸ってると思ったら鍛練に混ざってたの?
ブライン家は、警備隊とか、護衛に大歓迎されますわよねぇ。
生け捕りとか最適ですもの」
うんうんと、うなずき合ってるご令嬢2人。
「えーっと、話を戻すと、殿下の3人目の婚約者候補はブライン家のオージーヌ様、って事でいいんですよね?」
お兄様が確認すると、4人はうなずき合って
「少なくとも、私達4人はそのつもりでいたし、オージーを応援していたわ。
…殿下が婿入りだから、爵位の問題は親たちがなんとかすると思ってたもの」
「だって、じゃなかったら、私だって婚約者候補になんかならないだろう?
私だって、次女だ。家は兄が継ぐ」
「「ですよねー」」お兄様と私、声が揃いましたわ。
「じゃぁ、なんで、殿下はセンバ辺境伯のご令嬢が候補だと思ってたんだろう?」
バストン様が当初の疑問に戻りましたわ。
「…あのさぁ?
…もしかして、爵位の問題かもよ?
その、イチイ・センバ嬢、長女だろう?
センバを継ぐと思われてるんじゃないの?
エアトル君、キミ、婿入りするの?
そしたら、エアトル嬢がエアトル家を継ぐの?シラヌイ・センバを婿に取って?
もしかして、そうなったら、エアトル嬢、キミが殿下の婚約者候補に上がったりしないかい……?」
ものすごぉく、不穏な事おっしゃいましたね、マンドル様?
お兄様もめっちゃ眉間にシワがよってますわ。
で、実は一つ、皆さんにお伺いしたいことがあったんですが、よろしいでしょうか?」
お兄様がにこやかに話題を切り出します。
「おぅ!なんでも聞いてくれ!」
イーリアン様、上機嫌ですわ。
「ある程度の事ならお話する事もやぶさかではございませんわ」
フロスティ様、地味にツンデレです?
「うん、こういうのを腹を割って話そうぜ、っていうんだろ?」
バストン様、ちょっと違う気がしますわ。
「君に嘘をついて、こっちのためになる気がしない……」
マンドル様、賢明なご判断です。
「では、率直に。
殿下の3人目の婚約者候補って、どなたです?」
「「「は?」」」
「そんなの、ブライン家の次女のオージーヌだろ?何でそんなこと聞くの?」
3人がキョトンとしてる中、マンドル様が答えてくださいました。
「ですよねー」
お兄様は安心してうなずきます。
「では、私の婚約者に内定している人物がいるのですが、それはご存じですか?」
「「イチイ・センバだろ?」ですわよね?」
センバ関係者ご令嬢2人が答えます。
「「え?そうなの?」ってか、誰?」
男性2人はご存じなかったようです。バストン様はチィちゃんの事も知らなかったようです。
「暗黙の了解が正しく伝わっていて何よりです。
ですが、うちのメイドが聞きかじったんですが、
殿下本人は、3人目の候補者をイチイだと思ってる節があるみたいでして、常に一緒にいる皆さんはどうなのかな、と思って」
「「「はぁぁぁっっ?!!」」」
「ウソだろ?!ってか、ぶっちゃけていい?
オージーだけだよ、本気で殿下の事好きなのは。
フーティもイーリーもそれを知ってるから、2人とも公爵家だろ?だから、防波堤になってるのさ」
本気で驚いたマンドル様、実情をバラします。
「ええ、私達がそばにいることで、そうそう肉食令嬢も近づけないでしょう?
オージーはねぇ、可愛いのよ!!
でもね、闇のブライン家って言われるでしょう?
光の王家から闇のブライン家に来て貰えるかしら、って不安になってて、もともとあまり人前に出るのも好きじゃないし、最近は特に自信を無くし気味なのよね。
ってか、光の王家ってのも、おかしな話よね?
守護の王家でしょうに。
魔物を寄せ付けない結界みたいなものが出来るから、民を守る王家なんでしょう?
光は聖女さまとかよね?」
フロスティ様も続きます。
「それを言ったら、闇のブライン家も闇じゃないし!
影使いみたいなもんでしょ。
自分より弱いモノなら、影で捕縛しちゃうんだもん、足止め、マジ最高!!
まぁ、2人で組んでも勝てればOKってことみたいだけど。
だから、魔物は効率悪いんだ、って言ってた。3人で1匹ぐらいしか足止め出来ないって。
だから、ブライン家は自分達が強くないといけないじゃん、あそこの家は細マッチョだよ!
ちょっと筋肉がつきづらいって言ってた。令嬢にはそれでいいんだけど。
だから鍛練に混ぜて貰うんだ!オージーも結構強いよ!」
「イーリー、貴女ブライン家に入り浸ってると思ったら鍛練に混ざってたの?
ブライン家は、警備隊とか、護衛に大歓迎されますわよねぇ。
生け捕りとか最適ですもの」
うんうんと、うなずき合ってるご令嬢2人。
「えーっと、話を戻すと、殿下の3人目の婚約者候補はブライン家のオージーヌ様、って事でいいんですよね?」
お兄様が確認すると、4人はうなずき合って
「少なくとも、私達4人はそのつもりでいたし、オージーを応援していたわ。
…殿下が婿入りだから、爵位の問題は親たちがなんとかすると思ってたもの」
「だって、じゃなかったら、私だって婚約者候補になんかならないだろう?
私だって、次女だ。家は兄が継ぐ」
「「ですよねー」」お兄様と私、声が揃いましたわ。
「じゃぁ、なんで、殿下はセンバ辺境伯のご令嬢が候補だと思ってたんだろう?」
バストン様が当初の疑問に戻りましたわ。
「…あのさぁ?
…もしかして、爵位の問題かもよ?
その、イチイ・センバ嬢、長女だろう?
センバを継ぐと思われてるんじゃないの?
エアトル君、キミ、婿入りするの?
そしたら、エアトル嬢がエアトル家を継ぐの?シラヌイ・センバを婿に取って?
もしかして、そうなったら、エアトル嬢、キミが殿下の婚約者候補に上がったりしないかい……?」
ものすごぉく、不穏な事おっしゃいましたね、マンドル様?
お兄様もめっちゃ眉間にシワがよってますわ。
87
お気に入りに追加
330
あなたにおすすめの小説
【完結】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
転生したら使用人の扱いでした~冷たい家族に背を向け、魔法で未来を切り拓く~
沙羅杏樹
恋愛
前世の記憶がある16歳のエリーナ・レイヴンは、貴族の家に生まれながら、家族から冷遇され使用人同然の扱いを受けて育った。しかし、彼女の中には誰も知らない秘密が眠っていた。
ある日、森で迷い、穴に落ちてしまったエリーナは、王国騎士団所属のリュシアンに救われる。彼の助けを得て、エリーナは持って生まれた魔法の才能を開花させていく。
魔法学院への入学を果たしたエリーナだが、そこで待っていたのは、クラスメイトたちの冷たい視線だった。しかし、エリーナは決して諦めない。友人たちとの絆を深め、自らの力を信じ、着実に成長していく。
そんな中、エリーナの出生の秘密が明らかになる。その事実を知った時、エリーナの中に眠っていた真の力が目覚める。
果たしてエリーナは、リュシアンや仲間たちと共に、迫り来る脅威から王国を守り抜くことができるのか。そして、自らの出生の謎を解き明かし、本当の幸せを掴むことができるのか。
転生要素は薄いかもしれません。
最後まで執筆済み。完結は保障します。
前に書いた小説を加筆修正しながらアップしています。見落としがないようにしていますが、修正されてない箇所があるかもしれません。
長編+戦闘描写を書いたのが初めてだったため、修正がおいつきません⋯⋯拙すぎてやばいところが多々あります⋯⋯。
カクヨム様にも投稿しています。
【完結】人生2回目の少女は、年上騎士団長から逃げられない
櫻野くるみ
恋愛
伯爵家の長女、エミリアは前世の記憶を持つ転生者だった。
手のかからない赤ちゃんとして可愛がられたが、前世の記憶を活かし類稀なる才能を見せ、まわりを驚かせていた。
大人びた子供だと思われていた5歳の時、18歳の騎士ダニエルと出会う。
成り行きで、父の死を悔やんでいる彼を慰めてみたら、うっかり気に入られてしまったようで?
歳の差13歳、未来の騎士団長候補は執着と溺愛が凄かった!
出世するたびにアプローチを繰り返す一途なダニエルと、年齢差を理由に断り続けながらも離れられないエミリア。
騎士団副団長になり、団長までもう少しのところで訪れる愛の試練。乗り越えたダニエルは、いよいよエミリアと結ばれる?
5歳で出会ってからエミリアが年頃になり、逃げられないまま騎士団長のお嫁さんになるお話。
ハッピーエンドです。
完結しています。
小説家になろう様にも投稿していて、そちらでは少し修正しています。
【完結】転生したら脳筋一家の令嬢でしたが、インテリ公爵令息と結ばれたので万事OKです。
櫻野くるみ
恋愛
ある日前世の記憶が戻ったら、この世界が乙女ゲームの舞台だと思い至った侯爵令嬢のルイーザ。
兄のテオドールが攻略対象になっていたことを思い出すと共に、大変なことに気付いてしまった。
ゲーム内でテオドールは「脳筋枠」キャラであり、家族もまとめて「脳筋一家」だったのである。
私も脳筋ってこと!?
それはイヤ!!
前世でリケジョだったルイーザが、脳筋令嬢からの脱却を目指し奮闘したら、推しの攻略対象のインテリ公爵令息と恋に落ちたお話です。
ゆるく軽いラブコメ目指しています。
最終話が長くなってしまいましたが、完結しました。
小説家になろう様でも投稿を始めました。少し修正したところがあります。
【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
アリエール
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。
悪役令嬢に転生したら病気で寝たきりだった⁉︎完治したあとは、婚約者と一緒に村を復興します!
Y.Itoda
恋愛
目を覚ましたら、悪役令嬢だった。
転生前も寝たきりだったのに。
次から次へと聞かされる、かつての自分が犯した数々の悪事。受け止めきれなかった。
でも、そんなセリーナを見捨てなかった婚約者ライオネル。
何でも治癒できるという、魔法を探しに海底遺跡へと。
病気を克服した後は、二人で街の復興に尽力する。
過去を克服し、二人の行く末は?
ハッピーエンド、結婚へ!
醜いと蔑まれている令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます
ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。
そして前世の私は…
ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。
とある侯爵家で出会った令嬢は、まるで前世のとあるホラー映画に出てくる貞◯のような風貌だった。
髪で顔を全て隠し、ゆらりと立つ姿は…
悲鳴を上げないと、逆に失礼では?というほどのホラーっぷり。
そしてこの髪の奥のお顔は…。。。
さぁ、お嬢様。
私のゴットハンドで世界を変えますよ?
**********************
『おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』の続編です。
続編ですが、これだけでも楽しんでいただけます。
前作も読んでいただけるともっと嬉しいです!
転生侍女シリーズ第二弾です。
短編全4話で、投稿予約済みです。
よろしくお願いします。
悪役令嬢らしいのですが、務まらないので途中退場を望みます
水姫
ファンタジー
ある日突然、「悪役令嬢!」って言われたらどうしますか?
私は、逃げます!
えっ?途中退場はなし?
無理です!私には務まりません!
悪役令嬢と言われた少女は虚弱過ぎて途中退場をお望みのようです。
一話一話は短めにして、毎日投稿を目指します。お付き合い頂けると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる