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学園へ

王子の正義とやら 2

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新入生全員の前で、王子から軽く敵認定された私達。

クラス表をみると、高位貴族は全員同じクラスに集められている模様。
お兄様と同じクラスだったので、一緒に行き、一番後ろの席に隣同士で座りましたわ。

すると、少しして王子とその取り巻きの皆さんが登場。

えー、なんですの?真っ直ぐこちらに向かってくるんですけど?

「お前達がエアトル家の双子だな?」

「はい、ご尊顔を拝し、まことに…」
お兄様と二人、最敬礼を取ります。

「ああ、そう言うのはいらない。
質問に答えろ、なぜ、王家からの提案である私の誘いを断った?」
言葉を遮ったあげく、頭を上げろ、とは言わないんですのね?
とりあえず、私、頭は下げときますわ。

「申し訳ありません、私と妹のユーディリアは5歳の時のお茶会以来、王家や王子殿下からのお誘いを受けておりません。少なくと…」

「ウソをつくな!!再三お前達の屋敷に登城しろと、茶会に出席しろと招待状を送っている!!」
いやだから、言葉を遮るんかい。
ってか、私もお兄様もそんな報告受けてないわ。
ハジカミもセバスも王家からなんて手紙がきたら真っ先に教えるはず。
……ギャリクソンね?

「家の恥をさらすようですが、その招待状が来た我が家はどのような対応を?」

「私は質問に簡潔に答えろ、と言ったのに質問で返すとはな!
しつけがなっていない、というのは本当のようだ!
エアトル家からは、双子はしつけがなっていなく、とてもではないが表に出せない。代わりに妹のナターリエを登城させると連絡があった。
1つ下なのだな?
庶子ではあったが、えらく飾り立てられて、ガチガチに緊張してやってきたぞ?
一応、形通りの挨拶はできたが、まぁ、これからの伸び代に期待してやる、次は必ず双子を寄越せ、と
わざわざ声をかけてやったのに、やっぱり次もお前達は来なかったではないか!」

「…それは、いつ頃のお話で?」

「また質問か?そのようなもの、自分の家で調べろ。
とにかく、お前達双子が、私を、ひいては王家をないがしろにしているのではないか、とそう言っているんだ!
この国で高位貴族を賜っているのだ、私の命令、王家の命令には誠心誠意答えるのが当たり前であろう?!
いいか!これか…」

パンパンパン!!!
「エクリューシ王子殿下、皆さんが揃っています。担任である私も到着しました。
王子殿下や皆さんのお時間は有限です。
ホームルームを始めたいと思いますが、よろしいでしょうか?」
担任の先生は常識的で良かった。
これが性格の悪い人なら王子殿下が気の済むまで言わせてたでしょうね。

お兄様と顔を見合せ、うなずき合います。
…ギャリクソンめ、許すまじ。









*************
ジャンルをファンタジーに変えようかと思っています。

これから、エミリオは、大人の尻拭いじゃなく、自分の実力を発揮します。
ユーディリアはそんなエミリオを手放しで喜びます。
そんでポンと変なことします。
チィちゃんが来るのは次の年だし、シラヌイもポロっと出るけどあれも基本脳筋だし?
あれ、ブラコンシスコンだけで、恋愛要素少ない?
と改めて思ってしまいました。

ジャンルが変わっても、変わらずお楽しみいただけたら幸いです。
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