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打倒、物語の強制力

ま、魔物って… 2 (修正)

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最後だけ変えております。
*************




ワサビに支えられ、森を進んでいきます。

「そういえば、今、お兄様が乗っているお馬さんが〝自称暴れ馬〞さんですの?」

「「ブフォ」さすがディ!馬自身が〝自称〞はしないけどね」
「お嬢様、馬のメンタルまで削るなんて、荒業あらわざっす!!」
お兄様と、サンショウも吹き出しましたが、流石サンショウ。そんなことしてません的な感じでスルーしましたわ。
ワサビは相変わらずノリが軽いですわ。
心なしか、お馬さんがしょんぼり?した気がしますわ。

「いやでも、本当にこの馬は、軍隊長、じゃなくて統括しか乗れなかったんです。
でも、シラヌイ様の不機嫌さに当てられ、エミリオ様にある意味矯正させられてからは、第一部隊の者も数名乗れるようになりました。
いやぁ、丸くなりました!」
隊長さんですかね?が答えます。

「皆さんは、馬に乗りませんの?」
純粋に疑問だったので聞いてみました。

「基本的に、魔物討伐を行う時は歩兵で参ります。
魔物に怯えない馬は貴重です。そうそう数は揃わないのです。
それに、シラヌイ様程の実力があれば、単騎で討伐も可能ですが
我々は基本、軍として数で立ち向かいます。
それに、手綱を操る必要もないので、両手、両足、自分の力量にキチンに合わせて、仲間と連携して撃ち取る訓練を行っております」

「「おおお!!」」
お兄様と思わず拍手してしまいました。

「キチンと討伐したうえで、兵士の皆さんの安全マージンを取る。
その姿勢でこれからもお願いしますね!!」
「「「ハイ!!!」」」
お兄様からの激励入りましたわ。兵士の皆さんも嬉しそうです。

「そろそろ、瘴気が溜まりやすい場所に入ります。ご注意願います」

「報告します!前方3体確認しました。
ただ、なにか、違和感があります。奥に何か居るかもしれません」
斥候さんが帰ってきたようです。

「違和感?」

「はい、いつもはただ漫然とそこにいるのです。そして、ふらふら目的もなく歩いていて、人間を見つけ次第襲って来るのですが…
何か、回遊しているというか、守っているような?
1人は残って、さらに確認しています」

「…エミリオ様達を危険にさらすわけにはいきません。
ここは一旦引き返し、調査をしてからご報告したいのですが
出来たら、シラヌイ様にご協力頂けると助かります」

「そうだね、ベテランの違和感って大事。
一旦僕達は下がろうか。
ライ様、協力お願い出来る?」
「承知」とライ様が言った瞬間でした。

「敵襲!確認出来たのは10体!!さらに奥から出てきます!」
奥から兵士さんが現れました。

「出ます!」
ライ様が、奥に飛んで行き、ドンドンと聞こえます。

「私も行きます!」
チィちゃんもそう言って飛んでいってドンという音がした、と思ったら

「イヤーーーーーーーーーー!!!
お化けぇぇぇーーーーーーーー!!」
どかぁぁーーーーーん

という爆音と共にキラキラと光の粉が舞い、辺りは冷気に包まれました。

「さっむ!!!え?イチイ、夫人の属性発動した?
行ってみよう。まさかと思うけど、被害を確認しないと」
はぁーーとお兄様のため息とともに2人が向かった場所に行くと



そこには

氷漬けにされた骨格標本と、ボロ布を被った、骨格標本ふゅーちゃりんぐ人体模型。


…え?魔物って、ホネでしたの?






***********************
魔物の描写を間違えました。

人体模型 → 骨格標本

ボロ布を纏ったやっぱり人体模型 → ボロ布を纏った骨格標本ふゅーちゃりんぐ人体模型


魔物は基本、ホネです。骸骨が動いております。
なので、脆い、イチイにとって棒切れみたい、と言ったのは、ホネだからです。

ボロ布を纏ったのは、ゲームのレイスみたいなのをイメージしております。
でも一部のみ筋肉がついていて、力が強くなり、ホネの上位種という設定です。

表現が拙くて申し訳ないです。

今後ともお楽しみ頂ければ幸いです。
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