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打倒、物語の強制力

ま、魔物って…

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チィちゃんという愛称も決まり、軍隊長改め、軍の統括さんと顔合わせですわ。

「エミリオ様!皆様!ようこそお越しくださいました!」
「統括!お久しぶりです。順調ですか?」
お兄様が代表してご挨拶ですわ。

「はい、ありがとうございます。エミリオ様方のご尽力により、軍内部も風通しが良くなってきました!
本日は顔合わせと、魔物討伐にもご参加頂けるとのお話でしたが…」

「はい、ご紹介します。
こちらがイチイ・センバ嬢。
シラヌイ様や、セリが学園でいない間、ユーディリアの護衛として来てくれる事になりました」 

「イチイ・センバです!よろしくお願いいたします!」

「これはこれは、わざわざご丁寧にありがとうございます。
エアトル領地軍の統括をしておりますレイド・エアグラフと申します。
お見知りおきください。
それにしても………エミリオ様より年下でらっしゃる?」
統括さん、聞きづらそうですわ。まぁ、そうなりますわよねぇ。

「言いたいことはわかります。
ですが、彼女は、辺境伯様のご長女様でして。
実力は折り紙つきです。若干、やりすぎなきらいもありまして、止める方が大変です」

「もしや、イチミさんが言ってた〝破壊神〞とは…」
「彼女ですね」
「おおぅ、人は見かけによらぬもの、の最たる例でしょうか?」
「統括さん、ものすごくいい人って言われません?」
「?ありがたい事に、部下は慕ってくれてると思います」
「「でしょうね!」」
思わず最後はお兄様とかぶってしまいましたわ。

「ま、まぁ、では、改めまして、本日の討伐に同行いたします第一部隊の10名です。
あまり多すぎても、皆さんの邪魔になってしまうかもと思いまして、今一番の精鋭10名です」

「気を遣わせてしまいましたね」

「いえいえ!
シラヌイ様と一緒に訓練させてもらって、良い刺激になってます。
その実力を鑑みるに、彼らだけの方が良かろう、と、兵士達からの意見ですから。
本日は、ご一緒できず申し訳ありません。
彼らに任せておりますので、皆さんお気をつけて。
では、第一部隊の諸君!頼んだぞ!!」

「「「ハッ!!!」」」
「ご案内致します!」
1人の兵士さんが一歩前に出ます。

「よろしくね、では、出発しようか!」
お兄様の号令で出発ですわ!



やって来たのは、この間の森でした。
あら、馬車で良いのかしら?お馬さんに乗り換え?

「馬車が通れる道に出る前に討伐をしているので、この道では魔物が出ないのです。
この前と同じように、護衛の方の馬に同乗という事でよろしいですか?」

なるほど、そう説明をしてくだされば、馬に乗れ、という意味もわかりますわ。

「ああ、なるほど。サンショウ、僕を乗せてくれる?「かしこまりました」
ワサビ、ディをお願い出来る?「了解っす」
ライ様とイチイは、走っても大丈夫?「ハッ」「ハイ!」
先生とイチミはここでお留守番しててくれる?」
「ご無事のお帰りを待ってますよ」「馬車を守ってます」

「ディ、無理はしないでね!じゃぁ、行こうか!」

やっとですわ!オラわくわくすっぞ!!
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