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打倒、物語の強制力
えーっと、大団円!で、いいのかな?
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私はオハナシアイに参加してないけど、いろんな事を後から聞いた。
今回の話の筋書きとして。
まず、私達を迎えに来たお粗末な伯爵の弟。
アレが軍の統括の地位にいた上に、主家の跡取りを危険に晒した事により、家から除籍。
そんなアンポンタンを出した責任として、伯爵自身が軍を率いて魔物討伐を1ヶ月行う。
伯爵が魔物討伐をする時に、指揮系統が2つあっては、現場も混乱するし、伯爵がキチンと自分で軍を率いないと意味がない。なので、軍隊長さんには、討伐に手を出さず、領地の治安維持に努めてもらう。
そしたら、犯罪組織を1つ潰したよ。
軍隊長はその功績をもって、空いていた軍の統括に昇進!
そんな良いことあったのに、討伐してた伯爵は、先代と同じ不幸な事故にあっちゃった!
伯爵家には生後5ヶ月の赤ちゃんがいるけど、成人するまで伯爵家はどうするか?
じゃぁ、元々伯爵と軍の統括は一緒だったのを分けたバカがいるんだから、元に戻せば良くね?
今の軍の統括は、元を辿ればエアグラフ家の人間だし、頼むわ!
と言ったら、幼い子供のためにも自分頑張る、と軍隊長さんは快く全てを引き受けてくれた。
そんな男気に惚れた伯爵夫人と結ばれて、名実共にエアグラフ伯爵当主兼軍の統括となったのでした、まる。
「…って、お兄様、いろいろツッコミ所満載ですが、良いんですの?」
「まぁね、おかしな所がいっぱいあるけど、下手にエアグラフ伯爵家を取り潰すと、そこに入り込もうとするのが居るじゃん?
空いた席に王家が親戚筋の三男とか入れてきそうじゃん。
あの胡散臭いシィベリが騎士爵だけど、軍に丁度いい人材じゃろう、そうじゃ、これまでの功績からシィベリの爵位の上げようぞ、丁度いい丁度いい、なんて王家から言われたら、断れないでしょう」
「うわぁ、全力で拒否したいです……」
「そんなら、跡取りの赤ちゃんを養護する親戚がすでに入ってます、の方がいいでしょう?」
「お兄様、さすがです。でも、軍隊長さん、良いんですの?
子持ちの伯爵家に入るって、ご自分のお子様ができたら、それこそ相続争いが…」
「それがさぁ、伯爵夫人から衝撃の告白があったんだよねぇ…」
「え、なんですの?」
「あんまり、ディに聞かせたくないんだけどなぁ」
「ここまできて知らない方が気になって仕方ないですわ」
「だよねぇ。
実はね、元々あの伯爵夫人、軍隊長さんの婚約者だったんだって。
それをあの伯爵が奪ったらしいよ」
「え?最初っからダメ人間でしたの?」
「んー、軍隊長が1つ年下で、優秀だったのが気に入らなかったんだって。
で、婚約した時の御披露目会で夫人を気に入って、権力で奪えちゃったんだって。
言うこと聞かないと、軍隊長が軍でどうなるかな~?
どこの討伐に行かされるかな~?って。
そう脅されたら頷かないわけにいかないじゃん?
で、泣く泣く別れた軍隊長には、
家の夫人の扱いがどうなるかな~?って
お互いが人質状態だったみたいよ。
それがまかり通っちゃったから、権力万歳!ってなっていった感じ?」
「優しい人が犠牲になってく!逃げて~」
「なんだけど、伯爵の家に入った時に、もう夫人のお腹に軍隊長との子供がいたんだって。
で、初夜を、睡眠薬入りワイン飲ませて誤魔化したら、誤魔化せちゃって。
その、今、伯爵家の跡取りは、軍隊長の子供らしい。
次に子供が出来ないように、自分が薬でもなんでも飲む気だったんだって。
で、死ぬまで隠し通して子供を守る予定だったのが、軍隊長が伯爵家に入って結婚出来るってなったから
全て、ぶちまけてきたわ。
いやー、なんもしなくても、エアグラフの系譜が戻る予定だったわ!」
クズよ、滅びろ!!ワハハハと高笑いするお兄様。
お兄様、最近、その仁王立ちでの高笑い、気に入ってる感じです?
では、母は強し、めでたしめでたし、ってことで、いいですかね!
今回の話の筋書きとして。
まず、私達を迎えに来たお粗末な伯爵の弟。
アレが軍の統括の地位にいた上に、主家の跡取りを危険に晒した事により、家から除籍。
そんなアンポンタンを出した責任として、伯爵自身が軍を率いて魔物討伐を1ヶ月行う。
伯爵が魔物討伐をする時に、指揮系統が2つあっては、現場も混乱するし、伯爵がキチンと自分で軍を率いないと意味がない。なので、軍隊長さんには、討伐に手を出さず、領地の治安維持に努めてもらう。
そしたら、犯罪組織を1つ潰したよ。
軍隊長はその功績をもって、空いていた軍の統括に昇進!
そんな良いことあったのに、討伐してた伯爵は、先代と同じ不幸な事故にあっちゃった!
伯爵家には生後5ヶ月の赤ちゃんがいるけど、成人するまで伯爵家はどうするか?
じゃぁ、元々伯爵と軍の統括は一緒だったのを分けたバカがいるんだから、元に戻せば良くね?
今の軍の統括は、元を辿ればエアグラフ家の人間だし、頼むわ!
と言ったら、幼い子供のためにも自分頑張る、と軍隊長さんは快く全てを引き受けてくれた。
そんな男気に惚れた伯爵夫人と結ばれて、名実共にエアグラフ伯爵当主兼軍の統括となったのでした、まる。
「…って、お兄様、いろいろツッコミ所満載ですが、良いんですの?」
「まぁね、おかしな所がいっぱいあるけど、下手にエアグラフ伯爵家を取り潰すと、そこに入り込もうとするのが居るじゃん?
空いた席に王家が親戚筋の三男とか入れてきそうじゃん。
あの胡散臭いシィベリが騎士爵だけど、軍に丁度いい人材じゃろう、そうじゃ、これまでの功績からシィベリの爵位の上げようぞ、丁度いい丁度いい、なんて王家から言われたら、断れないでしょう」
「うわぁ、全力で拒否したいです……」
「そんなら、跡取りの赤ちゃんを養護する親戚がすでに入ってます、の方がいいでしょう?」
「お兄様、さすがです。でも、軍隊長さん、良いんですの?
子持ちの伯爵家に入るって、ご自分のお子様ができたら、それこそ相続争いが…」
「それがさぁ、伯爵夫人から衝撃の告白があったんだよねぇ…」
「え、なんですの?」
「あんまり、ディに聞かせたくないんだけどなぁ」
「ここまできて知らない方が気になって仕方ないですわ」
「だよねぇ。
実はね、元々あの伯爵夫人、軍隊長さんの婚約者だったんだって。
それをあの伯爵が奪ったらしいよ」
「え?最初っからダメ人間でしたの?」
「んー、軍隊長が1つ年下で、優秀だったのが気に入らなかったんだって。
で、婚約した時の御披露目会で夫人を気に入って、権力で奪えちゃったんだって。
言うこと聞かないと、軍隊長が軍でどうなるかな~?
どこの討伐に行かされるかな~?って。
そう脅されたら頷かないわけにいかないじゃん?
で、泣く泣く別れた軍隊長には、
家の夫人の扱いがどうなるかな~?って
お互いが人質状態だったみたいよ。
それがまかり通っちゃったから、権力万歳!ってなっていった感じ?」
「優しい人が犠牲になってく!逃げて~」
「なんだけど、伯爵の家に入った時に、もう夫人のお腹に軍隊長との子供がいたんだって。
で、初夜を、睡眠薬入りワイン飲ませて誤魔化したら、誤魔化せちゃって。
その、今、伯爵家の跡取りは、軍隊長の子供らしい。
次に子供が出来ないように、自分が薬でもなんでも飲む気だったんだって。
で、死ぬまで隠し通して子供を守る予定だったのが、軍隊長が伯爵家に入って結婚出来るってなったから
全て、ぶちまけてきたわ。
いやー、なんもしなくても、エアグラフの系譜が戻る予定だったわ!」
クズよ、滅びろ!!ワハハハと高笑いするお兄様。
お兄様、最近、その仁王立ちでの高笑い、気に入ってる感じです?
では、母は強し、めでたしめでたし、ってことで、いいですかね!
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