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打倒、物語の強制力

さぁ、大暴れ♪

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……なんですの、この世紀末覇者達は?


「ヒャッハーー!!」ヒサギ様、そんなキャラでした?

「オラオラオラオラァァ!!」セリ、迎えに来たっていう団体、瞬殺しましたわ。

「「ウチの」」
「お嬢様に」「将来の娘に」
「「ナニしようとしくさってんじゃぁーーーー!!」」
「ホゲラァ!」

あ、伯爵が吹っ飛びましたわ。
セリ、馬に罪はないんですのよ。
あ、イチミ戻ってきたんですね。え、馬の回収?
あら、いつの間にかシチミも、全員ぐるぐる巻きにしてますわ。

「もうすぐエミリオ様が迎えに来ると思いますんで、このまま待ちましょう。
その間に、コイツら口割らせますんで」
イチミとシチミはそう言って、ミノムシみたいな団体を引きずって行った。

「トドメ刺しちゃダメですよー」一応注意しておかないと。

「「はぁ~い」」やっぱり兄弟仲良しさんですわ。

さ、じゃぁ落ち着いてお兄様を待ちましょう♪







時間は少々遡る。

ユーディリア達が移動し始めるころ。

森の中では。

「んなッ!魔物の数が多すぎる!なぜここまで見過ごせるのだ!
エアトルご子息様!退避してください!
この人数では対処しきれません!戻って体制を整えます!
皆、ご子息様だけはなんとしても守るぞ!!」
「「「おおぉー!!」」」
軍隊長が叫び、周りの兵士が一致団結したところで。

「自分が援軍呼んできます!少しの間、持たせて下さい!!」

そう言って、飛び出した兵士が1人。

「は?!いや待て!!」
そんな制止も聞かず、一目散に駆け出していた。

「クソッ!!すまん、皆、頑張ってくれ。
ご子息様!お下がり下さい!!」 
必死の形相で焦る軍隊長に、のんびり声をかけるエミリオ。

「大丈夫だ、監視はあれだけか?」
「え、監視?」
「伯爵の子飼いは、あれだけか?」
「あ、ハイ。伯爵から自分の部隊に入れろと言われたのは、彼だけです」

「うん、アレの子飼いなだけあって、バカだな?
援軍を呼ぶにしても、馬の方が早いだろうに。なぜ、馬に乗っている僕達に言わない?
なぜ走って行くんだ?
もしや、ヤツは馬より早く走るのか?」

「…そんなことは、ないです」

「あ、やっぱり。一応もしもの可能性を考えたが、単純に言われた事しかできないヤツだな?」

「申し訳ございません。じ、自分が伯爵様に嫌われているばかりに大切な御身を危険に晒す羽目に…」

「ああ、それだけじゃないから気にしないでくれ。
アレは僕も狙っていたからな。

よし、シラヌイ様、ちゃちゃっとやって下さい。
あ、1体だけ残して。僕も魔法を試したい」

「承った」
シラヌイはそう言うと、魔物の中に単身駆け込んでいく。

「「「えええええーーー!!!」」」
驚く一部隊を放置。

ドン バキ ザン ドコ ガン ベキ バン
物騒な音が響く中

ワサビが人間を1人、肩に担いでやって来た。
「これが隠れてて。馬狙って落馬させようとしてたっす。捕まえてきたっす」

「おおぉー、でかした!縛っとけ」

「「「えええええーーー!!!」」」

そこに帰ってくるシラヌイ。
「見える範囲は終わりました。とりあえず、1体は残して来ました。
もう少し奥に、もうちょっと居そうです」

「うっし、シラヌイ様、案内して。魔法がどのくらい通用するのか試したい。
サンショウ、頼む。「ハッ!」
ワサビ、奥に居るっていうの、殲滅しといてくれる?「了解っす」
軍隊長さん達は待ってて。
じゃ、行こうか」
トッコトッコと馬を走らせるシラヌイとサンショウ。


「「「ええええええええぇ!!!?」」」


この日、一番大きな叫び声が響いた。
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