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幼少期
先生が熱血キャラだった?
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1週間後、お兄様から話がある、と呼び出しがあった。
「お兄様!お茶会のお話ですの?って、お医者様の先生?どうなさいました?
まさかお兄様、どこか具合が悪いんですの?!」
「具合は悪くないよ、まずはディ、先生にご挨拶しようか」
「まぁ、私としたことが!淑女教育の成果をお見せしなくては!
先生、ごきげんよう」
そう言って、先生にカーテシーを御披露目した。
「これはこれは、私のような下位の者にまでご挨拶いただけるとは。ご丁寧にありがとうございます」
「うふふ、だって先生にはいつもお世話になってますもの。それに、淑女教育の成果を見て頂きたかったのですわ!先生、私のカーテシー、どうでした?」
「はい、素晴らしい出来栄えでございます。そのお年で、よくここまで綺麗に出来るものと、この爺は感心しております」
「ありがとうございます、色んな方にお会いしている先生にそう言って頂けると自信になりますわ!」
「さて、ディ、本題に入るね。悪い話と、良いのか悪いのか、よく分からない話の2つがあるんだよねぇ」
「よく分からない話って、なんですの?」
「まぁ、それに先生が絡んでくるんだけど、話の流れ的に、悪い話から。
領地の侯爵に、王家主催の茶会があるから、保護者として同伴して欲しい、と連絡したんだよ。
で。
返ってきた答えが、〝子供の茶会など些末な事、そっちでなんとかしろ〞だと」
「はぁっ?!!!」
「そうなるよねぇ、王家主催だって言ってるのに〝些末〞って、阿保じゃねぇの。
これを些末にしたら、この国に大事な事なんて何もないっていう話になる」
「なんと言うか、想像の斜め上に悪い話でした」
「僕もあきれたよ。仮にも侯爵なんて上位の爵位を授かってるくせに、王家の茶会を些末!!
王家に聞かれたら不敬罪で、爵位落とされんじゃねぇの。
それで、困ってた所に、先生から、とある貴族に会ってみないか、という話を貰ったんだ」
「?」
私がコテンと首を傾げると、お兄様が苦笑いして先生を見た。
「では、この爺からお話しましょうか。
実は私、医者の技術を学んだのは、辺境の地でだったのです。あそこには魔の森がございましょう?ですから、しょっちゅう討伐が行われておりますから、医者の需要はいくらでも有りました。
ですが、寄る年波に勝てず、辺境の激務に体を壊しましてな、そこでちょっとしたご縁がありまして、小さい双子の主治医として、こちらで雇って頂ける事になりました」
「まぁ!元は辺境にいらっしゃったの?!ならば、腕が確かなのは当然ですわね!これはもう、先生、離しませんわ!!」
「おや、ユーディリア様にはこの爺、随分買って頂いているようですな。はい、私もお二人の行く末には非常に興味がありますから、まだまだ置いて頂きたいと思っています。
さて、先日、お二人だけで魔法を発現させて、しかも、そこからずっとお二人だけで訓練して上達なさっておいでです。
お二人はある意味隔絶されていて、お分かりにならないかと思いますが、これはもう、異常な事なのです。
不敬を承知で申し上げますが、この事態に、ご両親はもちろん、現侯爵様もなんの対策も取っておられない。
そして、お二人だけで、正しい道へ進もうと努力なさっている。
おかしいのです。
お二人はもっと、大人に守られて、子供としての無茶もして、それで学ぶはずなのです。
なのに、全ての責任を押し付けられた上で、かってに成長しろと言われているようではありませんか!!
私が過ごした辺境では、弱い者が易々と倒れます。
だから、死なないように、子供を育てる事を、守る為の教育を、守られていることの意味を、その役割を、キチンと教えます。
なのに、なのに!
この爺は、非常に、ひじょーーーーーに悔しいのです。
こんなに有望で、お優しいお二人が、理不尽な大人に食い潰されているような状態が!!」
そう言って先生は握り拳を握って、私達を見据えた。
「差し出がましいと重々承知してはおります。
私が持つ最大の伝手が、辺境伯の御当主様です。
お会いしてみませんか?」
「お兄様!お茶会のお話ですの?って、お医者様の先生?どうなさいました?
まさかお兄様、どこか具合が悪いんですの?!」
「具合は悪くないよ、まずはディ、先生にご挨拶しようか」
「まぁ、私としたことが!淑女教育の成果をお見せしなくては!
先生、ごきげんよう」
そう言って、先生にカーテシーを御披露目した。
「これはこれは、私のような下位の者にまでご挨拶いただけるとは。ご丁寧にありがとうございます」
「うふふ、だって先生にはいつもお世話になってますもの。それに、淑女教育の成果を見て頂きたかったのですわ!先生、私のカーテシー、どうでした?」
「はい、素晴らしい出来栄えでございます。そのお年で、よくここまで綺麗に出来るものと、この爺は感心しております」
「ありがとうございます、色んな方にお会いしている先生にそう言って頂けると自信になりますわ!」
「さて、ディ、本題に入るね。悪い話と、良いのか悪いのか、よく分からない話の2つがあるんだよねぇ」
「よく分からない話って、なんですの?」
「まぁ、それに先生が絡んでくるんだけど、話の流れ的に、悪い話から。
領地の侯爵に、王家主催の茶会があるから、保護者として同伴して欲しい、と連絡したんだよ。
で。
返ってきた答えが、〝子供の茶会など些末な事、そっちでなんとかしろ〞だと」
「はぁっ?!!!」
「そうなるよねぇ、王家主催だって言ってるのに〝些末〞って、阿保じゃねぇの。
これを些末にしたら、この国に大事な事なんて何もないっていう話になる」
「なんと言うか、想像の斜め上に悪い話でした」
「僕もあきれたよ。仮にも侯爵なんて上位の爵位を授かってるくせに、王家の茶会を些末!!
王家に聞かれたら不敬罪で、爵位落とされんじゃねぇの。
それで、困ってた所に、先生から、とある貴族に会ってみないか、という話を貰ったんだ」
「?」
私がコテンと首を傾げると、お兄様が苦笑いして先生を見た。
「では、この爺からお話しましょうか。
実は私、医者の技術を学んだのは、辺境の地でだったのです。あそこには魔の森がございましょう?ですから、しょっちゅう討伐が行われておりますから、医者の需要はいくらでも有りました。
ですが、寄る年波に勝てず、辺境の激務に体を壊しましてな、そこでちょっとしたご縁がありまして、小さい双子の主治医として、こちらで雇って頂ける事になりました」
「まぁ!元は辺境にいらっしゃったの?!ならば、腕が確かなのは当然ですわね!これはもう、先生、離しませんわ!!」
「おや、ユーディリア様にはこの爺、随分買って頂いているようですな。はい、私もお二人の行く末には非常に興味がありますから、まだまだ置いて頂きたいと思っています。
さて、先日、お二人だけで魔法を発現させて、しかも、そこからずっとお二人だけで訓練して上達なさっておいでです。
お二人はある意味隔絶されていて、お分かりにならないかと思いますが、これはもう、異常な事なのです。
不敬を承知で申し上げますが、この事態に、ご両親はもちろん、現侯爵様もなんの対策も取っておられない。
そして、お二人だけで、正しい道へ進もうと努力なさっている。
おかしいのです。
お二人はもっと、大人に守られて、子供としての無茶もして、それで学ぶはずなのです。
なのに、全ての責任を押し付けられた上で、かってに成長しろと言われているようではありませんか!!
私が過ごした辺境では、弱い者が易々と倒れます。
だから、死なないように、子供を育てる事を、守る為の教育を、守られていることの意味を、その役割を、キチンと教えます。
なのに、なのに!
この爺は、非常に、ひじょーーーーーに悔しいのです。
こんなに有望で、お優しいお二人が、理不尽な大人に食い潰されているような状態が!!」
そう言って先生は握り拳を握って、私達を見据えた。
「差し出がましいと重々承知してはおります。
私が持つ最大の伝手が、辺境伯の御当主様です。
お会いしてみませんか?」
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