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3章 王子サマの帰省
あら、こんなところに……カブトムシ?
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「獲ったどぉぉぉぉーー!!……う“ぉぁーー?!」
獲ったど、の声が聞こえた途端、紀伊助は能力を解除したため、柊路の氷柱の真ん中が空洞となり、氷柱自身の重さも相まって、氷柱がポッキリ折れた。
そのため、獲ったど、の後に変な叫び声も追加された。
柊路が慌てて新雪を2メートル近く出し、剛磨自身も金属で身体強化したため、とりあえず、事なきを得た。
「ッチ」
紀伊助の地味ぃな舌打ちが聞こえたのは、並男だけだった。
「で、何を獲って来たんです?」
篁さんが興味津々で剛磨に尋ねる。
「これです!!!」
「「「……はぁ?!」」」
紀伊助、篁さん、並男の声が揃った。
それもそうだろう。
剛磨の手に握られていたのは、胴体が金色に輝くカブトムシだった。
「え?ココ、ヘラクレスオオカブトの生息地じゃないのよ?!」
「逃げ出したのが、野生化したんでしょうか?
ってか、ヘラクレスオオカブトったって、胴体、金色になります?!」
「逃げ出した所で、生き延びられるもんでしょうかねぇ?
よくまぁ、こんな目立つ色合いで、良く生き残ったもんですねぇ?」
紀伊助、並男、篁さんもあまりの事にびっくりしている。
しかし、回りが驚いてると、冷静になったのか、
「……ってか、カブトムシのために、こんなに大騒ぎしたの?
ムキムキマッチョのいい大人なのよ、剛磨?」
紀伊助が、目の笑っていない笑顔を剛磨に向ける。
「いや、違うのだッ、いや、違わなくないのだが、そのだな、これには、その、あの……」
剛磨がすぐさま地べたに正座し、しどろもどろになっていると
「小さいダンナぁ、そう怒らねぇでくだせぇまし」
どっかから声が聞こえた。
今度は全員がビックリし、辺りを見回すが誰も居ない。
すると「もっきゅ!」六華が一声鳴いた。
「へい、すいやせん、姐さん、礼儀のなってない新参者でやんす。堪忍してくだせぇまし」
ギギギギギと音がしそうな程、ぎこちない動作で
全員が剛磨の手に握られたカブトムシを見る。
「へい、どちらの皆さまも、お初にお目にかかりやす。
まずは、ご挨拶からさせておくんなせぇ。
今日からこの大きいダンナの相棒を務めさして頂きたく、罷り越しやした、
ヘラクレスオオカブトでやんす。名前はまだ無ぇでござんす。
大きいダンナに是非とも付けて頂けりゃ、これに勝る幸せはございやせん」
「「「カブトムシがしゃべったぁ!!!」」」
紀伊助、篁さん、並男の叫び声が響く。
本日2度目、鳥達が一斉に羽ばたいた 。
獲ったど、の声が聞こえた途端、紀伊助は能力を解除したため、柊路の氷柱の真ん中が空洞となり、氷柱自身の重さも相まって、氷柱がポッキリ折れた。
そのため、獲ったど、の後に変な叫び声も追加された。
柊路が慌てて新雪を2メートル近く出し、剛磨自身も金属で身体強化したため、とりあえず、事なきを得た。
「ッチ」
紀伊助の地味ぃな舌打ちが聞こえたのは、並男だけだった。
「で、何を獲って来たんです?」
篁さんが興味津々で剛磨に尋ねる。
「これです!!!」
「「「……はぁ?!」」」
紀伊助、篁さん、並男の声が揃った。
それもそうだろう。
剛磨の手に握られていたのは、胴体が金色に輝くカブトムシだった。
「え?ココ、ヘラクレスオオカブトの生息地じゃないのよ?!」
「逃げ出したのが、野生化したんでしょうか?
ってか、ヘラクレスオオカブトったって、胴体、金色になります?!」
「逃げ出した所で、生き延びられるもんでしょうかねぇ?
よくまぁ、こんな目立つ色合いで、良く生き残ったもんですねぇ?」
紀伊助、並男、篁さんもあまりの事にびっくりしている。
しかし、回りが驚いてると、冷静になったのか、
「……ってか、カブトムシのために、こんなに大騒ぎしたの?
ムキムキマッチョのいい大人なのよ、剛磨?」
紀伊助が、目の笑っていない笑顔を剛磨に向ける。
「いや、違うのだッ、いや、違わなくないのだが、そのだな、これには、その、あの……」
剛磨がすぐさま地べたに正座し、しどろもどろになっていると
「小さいダンナぁ、そう怒らねぇでくだせぇまし」
どっかから声が聞こえた。
今度は全員がビックリし、辺りを見回すが誰も居ない。
すると「もっきゅ!」六華が一声鳴いた。
「へい、すいやせん、姐さん、礼儀のなってない新参者でやんす。堪忍してくだせぇまし」
ギギギギギと音がしそうな程、ぎこちない動作で
全員が剛磨の手に握られたカブトムシを見る。
「へい、どちらの皆さまも、お初にお目にかかりやす。
まずは、ご挨拶からさせておくんなせぇ。
今日からこの大きいダンナの相棒を務めさして頂きたく、罷り越しやした、
ヘラクレスオオカブトでやんす。名前はまだ無ぇでござんす。
大きいダンナに是非とも付けて頂けりゃ、これに勝る幸せはございやせん」
「「「カブトムシがしゃべったぁ!!!」」」
紀伊助、篁さん、並男の叫び声が響く。
本日2度目、鳥達が一斉に羽ばたいた 。
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