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2章 王子サマと愉快な仲間達
焔矢矯正計画 ③
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執務室に突然現れた団体。
一糸乱れぬ統率の取れた動き。
そう、牛頭馬頭ファミリーである。
ついこの前までは、
家族と書いてファミリーと読んでいたが、
もはや、
軍隊と書いてファミリーである。
そんな牛頭馬頭たちが、焔矢の両肩をがっちりホールドし持ち上げている。
しかも、焔矢より背が高いから、焔矢が浮いて、足をバタバタさせている。
「え?え?え?」
焔矢は、逃れようともがくが、そんな程度で拘束が緩む牛頭馬頭ではない。
「もはや、焔矢を真獄卒にするには、牛頭馬頭軍隊に入隊させるしかないと判断しました!!」
「大丈夫、筋肉は裏切らない!!」
「骨は拾ってやるの~」
「頑張れ」
いつの間にか、剛磨と紀伊助と柊路も執務室に来て、のんきに声援を送っている。
「大丈夫、焔矢が居ない間は、菅公と篁さんが来てくれる事になっている!!
何の憂いもなく真獄卒に仕上げて貰ってきなさい!!!」
「ちょっと待ってぇぇぇ~!!」
そんな叫びも虚しく、焔矢は牛頭馬頭に強制連行されて行った。
「さぁ、あとは、マダム牛頭の手腕に丸投げです!
何をしても良いと許可は出しておきましたからね!」
「え?」
「大丈夫、丈夫な焔矢なら死なないの~。
細工は流々、あとは仕上げを御覧じろ、なの~」
やりきった感のある笑顔の樹魅。
ちょっと心配になった剛磨。
どこまでも他人事な紀伊助。
遠い目になる柊路。
焔矢の運命やいかに?!
一糸乱れぬ統率の取れた動き。
そう、牛頭馬頭ファミリーである。
ついこの前までは、
家族と書いてファミリーと読んでいたが、
もはや、
軍隊と書いてファミリーである。
そんな牛頭馬頭たちが、焔矢の両肩をがっちりホールドし持ち上げている。
しかも、焔矢より背が高いから、焔矢が浮いて、足をバタバタさせている。
「え?え?え?」
焔矢は、逃れようともがくが、そんな程度で拘束が緩む牛頭馬頭ではない。
「もはや、焔矢を真獄卒にするには、牛頭馬頭軍隊に入隊させるしかないと判断しました!!」
「大丈夫、筋肉は裏切らない!!」
「骨は拾ってやるの~」
「頑張れ」
いつの間にか、剛磨と紀伊助と柊路も執務室に来て、のんきに声援を送っている。
「大丈夫、焔矢が居ない間は、菅公と篁さんが来てくれる事になっている!!
何の憂いもなく真獄卒に仕上げて貰ってきなさい!!!」
「ちょっと待ってぇぇぇ~!!」
そんな叫びも虚しく、焔矢は牛頭馬頭に強制連行されて行った。
「さぁ、あとは、マダム牛頭の手腕に丸投げです!
何をしても良いと許可は出しておきましたからね!」
「え?」
「大丈夫、丈夫な焔矢なら死なないの~。
細工は流々、あとは仕上げを御覧じろ、なの~」
やりきった感のある笑顔の樹魅。
ちょっと心配になった剛磨。
どこまでも他人事な紀伊助。
遠い目になる柊路。
焔矢の運命やいかに?!
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