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2章 王子サマと愉快な仲間達
現状確認
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矯正させるに当たって、現在焔矢がどんな生活をしてるのか、確認することにした。
そのために、見張り役をつける事にした。
ただ、兄弟の誰かがついてたら不審だし、獄卒も同様だ。
そこで、不喜処から、
〝大きな身体のゾウを見学したい!ゾウの1日見学依頼〞
という設定で、雨炎火石処に行き、焔矢の見張りをお願いすることにした。
人選ならぬモフ選は、もちろん紀伊助である。
ゾウの大きさに威圧されない、身軽で、ゾウの足さばきも避けられる、ということで、
最初は5モフ衆全員と思ったが、さすがに多い、と、それに1日だけじゃなくて、数日様子を見て欲しいと、少モフ数で、数回行ってもらう事にした。
もちろん、モフ達には普段の焔矢の様子を見てもらうこと、
そして、ゾウの気持ちも聞いてきてもらうことにした。
不喜処のモフと
雨炎火石処のゾウ。
離れた場所でもモフネットワークが構築されるのも良いだろうという紀伊助の案である。
最初に行くのは、
黒豹のクロと雑種の白犬シロとなった。
大きなゾウが見たいという設定の、挨拶を兼ね、紀伊助と一緒にシロとクロが雨炎火石処に行く。
そこには、ゾウと焔矢がいた。
紀伊助が先に行く。
「焔矢~」
「おお!紀伊助!どうした?」
「あのさ、ゾウさんにお願いがあって来たんだよ」
「お願い?オレの焔朱は絶対やらんよ!?」
「なんでそうななるの?ってか、名前決まったんだね?
ゾウさん、アナタの名前、僕達も呼んで良いのかな?」
ゾウは、鼻で頷いた。
焔矢が
「もちろん!アタクシの素敵な名前、広めてちょうだい!って、言ってるぞ!!
よかった、名前、気に入ってるんだな!!!」
と、鼻に頬擦りしている。
「え?ゾウさんの一人称アタクシなの?」
と一瞬動揺して、つぶやいてしまったが、気を取り直して
「じゃぁ、早速、焔朱さんにお願いがあるの。
あのね、不喜処で、身体の大きな焔朱さんが話題になってるの。
みんな、見たいって。
で、今、すでに、5モフ衆が代表して見にきちゃったの。
でも一度に全員は多いと思って。シロとクロだけ。
ねぇ、焔朱さん。この子達見学して良い?この子達、不喜処で、罪人をドツく仕事もしてるの。
身体の大きな焔朱さんを単純に見たいのもあるし、強い個体からいろいろ学べると思って。
1日置いて行きたいんだけど、どう?
大丈夫そうなら、他の5モフ衆も別の日にこさせるの」
焔朱がパオーンと鳴いて、鼻でカモン!とやっている。
「来て良いってさ!
ハッ、焔朱、もしや初めてのダチじゃね?!良かったなぁ!!」
ゾウより、焔矢がウカレテいる。
5モフ衆の潜入調査が始まった。
そのために、見張り役をつける事にした。
ただ、兄弟の誰かがついてたら不審だし、獄卒も同様だ。
そこで、不喜処から、
〝大きな身体のゾウを見学したい!ゾウの1日見学依頼〞
という設定で、雨炎火石処に行き、焔矢の見張りをお願いすることにした。
人選ならぬモフ選は、もちろん紀伊助である。
ゾウの大きさに威圧されない、身軽で、ゾウの足さばきも避けられる、ということで、
最初は5モフ衆全員と思ったが、さすがに多い、と、それに1日だけじゃなくて、数日様子を見て欲しいと、少モフ数で、数回行ってもらう事にした。
もちろん、モフ達には普段の焔矢の様子を見てもらうこと、
そして、ゾウの気持ちも聞いてきてもらうことにした。
不喜処のモフと
雨炎火石処のゾウ。
離れた場所でもモフネットワークが構築されるのも良いだろうという紀伊助の案である。
最初に行くのは、
黒豹のクロと雑種の白犬シロとなった。
大きなゾウが見たいという設定の、挨拶を兼ね、紀伊助と一緒にシロとクロが雨炎火石処に行く。
そこには、ゾウと焔矢がいた。
紀伊助が先に行く。
「焔矢~」
「おお!紀伊助!どうした?」
「あのさ、ゾウさんにお願いがあって来たんだよ」
「お願い?オレの焔朱は絶対やらんよ!?」
「なんでそうななるの?ってか、名前決まったんだね?
ゾウさん、アナタの名前、僕達も呼んで良いのかな?」
ゾウは、鼻で頷いた。
焔矢が
「もちろん!アタクシの素敵な名前、広めてちょうだい!って、言ってるぞ!!
よかった、名前、気に入ってるんだな!!!」
と、鼻に頬擦りしている。
「え?ゾウさんの一人称アタクシなの?」
と一瞬動揺して、つぶやいてしまったが、気を取り直して
「じゃぁ、早速、焔朱さんにお願いがあるの。
あのね、不喜処で、身体の大きな焔朱さんが話題になってるの。
みんな、見たいって。
で、今、すでに、5モフ衆が代表して見にきちゃったの。
でも一度に全員は多いと思って。シロとクロだけ。
ねぇ、焔朱さん。この子達見学して良い?この子達、不喜処で、罪人をドツく仕事もしてるの。
身体の大きな焔朱さんを単純に見たいのもあるし、強い個体からいろいろ学べると思って。
1日置いて行きたいんだけど、どう?
大丈夫そうなら、他の5モフ衆も別の日にこさせるの」
焔朱がパオーンと鳴いて、鼻でカモン!とやっている。
「来て良いってさ!
ハッ、焔朱、もしや初めてのダチじゃね?!良かったなぁ!!」
ゾウより、焔矢がウカレテいる。
5モフ衆の潜入調査が始まった。
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