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1章 王子サマの日常
大焦熱地獄 ①
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「今日はみんなでお揃いにしよー!」
視察最終日、紀伊助が、不穏な事を言い出した。
「みんなの分を持って来ました!」
そう言って、剛磨を見る。
剛磨が、持たされていた紙袋を5個差し出した。
〝焔矢〞と書かれた紙袋から、
猪の頭が見えている。
どう少なく見積もっても、鬼を滅する少年と柱達であろう。
樹魅を除く4バカ兄弟は嬉しそうに手に取っている。
「だから、公式訪問をコスプレ集団で行けるかァァァァ!!!」
樹魅の魂の叫びを聞く兄弟はココには居ない。
柊路は、水の柱
剛磨は、岩の柱
紀伊助は、黄色い少年
焔矢は、半裸の猪少年である。
主人公がいない。
もしや、ボクに主人公を持って来てた?
と、ちょっと期待した樹魅であったが、
樹魅用の紙袋の中身は、割烹着と白い手拭いである。
主人公のオカン役である。
樹魅、危うくオチに使われる所であった。
拒否して正解である。
食堂のオバチャンに進呈する予定だ。
コスプレ軍団とスーツ姿の樹魅で最後の視察場所大焦熱地獄にやって来た王子サマ達。
班長さん達の出迎えによる最初の言葉は
「「「主人公、どこ行った?!」」」
紀伊助がすかさず
「だって樹魅が着ないんだもん!」
「ウソつけ!ボクに渡したの、オカンの割烹着だったじゃないか!」
「違うよ!
割烹着の下に、主人公の羽織を着て、ツッコミが入ったら、ぶぁっさーって、割烹着を脱ぎ捨てる演出じゃないか!!」
「誰がやるか、そんなもん!!!
ってか、割烹着の下に、市松模様の羽織、入ってた?!」
「入れてない!!!」
「おちょくっとんのか、ワレぇ!!!」
樹魅の血管がはち切れそうである。
視察最終日、紀伊助が、不穏な事を言い出した。
「みんなの分を持って来ました!」
そう言って、剛磨を見る。
剛磨が、持たされていた紙袋を5個差し出した。
〝焔矢〞と書かれた紙袋から、
猪の頭が見えている。
どう少なく見積もっても、鬼を滅する少年と柱達であろう。
樹魅を除く4バカ兄弟は嬉しそうに手に取っている。
「だから、公式訪問をコスプレ集団で行けるかァァァァ!!!」
樹魅の魂の叫びを聞く兄弟はココには居ない。
柊路は、水の柱
剛磨は、岩の柱
紀伊助は、黄色い少年
焔矢は、半裸の猪少年である。
主人公がいない。
もしや、ボクに主人公を持って来てた?
と、ちょっと期待した樹魅であったが、
樹魅用の紙袋の中身は、割烹着と白い手拭いである。
主人公のオカン役である。
樹魅、危うくオチに使われる所であった。
拒否して正解である。
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「違うよ!
割烹着の下に、主人公の羽織を着て、ツッコミが入ったら、ぶぁっさーって、割烹着を脱ぎ捨てる演出じゃないか!!」
「誰がやるか、そんなもん!!!
ってか、割烹着の下に、市松模様の羽織、入ってた?!」
「入れてない!!!」
「おちょくっとんのか、ワレぇ!!!」
樹魅の血管がはち切れそうである。
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