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1章 王子サマの日常
黒縄地獄 ③
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黒縄地獄の班長さん達も緊張しながら王子サマ一行を出迎えた。
「お疲れ様です!今日は1日よろしくお願いいたします!」
等活地獄から連絡がいったのだろうか、
焔矢や紀伊助の格好を見ても動揺が少ない。
「ッチ」
舌打ちする紀伊助を樹魅はひと睨みする。
「やっぱ、わざとか」
紀伊助はニッコリ笑って答える。
「では、早速、行ってみましょう!」
〝視察中〞と書かれた旗を持った(持たされた)班長が先頭に立って案内していく。
「黒縄地獄は、ご存じかと思いますが、殺生の他に盗みを働いたもの達がやってきます。
主な責め苦は、熱した鉄の縄を罪人に巻いて、体に跡をつけます。その跡を目指して、鉄の斧で切ります」
「重労働ですね」とは樹魅。
「耐熱服を着ないと、こっちが火傷しますね。」班長さんが答える。
そこに一言
「……昔さぁ、プロレスのリングロープ、あれに電流?流してた人達いなかった?」
皆一斉に焔矢を見る。
「それだっ!!!焔矢、昨日から冴えてますね!それ、いいかもしれませんね!!
熱した鉄のロープじゃなくて、熱した鉄の刃にしません?そこに罪人を勢い良くぶつけます。それこそ、プロレスばりに!そしたら、後で縄目に合わせて切る手間も省けます!
罪人の業精算は基本、1日1死で1業精算でしょう?で、肉体復活のインターバルが24時間。
黒縄地獄なら、1日1死で365日千年分の業がありますが、24時間、獄卒が苦しめ続けなくても、熱した鉄の刃に向かって行く恐怖を与えて、1死してもらえば、あとは復活まで獄卒の手間はないと思うんですが、どうでしょう!
だって、多いんですもん、ココの人口!!
開発部、忙しくなりますね!
まぁいいでしょう、
暇でけったいなもの作りやがって、こっちが迷惑被るよりは!」
開発部、樹魅が軽く嫌悪感持つほど、何作ったんでしょう。
「お疲れ様です!今日は1日よろしくお願いいたします!」
等活地獄から連絡がいったのだろうか、
焔矢や紀伊助の格好を見ても動揺が少ない。
「ッチ」
舌打ちする紀伊助を樹魅はひと睨みする。
「やっぱ、わざとか」
紀伊助はニッコリ笑って答える。
「では、早速、行ってみましょう!」
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「黒縄地獄は、ご存じかと思いますが、殺生の他に盗みを働いたもの達がやってきます。
主な責め苦は、熱した鉄の縄を罪人に巻いて、体に跡をつけます。その跡を目指して、鉄の斧で切ります」
「重労働ですね」とは樹魅。
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皆一斉に焔矢を見る。
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