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1章 王子サマの日常
等活地獄 ④
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「どうでしょう、戻ってお昼にしませんか?」
「「「賛成!!!」」」
鬼縁の提案に飛び付く紀伊助、焔矢、剛磨。
「お昼は、米沢牛ステーキ弁当です!!!!」
「「「ヒャッホーゥゥゥウ!!!」」」
柊路まで両手を天に上げ、無言で喜びを表している。
「大丈夫ですか?!そんな贅沢して!!!!」
樹魅だけが心配した。
「大丈夫です。予算もつきました。きちんと予算内ですよ」
鬼縁はニッコリ微笑んだ。
「最初は王子サマ達が来ると聞いて、いきなり何やらかすんだ、何て面倒な、と思いましたし、紀伊助サマと焔矢サマの姿をみて、こんなふざけた王子サマ達のお遊びの相手をせにゃならんのか、と思いました。
でも、こんなに現場の事を考えてくれる皆さま方が、我々獄卒のトップで良かったと思います」
王子サマ達には何よりの褒め言葉だった。
「アンタ達!!!!弁当は1人1個キチンと渡っただろうがァァァァ!!!
焔矢!!食べるのが遅い紀伊助の肉を狙うな!!!
柊路!!取られないようにって、弁当を氷で囲うのやめなさい!
剛磨!!班長さんのお肉を見つめない!!!
オマエラ、品性の欠片もねえのかぁぁぁ!!!」
昼食会場に、樹魅の魂の叫びがこだました。
「「「賛成!!!」」」
鬼縁の提案に飛び付く紀伊助、焔矢、剛磨。
「お昼は、米沢牛ステーキ弁当です!!!!」
「「「ヒャッホーゥゥゥウ!!!」」」
柊路まで両手を天に上げ、無言で喜びを表している。
「大丈夫ですか?!そんな贅沢して!!!!」
樹魅だけが心配した。
「大丈夫です。予算もつきました。きちんと予算内ですよ」
鬼縁はニッコリ微笑んだ。
「最初は王子サマ達が来ると聞いて、いきなり何やらかすんだ、何て面倒な、と思いましたし、紀伊助サマと焔矢サマの姿をみて、こんなふざけた王子サマ達のお遊びの相手をせにゃならんのか、と思いました。
でも、こんなに現場の事を考えてくれる皆さま方が、我々獄卒のトップで良かったと思います」
王子サマ達には何よりの褒め言葉だった。
「アンタ達!!!!弁当は1人1個キチンと渡っただろうがァァァァ!!!
焔矢!!食べるのが遅い紀伊助の肉を狙うな!!!
柊路!!取られないようにって、弁当を氷で囲うのやめなさい!
剛磨!!班長さんのお肉を見つめない!!!
オマエラ、品性の欠片もねえのかぁぁぁ!!!」
昼食会場に、樹魅の魂の叫びがこだました。
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