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1章 王子サマの日常
第5王子 焔矢② 焔矢のひとりごと
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朝、仕事に行こうとしたら、合図が鳴った。
これは、母上が来るときの合図だ!
オレは大急ぎで「炎乃香の地」に向かった。
ココはオレが母上を出迎えする場所だ。
ここなら母上に会って嬉しくなって、多少炎がもれても安全だから、ココで出迎えしなさい、って樹魅が用意してくれた。しかも、母上の名前入りにしてくれた場所。やっぱ、樹魅は良い奴だよなぁ。
でも、なんとなく、
「炎乃香の地」に違うルビが振られている気がする。気のせい…かなぁ?
ま、細かい事はどうでも良いや。
母上は美人で温かくてカッコ良くて、強くて、すごいんだ!!
だから、オレは母上が大好きだ!
たまにしか会いに来てくれないけど、会えた時は、全力でオレと遊んでくれるんだ!!
あ、母上だ!!!
オレは嬉しくて、ぎゅうぎゅうと母上に抱きついた。
「母上!オレ、スッゴい仕事頑張ったんだよ!」
「まぁ、まだこんなに小さいのに、キチンとお仕事して役立ってるなんて、偉いわねぇ。さすが、私の息子だけあるわ♡」
そう言って、母上も抱きしめ返してくれた。
嬉しくて、火、出ちゃった。
母上を出迎えしたら、灼熱地獄をのんびりお散歩する。
最近有った事、楽しかった事、腹立った罪人とか、いろいろ話していく。
母上はニコニコと聞いてくれる。
嬉しくてまた火、出ちゃった。
灼熱地獄を過ぎて大焦熱地獄につくと、全力鬼ごっこの始まりだ!
これは、オレの訓練にもなるから、獄卒のトップでいるのだから、強くなる事を怠けないように、って母上が言ってくれた。
それに、炎をこれだけ操れる人をオレは母上以外知らない。
炎の使い方を母上を見て学ぶんだ。
「楽しく学んだ方が身に付くでしょう?さ、お行きなさい♡」
母上の目が妖しく光った気がするが、細かい事は気にしない。
オレが全力で逃げる!!
母上は本当にすごい。
全く動かず、炎でオレを追いかける。
鞭のようにしなったり、炎の雨を降らせたり。
オレの目の前に炎の壁が出来たから、方向転換しようと思って一瞬立ち止まった。
そしたら母上が壁から出てた。
「ウフ、捕まえた♡」
母上は自分の出した炎が繋がっていれば、その中をどこでも移動出来た。
炎の壁を突き抜けたら、母上の腕の中だろうと思って、方向を変えようと思ったけど、
全然動きが遅かったみたいだ。
やっぱり、母上はすごいな。
その後もずっと、オレが倒れるまで逃げ続けたけど、母上はケロっとしていた。
「あらまぁ、まだまだ体力が足りないわねぇ。この炎乃香さんを満足させるには、もっと精進しなくちゃねぇ。じゃあ、そろそろお昼ご飯にしましょうか」
そう言ってオレの頭を撫でてくれた。
お昼ご飯は、炎乃香の地まで戻ってたべる。
オレ達が鬼ごっこをしている間に用意されている。
母上とたべるご飯は美味しい。もう、何でも美味しい。
楽しくて嬉しくて、うっかり炎が出て、せっかくのご飯を台無しにしないように、
地味にこれが一番の制御能力向上に役立ってるかもしれない。
ご飯が終わると、楽しい時間も終わりだ。
母上が帰ってしまう。
本当は一緒に暮らして欲しいけど、
「あら、会えない時間があるから、次に会った時、愛しさが増すのよ。
次会う時まで、もっと男を磨いて、何度も私を惚れさせなさいな。
期待してるわよ、私のカワイイ息子♡」
オレはやるぞ、母上の期待に応えるのだ!
母上をぎゅうぎゅう抱きしめて誓ったらまた火出ちゃった。
よし、明日からもオレはやってやるぜ!!
これは、母上が来るときの合図だ!
オレは大急ぎで「炎乃香の地」に向かった。
ココはオレが母上を出迎えする場所だ。
ここなら母上に会って嬉しくなって、多少炎がもれても安全だから、ココで出迎えしなさい、って樹魅が用意してくれた。しかも、母上の名前入りにしてくれた場所。やっぱ、樹魅は良い奴だよなぁ。
でも、なんとなく、
「炎乃香の地」に違うルビが振られている気がする。気のせい…かなぁ?
ま、細かい事はどうでも良いや。
母上は美人で温かくてカッコ良くて、強くて、すごいんだ!!
だから、オレは母上が大好きだ!
たまにしか会いに来てくれないけど、会えた時は、全力でオレと遊んでくれるんだ!!
あ、母上だ!!!
オレは嬉しくて、ぎゅうぎゅうと母上に抱きついた。
「母上!オレ、スッゴい仕事頑張ったんだよ!」
「まぁ、まだこんなに小さいのに、キチンとお仕事して役立ってるなんて、偉いわねぇ。さすが、私の息子だけあるわ♡」
そう言って、母上も抱きしめ返してくれた。
嬉しくて、火、出ちゃった。
母上を出迎えしたら、灼熱地獄をのんびりお散歩する。
最近有った事、楽しかった事、腹立った罪人とか、いろいろ話していく。
母上はニコニコと聞いてくれる。
嬉しくてまた火、出ちゃった。
灼熱地獄を過ぎて大焦熱地獄につくと、全力鬼ごっこの始まりだ!
これは、オレの訓練にもなるから、獄卒のトップでいるのだから、強くなる事を怠けないように、って母上が言ってくれた。
それに、炎をこれだけ操れる人をオレは母上以外知らない。
炎の使い方を母上を見て学ぶんだ。
「楽しく学んだ方が身に付くでしょう?さ、お行きなさい♡」
母上の目が妖しく光った気がするが、細かい事は気にしない。
オレが全力で逃げる!!
母上は本当にすごい。
全く動かず、炎でオレを追いかける。
鞭のようにしなったり、炎の雨を降らせたり。
オレの目の前に炎の壁が出来たから、方向転換しようと思って一瞬立ち止まった。
そしたら母上が壁から出てた。
「ウフ、捕まえた♡」
母上は自分の出した炎が繋がっていれば、その中をどこでも移動出来た。
炎の壁を突き抜けたら、母上の腕の中だろうと思って、方向を変えようと思ったけど、
全然動きが遅かったみたいだ。
やっぱり、母上はすごいな。
その後もずっと、オレが倒れるまで逃げ続けたけど、母上はケロっとしていた。
「あらまぁ、まだまだ体力が足りないわねぇ。この炎乃香さんを満足させるには、もっと精進しなくちゃねぇ。じゃあ、そろそろお昼ご飯にしましょうか」
そう言ってオレの頭を撫でてくれた。
お昼ご飯は、炎乃香の地まで戻ってたべる。
オレ達が鬼ごっこをしている間に用意されている。
母上とたべるご飯は美味しい。もう、何でも美味しい。
楽しくて嬉しくて、うっかり炎が出て、せっかくのご飯を台無しにしないように、
地味にこれが一番の制御能力向上に役立ってるかもしれない。
ご飯が終わると、楽しい時間も終わりだ。
母上が帰ってしまう。
本当は一緒に暮らして欲しいけど、
「あら、会えない時間があるから、次に会った時、愛しさが増すのよ。
次会う時まで、もっと男を磨いて、何度も私を惚れさせなさいな。
期待してるわよ、私のカワイイ息子♡」
オレはやるぞ、母上の期待に応えるのだ!
母上をぎゅうぎゅう抱きしめて誓ったらまた火出ちゃった。
よし、明日からもオレはやってやるぜ!!
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