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1章 王子サマの日常
幕間 アカのひとりごと ①
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オレはアカだ!
おれの仕事は〝ザイニン〞達をどつき回す事だ!
オレは強い!!
なんたって軍鶏だからな、闘鶏だからな!!
でも悔しいけど、ココにはオレより強いヤツが少なくとも6人はいる。
強いヤツらは、5モフ衆って言うんだぜ。スゲーよなぁ。
ネームド(名前持ち)のチームリーダー達だ。
1モフ目、シロ。
フワッフワの真っ白い犬だ。
こいつは食欲のバケモノだな。喰うぞ、ってなった時の目がヤバい。
ザイニン達を喰ってる時にちょっとでも邪魔したり、横取りしようとしたら、仲間でも容赦ないな。そんなことしなくてもザイニン達はいっぱい居るから獲物には困らないけどな。
こいつが喰ってる時には、近づかない事をオススメする。
シロは喰うこと以外は考えてないな。
オレもどつくことしか考えてないな。
そうか、オレとシロは同じだったんだな!
2モフ目、クロさん。
デッカイ黒豹だ。
このお方にロックオンされたら、逃げられないな。
なんせ足は早いし、
オレがバサバサッって必死で羽ばたいてるのに一跳躍で軽く越えていくし、全く音がしないんだ。
しかも、首筋に噛みついた時のアゴの力がハンパない。
一振り回しで首はモゲるな。
楯突いたら死あるのみだ。
3モフ目、ブチのアニキ。
アルパカという種族らしい。
オレはブチのアニキしか知らないが、アニキのまだらな毛の色は珍しいらしい。
そして4モフ目、カピバラのチャチャ。
ブチのアニキとチャチャと組むと仕事がはかどる。
なんせオレは軍鶏だからな。ザイニンが必死で走ったら追い付ないことがある。
だからこそのブチのアニキだ。
ブチのアニキは口から毒を吐く。
それが顔にかかると、ザイニンは苦しみながら悶える。
ソコにチャチャの齧りつきでザイニンを転ばせた上でのオレのドロップキックだ!
チャチャの齧りつきも実力を認めねばいかんのだ。
なんせ、肉をえぐり、骨まで到達するからな!
オレのドロップキックも捨てたもんじゃないぞ。
鉤爪で肉を引き裂いてやるからな!
毒を持つブチのアニキだが、それだけで満足せず、最近は首を振り回しての攻撃が出来ないかと、練習中らしい。
なんでも、紀伊助の親分に〝キリン〞という動物の喧嘩の仕方を教えて貰ったらしい。
きちんとした自分の武器があるにもかかわらず、
更なる高みを目指す。
さすがアニキだぜ!!!オレも見習わないとな。
オレ達がチームを組んで仕事をするのを見て、
後輩達も、自分の攻撃スタイルを補いあえるモフ同士で組むといい、と真似するようになった。
フッフッフ。
後輩達のお手本になれるオレさま達、カッコいいよな!
5モフ衆の最後は、アオ殿だ。
アオ殿は、ハシビロコウという種族らしく、ただただ、たたずんでいる。
そう、それだけなんだが。
アレはヤヴァい。
じっと見られているだけで、背筋が凍り、ガタガタ震えてくる。
本能が警告する。
アレに関わるな。
そして、オレの中での一番の強者、紀伊助の親分だ!!!!!!!!!
最初、ちっちゃいガキだと思って、なんであんなヤツに指図受けにゃあならんのだ、やってやる!
………そう思ったオレを蹴ってやりたい。
親分は規格外だ。
発想もぶっ飛んでやがる。
オレなんかじゃ、足元にも及ばないガクブル
しかも、初対面で喧嘩ふっかけた生意気なオレに〝アカ〞という名前まで下さった!!!!!!
なんて器のデカイお方なんだ!
ネームドだぞ、オレが!
憧れの5モフ衆に近づけるように
将来は6モフ衆なんて、オレも言われるように
日々の鍛練に励まないとな!
おれの仕事は〝ザイニン〞達をどつき回す事だ!
オレは強い!!
なんたって軍鶏だからな、闘鶏だからな!!
でも悔しいけど、ココにはオレより強いヤツが少なくとも6人はいる。
強いヤツらは、5モフ衆って言うんだぜ。スゲーよなぁ。
ネームド(名前持ち)のチームリーダー達だ。
1モフ目、シロ。
フワッフワの真っ白い犬だ。
こいつは食欲のバケモノだな。喰うぞ、ってなった時の目がヤバい。
ザイニン達を喰ってる時にちょっとでも邪魔したり、横取りしようとしたら、仲間でも容赦ないな。そんなことしなくてもザイニン達はいっぱい居るから獲物には困らないけどな。
こいつが喰ってる時には、近づかない事をオススメする。
シロは喰うこと以外は考えてないな。
オレもどつくことしか考えてないな。
そうか、オレとシロは同じだったんだな!
2モフ目、クロさん。
デッカイ黒豹だ。
このお方にロックオンされたら、逃げられないな。
なんせ足は早いし、
オレがバサバサッって必死で羽ばたいてるのに一跳躍で軽く越えていくし、全く音がしないんだ。
しかも、首筋に噛みついた時のアゴの力がハンパない。
一振り回しで首はモゲるな。
楯突いたら死あるのみだ。
3モフ目、ブチのアニキ。
アルパカという種族らしい。
オレはブチのアニキしか知らないが、アニキのまだらな毛の色は珍しいらしい。
そして4モフ目、カピバラのチャチャ。
ブチのアニキとチャチャと組むと仕事がはかどる。
なんせオレは軍鶏だからな。ザイニンが必死で走ったら追い付ないことがある。
だからこそのブチのアニキだ。
ブチのアニキは口から毒を吐く。
それが顔にかかると、ザイニンは苦しみながら悶える。
ソコにチャチャの齧りつきでザイニンを転ばせた上でのオレのドロップキックだ!
チャチャの齧りつきも実力を認めねばいかんのだ。
なんせ、肉をえぐり、骨まで到達するからな!
オレのドロップキックも捨てたもんじゃないぞ。
鉤爪で肉を引き裂いてやるからな!
毒を持つブチのアニキだが、それだけで満足せず、最近は首を振り回しての攻撃が出来ないかと、練習中らしい。
なんでも、紀伊助の親分に〝キリン〞という動物の喧嘩の仕方を教えて貰ったらしい。
きちんとした自分の武器があるにもかかわらず、
更なる高みを目指す。
さすがアニキだぜ!!!オレも見習わないとな。
オレ達がチームを組んで仕事をするのを見て、
後輩達も、自分の攻撃スタイルを補いあえるモフ同士で組むといい、と真似するようになった。
フッフッフ。
後輩達のお手本になれるオレさま達、カッコいいよな!
5モフ衆の最後は、アオ殿だ。
アオ殿は、ハシビロコウという種族らしく、ただただ、たたずんでいる。
そう、それだけなんだが。
アレはヤヴァい。
じっと見られているだけで、背筋が凍り、ガタガタ震えてくる。
本能が警告する。
アレに関わるな。
そして、オレの中での一番の強者、紀伊助の親分だ!!!!!!!!!
最初、ちっちゃいガキだと思って、なんであんなヤツに指図受けにゃあならんのだ、やってやる!
………そう思ったオレを蹴ってやりたい。
親分は規格外だ。
発想もぶっ飛んでやがる。
オレなんかじゃ、足元にも及ばないガクブル
しかも、初対面で喧嘩ふっかけた生意気なオレに〝アカ〞という名前まで下さった!!!!!!
なんて器のデカイお方なんだ!
ネームドだぞ、オレが!
憧れの5モフ衆に近づけるように
将来は6モフ衆なんて、オレも言われるように
日々の鍛練に励まないとな!
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