13 / 62
第2章 新生トランスポーターの新天地
第2-6話 いざ、リゾートアイランドへ(後編)
しおりを挟む
「ふふ……この日差し、ラバウル航空隊を思い出すわね」
「あれ、セーラちゃんラバウルに行ったことあるの?」
「……ごめん、言ってみたかっただけ」
先週に比べ、だいぶ上達した操艦により、ぴたりと伊402の艦体を桟橋に横付けしたイオニ。
ドヤ顔ポーズで司令塔の上に仁王立ちしている。
その横で、手すりに身を預けながら遠い目をするセーラ。
どうやらカッコつけだったらしく、さっそくイオニにツッコまれている。
ふたりとも、”上の世界”では大変な思いをしてたみたいだもんな……この1週間で彼女たちからは色々な苦労話を聞いている。
せめてここボトムランドでは楽しく過ごしてほしい……僕は彼女たちと過ごすうち、その思いを強くしていた。
……まあ、どうしても凶悪モンスターとは戦う必要があるんだけどね……。
僕は苦笑いをしながら、筋力強化の魔法をかけ、艦内の空きスペースに搭載した物資を降ろしていく。
イオニの話では、本来この伊402は100人以上の乗組員で動かすらしく、僅か3人で動かしている今は空きスペースがいっぱいあってより沢山の荷物を積めるらしい。
そのおかげでリトルアイランドの人たちに大量の物資を届けられるんだけど……。
僕たちは港の人たちと協力して、夕方までかけて積み荷を降ろしたのだった。
*** ***
「ジェント運輸のトランスポーターさんですね」
「よくぞ……よくぞ来て頂きました……くうっ、これで……!」
積み荷をすべて降ろし終わり、検分と通関処理も全て完了したところで、受け取りのサインを貰おうと港に隣接した事務所に赴いたところ、リトルアイランドの首長さん自らが僕たちを出迎えてくれた。
聞けば食料の備蓄はあと1週間分を残すだけだったとのこと……特に生野菜が不足しており、子供たちの中にはビタミン不足のせいで病に倒れる子もいたらしい。
「ぐすっ……たくさんあるから、お腹いっぱい食べてね」
なにか思う所があったのか、イオニがえぐえぐともらい泣きをしながら、マヨネーズをたっぷり絡めた山盛りのオニオンスライスを子供たちにふるまう。
「ありがとうおねえちゃん! わあぁ! しゃりしゃりして美味しい~♪」
「ふふっ……長期間の航海、野菜を消費し尽くした頃に冷蔵庫から取り出すひとかけらの玉ねぎ……これに勝る美味はないわね」
セーラも遠い目をしながら、子供たちの頭を撫でている。
なんにしても、間に合って良かった……僕が胸をなでおろしていると、目尻に涙さえ浮かべた首長さんがやってきて、僕に一枚のチケットを手渡してくれる。
「なにぶん小さな島なので、なんのおもてなしも出来ませんが……せめてゆっくりしていって下さい」
「美味しい魚もございますので」
「こ、これはっ……!」
首長さんから頂いたのは、ボトムランドに住む女子全てのあこがれ、リトルアイランドのオーシャンコテージ、その最高級スイーツルームのチケットだった!
*** ***
「海と言えば~!」
「タコ取りっ!!」
ふんすと握りこぶしを空高く掲げたイオニが、ビーチに隣接する磯で水面下の穴に腕を突っ込む。
「まだだよ……まだだよ……うひゃっ、来たっ!」
ザバアッ!
「採ったど~!!」
獲物と勘違いしてしがみついてきたタコを穴から引き抜き、勝利の凱歌を上げるイオニ。
その拍子に、ワンピースタイプの大きな胸がプルンと揺れるが、拳に大きなタコをまとわりつかせたままなので、妙に色気が無い。
にょろにょろしたモノが苦手だと言ってたのに、タコは平気なんだ……。
「全く……アンタは水練中の水雷屋か……」
「あたしはやっぱこれっ!」
ひゅんっ!
セーラはタコと戯れるイオニを一瞥すると、疑似餌をつけた仕掛けを、潮通りの良い沖へ向かって思いっきり投げる。
「ふふふん、いい子ね……ほら、ほらっ……来たあっ!」
ザバアッ!
歓声と共に、海面からぶっこ抜かれ、ブシューと墨を吐くイカ。
大物だ……1キロくらいはあるだろうか。
「へへっ、ざっとこんなもんかしら……某GF長官大好物のイカソーメン、フェドにご馳走してあげるわよ!」
白い手をイカスミで汚しながら、手際よくイカを解体していくセーラ。
「って、フェドはなにやってんの?」
「えっと……あれ?」
軟体動物と格闘する美少女たちを尻目に、サメさん浮き輪とビーチボールを持った僕は砂浜に立ち尽くす。
おかしい……一仕事終えて、スタイル抜群の美少女であるふたりとビーチでキャッキャウフフ……そう考えていた僕のヨコシマな欲望は、8本足のニクイ奴らに粉々にされてしまったようです。
「ぷはぁ! もう一匹ゲット~!」
「ねえセーラちゃん! せっかくだからとっときの大吟醸、開けようよ~!」
「まったく、しょうがないわね!」
「…………」
異世界の水兵さんたちの魂を引き継いだ、やけにオトコマエな彼女たちの”遊び”を前に、張り切って準備したサメさん浮き輪は空しく波間に漂うのでした。
*** ***
「ぷっはぁ~! 沁みるねセーラちゃん!!」
黄昏時ですら青い水平線の向こうに、真っ赤な夕日が沈んでいく。
海外に並ぶコテージのうち、一番大きいスイートルーム。
そのバルコニーから見える穏やかな海は、息を飲むほど美しい。
ロマンチックさは少々足りないが、艦内の倉庫から取り出してきた”ニホンシュー”というライスワインを傾けて、イオニはご機嫌だ。
「ふふっ、”鶴”もいいけど”角瓶”もね!」
こちらはおしゃれなクリスタルグラスに、琥珀色のウィスキーを注いでいる。
僕もお相伴に預かったけど、こちらの世界にあるウィスキーと比べ、香りも、味の深みも段違いだった。
「海軍とお酒は切っても切れない関係よ! 飯と酒には妥協しないんだから!」
得意げに言い放ったセーラの言葉に偽りなしと実感する。
「綺麗……平和っていいわね……」
セーラはうっとりとした眼差しで、明るく輝くリトルアイランドの街を眺めている。
僕たちが数か月分の食料を運んできたので、今夜ばかりはお祭り騒ぎだ。
毎月伊402で物資を運んでくれば、当面リトルアイランドの人たちに豊かな生活を送ってもらえそうだ……僕らもバカンスが楽しめるしっ!
気持ち良く酔いが回った頭で、そんなことを考える……イオニ達とも、もっとイロイロ仲良くなりたいなー。
僕が少しだけヨコシマな思いに沈んでいると、やけに真剣な表情をしたイオニが、僕のもとにやってくる。
「……ねえフェドくん、やっぱあのにょろにょろ……シードラゴンやっつけちゃお!」
「わたしたちが毎月食料を運んでくればいいんだけど、やっぱ島の人たちには心からの笑顔でいて欲しいよ!」
「た、確かにそうだね……でも、魚雷の数には限りがあるから」
とってもいい子なセリフを放つイオニに、心の中の欲望を見透かされた気がして、少し慌てる僕……反省です。
「だいじょ~ぶ、水上戦闘ならたっぷり弾はあるし……なんとかシードラゴンを海面近くまでおびき寄せられないかな?」
「……ふ~む、それなら……あたしの得意なF作業をしますか!」
ふんすと意気込むイオニに対し、にやりと笑うセーラ。
彼女には何か策があるのか?
翌日、僕は斬新なセーラの策に、驚愕することになる。
「あれ、セーラちゃんラバウルに行ったことあるの?」
「……ごめん、言ってみたかっただけ」
先週に比べ、だいぶ上達した操艦により、ぴたりと伊402の艦体を桟橋に横付けしたイオニ。
ドヤ顔ポーズで司令塔の上に仁王立ちしている。
その横で、手すりに身を預けながら遠い目をするセーラ。
どうやらカッコつけだったらしく、さっそくイオニにツッコまれている。
ふたりとも、”上の世界”では大変な思いをしてたみたいだもんな……この1週間で彼女たちからは色々な苦労話を聞いている。
せめてここボトムランドでは楽しく過ごしてほしい……僕は彼女たちと過ごすうち、その思いを強くしていた。
……まあ、どうしても凶悪モンスターとは戦う必要があるんだけどね……。
僕は苦笑いをしながら、筋力強化の魔法をかけ、艦内の空きスペースに搭載した物資を降ろしていく。
イオニの話では、本来この伊402は100人以上の乗組員で動かすらしく、僅か3人で動かしている今は空きスペースがいっぱいあってより沢山の荷物を積めるらしい。
そのおかげでリトルアイランドの人たちに大量の物資を届けられるんだけど……。
僕たちは港の人たちと協力して、夕方までかけて積み荷を降ろしたのだった。
*** ***
「ジェント運輸のトランスポーターさんですね」
「よくぞ……よくぞ来て頂きました……くうっ、これで……!」
積み荷をすべて降ろし終わり、検分と通関処理も全て完了したところで、受け取りのサインを貰おうと港に隣接した事務所に赴いたところ、リトルアイランドの首長さん自らが僕たちを出迎えてくれた。
聞けば食料の備蓄はあと1週間分を残すだけだったとのこと……特に生野菜が不足しており、子供たちの中にはビタミン不足のせいで病に倒れる子もいたらしい。
「ぐすっ……たくさんあるから、お腹いっぱい食べてね」
なにか思う所があったのか、イオニがえぐえぐともらい泣きをしながら、マヨネーズをたっぷり絡めた山盛りのオニオンスライスを子供たちにふるまう。
「ありがとうおねえちゃん! わあぁ! しゃりしゃりして美味しい~♪」
「ふふっ……長期間の航海、野菜を消費し尽くした頃に冷蔵庫から取り出すひとかけらの玉ねぎ……これに勝る美味はないわね」
セーラも遠い目をしながら、子供たちの頭を撫でている。
なんにしても、間に合って良かった……僕が胸をなでおろしていると、目尻に涙さえ浮かべた首長さんがやってきて、僕に一枚のチケットを手渡してくれる。
「なにぶん小さな島なので、なんのおもてなしも出来ませんが……せめてゆっくりしていって下さい」
「美味しい魚もございますので」
「こ、これはっ……!」
首長さんから頂いたのは、ボトムランドに住む女子全てのあこがれ、リトルアイランドのオーシャンコテージ、その最高級スイーツルームのチケットだった!
*** ***
「海と言えば~!」
「タコ取りっ!!」
ふんすと握りこぶしを空高く掲げたイオニが、ビーチに隣接する磯で水面下の穴に腕を突っ込む。
「まだだよ……まだだよ……うひゃっ、来たっ!」
ザバアッ!
「採ったど~!!」
獲物と勘違いしてしがみついてきたタコを穴から引き抜き、勝利の凱歌を上げるイオニ。
その拍子に、ワンピースタイプの大きな胸がプルンと揺れるが、拳に大きなタコをまとわりつかせたままなので、妙に色気が無い。
にょろにょろしたモノが苦手だと言ってたのに、タコは平気なんだ……。
「全く……アンタは水練中の水雷屋か……」
「あたしはやっぱこれっ!」
ひゅんっ!
セーラはタコと戯れるイオニを一瞥すると、疑似餌をつけた仕掛けを、潮通りの良い沖へ向かって思いっきり投げる。
「ふふふん、いい子ね……ほら、ほらっ……来たあっ!」
ザバアッ!
歓声と共に、海面からぶっこ抜かれ、ブシューと墨を吐くイカ。
大物だ……1キロくらいはあるだろうか。
「へへっ、ざっとこんなもんかしら……某GF長官大好物のイカソーメン、フェドにご馳走してあげるわよ!」
白い手をイカスミで汚しながら、手際よくイカを解体していくセーラ。
「って、フェドはなにやってんの?」
「えっと……あれ?」
軟体動物と格闘する美少女たちを尻目に、サメさん浮き輪とビーチボールを持った僕は砂浜に立ち尽くす。
おかしい……一仕事終えて、スタイル抜群の美少女であるふたりとビーチでキャッキャウフフ……そう考えていた僕のヨコシマな欲望は、8本足のニクイ奴らに粉々にされてしまったようです。
「ぷはぁ! もう一匹ゲット~!」
「ねえセーラちゃん! せっかくだからとっときの大吟醸、開けようよ~!」
「まったく、しょうがないわね!」
「…………」
異世界の水兵さんたちの魂を引き継いだ、やけにオトコマエな彼女たちの”遊び”を前に、張り切って準備したサメさん浮き輪は空しく波間に漂うのでした。
*** ***
「ぷっはぁ~! 沁みるねセーラちゃん!!」
黄昏時ですら青い水平線の向こうに、真っ赤な夕日が沈んでいく。
海外に並ぶコテージのうち、一番大きいスイートルーム。
そのバルコニーから見える穏やかな海は、息を飲むほど美しい。
ロマンチックさは少々足りないが、艦内の倉庫から取り出してきた”ニホンシュー”というライスワインを傾けて、イオニはご機嫌だ。
「ふふっ、”鶴”もいいけど”角瓶”もね!」
こちらはおしゃれなクリスタルグラスに、琥珀色のウィスキーを注いでいる。
僕もお相伴に預かったけど、こちらの世界にあるウィスキーと比べ、香りも、味の深みも段違いだった。
「海軍とお酒は切っても切れない関係よ! 飯と酒には妥協しないんだから!」
得意げに言い放ったセーラの言葉に偽りなしと実感する。
「綺麗……平和っていいわね……」
セーラはうっとりとした眼差しで、明るく輝くリトルアイランドの街を眺めている。
僕たちが数か月分の食料を運んできたので、今夜ばかりはお祭り騒ぎだ。
毎月伊402で物資を運んでくれば、当面リトルアイランドの人たちに豊かな生活を送ってもらえそうだ……僕らもバカンスが楽しめるしっ!
気持ち良く酔いが回った頭で、そんなことを考える……イオニ達とも、もっとイロイロ仲良くなりたいなー。
僕が少しだけヨコシマな思いに沈んでいると、やけに真剣な表情をしたイオニが、僕のもとにやってくる。
「……ねえフェドくん、やっぱあのにょろにょろ……シードラゴンやっつけちゃお!」
「わたしたちが毎月食料を運んでくればいいんだけど、やっぱ島の人たちには心からの笑顔でいて欲しいよ!」
「た、確かにそうだね……でも、魚雷の数には限りがあるから」
とってもいい子なセリフを放つイオニに、心の中の欲望を見透かされた気がして、少し慌てる僕……反省です。
「だいじょ~ぶ、水上戦闘ならたっぷり弾はあるし……なんとかシードラゴンを海面近くまでおびき寄せられないかな?」
「……ふ~む、それなら……あたしの得意なF作業をしますか!」
ふんすと意気込むイオニに対し、にやりと笑うセーラ。
彼女には何か策があるのか?
翌日、僕は斬新なセーラの策に、驚愕することになる。
0
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
出撃!特殊戦略潜水艦隊
ノデミチ
歴史・時代
海の狩人、潜水艦。
大国アメリカと短期決戦を挑む為に、連合艦隊司令山本五十六の肝入りで創設された秘匿潜水艦。
戦略潜水戦艦 伊号第500型潜水艦〜2隻。
潜水空母 伊号第400型潜水艦〜4隻。
広大な太平洋を舞台に大暴れする連合艦隊の秘密兵器。
一度書いてみたかったIF戦記物。
この機会に挑戦してみます。
Another World〜自衛隊 まだ見ぬ世界へ〜
華厳 秋
ファンタジー
───2025年1月1日
この日、日本国は大きな歴史の転換点を迎えた。
札幌、渋谷、博多の3箇所に突如として『異界への門』──アナザーゲート──が出現した。
渋谷に現れた『門』から、異界の軍勢が押し寄せ、無抵抗の民間人を虐殺。緊急出動した自衛隊が到着した頃には、敵軍の姿はもうなく、スクランブル交差点は無惨に殺された民間人の亡骸と血で赤く染まっていた。
この緊急事態に、日本政府は『門』内部を調査するべく自衛隊を『異界』──アナザーワールド──へと派遣する事となった。
一方地球では、日本の急激な軍備拡大や『異界』内部の資源を巡って、極東での緊張感は日に日に増して行く。
そして、自衛隊は国や国民の安全のため『門』内外問わず奮闘するのであった。
この作品は、小説家になろう様カクヨム様にも投稿しています。
この作品はフィクションです。
実在する国、団体、人物とは関係ありません。ご注意ください。
日本国転生
北乃大空
SF
女神ガイアは神族と呼ばれる宇宙管理者であり、地球を含む太陽系を管理して人類の歴史を見守ってきた。
或る日、ガイアは地球上の人類未来についてのシミュレーションを実施し、その結果は22世紀まで確実に人類が滅亡するシナリオで、何度実施しても滅亡する確率は99.999%であった。
ガイアは人類滅亡シミュレーション結果を中央管理局に提出、事態を重くみた中央管理局はガイアに人類滅亡の回避指令を出した。
その指令内容は地球人類の歴史改変で、現代地球とは別のパラレルワールド上に存在するもう一つの地球に干渉して歴史改変するものであった。
ガイアが取った歴史改変方法は、国家丸ごと転移するもので転移する国家は何と現代日本であり、その転移先は太平洋戦争開戦1年前の日本で、そこに国土ごと上書きするというものであった。
その転移先で日本が世界各国と開戦し、そこで起こる様々な出来事を超人的な能力を持つ女神と天使達の手助けで日本が覇権国家になり、人類滅亡を回避させて行くのであった。
毒素擬人化小説『ウミヘビのスープ』 〜十の賢者と百の猛毒が、寄生菌バイオハザード鎮圧を目指すSFファンタジー活劇〜
天海二色
SF
西暦2320年、世界は寄生菌『珊瑚』がもたらす不治の病、『珊瑚症』に蝕まれていた。
珊瑚症に罹患した者はステージの進行と共に異形となり凶暴化し、生物災害【バイオハザード】を各地で引き起こす。
その珊瑚症の感染者が引き起こす生物災害を鎮める切り札は、毒素を宿す有毒人種《ウミヘビ》。
彼らは一人につき一つの毒素を持つ。
医師モーズは、その《ウミヘビ》を管理する研究所に奇縁によって入所する事となった。
彼はそこで《ウミヘビ》の手を借り、生物災害鎮圧及び珊瑚症の治療薬を探究することになる。
これはモーズが、治療薬『テリアカ』を作るまでの物語である。
……そして個性豊か過ぎるウミヘビと、同僚となる癖の強いクスシに振り回される物語でもある。
※《ウミヘビ》は毒劇や危険物、元素を擬人化した男子になります
※研究所に所属している職員《クスシヘビ》は全員モデルとなる化学者がいます
※この小説は国家資格である『毒物劇物取扱責任者』を覚える為に考えた話なので、日本の法律や規約を世界観に採用していたりします。
参考文献
松井奈美子 一発合格! 毒物劇物取扱者試験テキスト&問題集
船山信次 史上最強カラー図解 毒の科学 毒と人間のかかわり
齋藤勝裕 毒の科学 身近にある毒から人間がつくりだした化学物質まで
鈴木勉 毒と薬 (大人のための図鑑)
特別展「毒」 公式図録
くられ、姫川たけお 毒物ずかん: キュートであぶない毒キャラの世界へ
ジェームス・M・ラッセル著 森 寛敏監修 118元素全百科
その他広辞苑、Wikipediaなど
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる