37 / 59
第37話 オリジナル鉱山へ
しおりを挟む
「ユウとリーサ、ぱわーあーっぷ!!」
拳を振り上げ、万歳するリーサ。
「パワーアップ?」
魔法学院でブレンダと”お話”(リーサ談)して数日後、俺たちはオックスフォード市郊外にあるオリジナル鉱山へ向かっていた。
イギリス政府からようやく立ち入り許可が出たのだ。
ロンドン市内でレンタカーを借りた俺たちは、ダンジョンを監視する守衛所で身分証の確認と綿密な身体検査を受けた後、ようやくオリジナル鉱山が望める場所までやって来た。
この辺りは産業革命時代には炭鉱であり、オリジナル鉱山は坑道の入り口にほど近い場所に直接固定されている。
「こないだみたいにモンスターが”溢れて”来ても、対抗できるようにブレンダおねーちゃんに準備してもらったの」
魔法学院の制服の上から革製のプロテクターを付けたリーサ。
そういえば身長ほどあるギターケースを背負っている。
「これはね……じゃーん!」
リーサが取り出したのは、一振りのショートソード。
「……さすがに刃は入ってないか」
「捕まっちゃうからね」
凝った装飾が施された柄に比べ、刀身はシンプルな軽金属。
重量も軽く、叩き切ることも出来そうにない。
「これにね、”魔法”を掛けるの」
「”エンチャント”!」
「!!」
ヴィイインッ
刀身が蒼く輝く。
「リーサ、この魔法は!?」
「うん、魔導書から再現した強化魔法」
「あ、心配しないで。
ブレンダおねーちゃんが改造してくれたから、マナの消費は最低限になってるよ」
「それならいいけど……」
本来なら、魔力とマナの消費量が大きい中級魔法だ。
今のリーサなら倒れてしまってもおかしくないが、ブレンダが何かしてくれたらしい。
「こーすれば、スキルの発動を押さえながらモンスターを”斬れる”から。
もう無理しなくていいよ、ね?」
にっこりと微笑むリーサ。
「ああ、頼りにさせてもらうよ」
やっぱり俺の相棒はリーサしかいない。
俺はリーサの頭をガシガシと撫でる。
「えへへ♡
もう置いてきぼりはなしだよ?」
「しょうがないな」
「あふれたモンスターにも対処可能ですか。
いよいよユウさんも最強ですね」
「言いすぎだって」
俺はショートソードを鞘に納めると、オリジナル鉱山の入り口に向かった。
*** ***
「ふおおお……!」
キラキラと輝く水晶。
巨大な鍾乳洞のような空間はすべて、七色に輝くクリスタルで構成されていた。
『ユウさん、リーサちゃん、大丈夫ですか?』
「ああ、問題ない。
現在表層、A-21地点だ」
『オリジナル鉱山のコアは、下層C-51地点にあります。
気を付けて進んでくださいね』
「了解だ」
鉱山の入り口で俺たちをモニターしているフェリナに返事をする。
「鉱山の中に入るのは俺も初めてだけど……凄い光景だな」
「とっても綺麗!!」
リーサの言う通り、壁や天井から突き出している水晶は七色に色を変え、キラキラとした粒子がリングのように渦を巻いている。
見とれてしまうほど幻想的な光景だ。
「”固定化”されたダンジョンにモンスターは出ないはずだけど、念のためステータスをチャージしておくぞ?」
「うんっ!」
======
■個人情報
明石 優(アカシ ユウ)
年齢:25歳 性別:男
所属:F・ノーツギルド
ランク:B
スキルポイント残高:113,200
スキルポイント獲得倍率:1230%
--->増減予測:
剣技スキル+10%、魔法スキル-25%、被ダメージ-N/10%、与ダメージ+N/10%
口座残高:6,710,000円
称号:ドラゴンスレイヤー
災害迷宮撃破褒章
■ステータス
HP :1500/1500
MP :300/300
攻撃力 :400(+300)
防御力 :400(+300)
素早さ :300
魔力 :100
運の良さ:100
■装備/スキル
武器:ダマスカスブレード(300×5回)
防具:ダマスカスメイル(300×5回)
特殊スキル:ヒールLV4(300×5回)、攻撃強化技15%(300×3回)
デバフ回復(100×5回)、マジックシールド(100×2回)
固有装備:増幅の腕輪+
======
======
■個人情報
アカシ リーサ・レンフィード
年齢:11歳 性別:女
所属:明石 優のパートナー
ランク:H(ダンジョンバスター見習い)
■ステータス
HP :1000/1000
MP :800/800
攻撃力 :200(+150)
防御力 :300(+150)
素早さ :200
魔力 :200
運の良さ:100
武器:チタントンファー+(150×5回)
チタンボウガン+(100×10回)
防具:ファイバーブレザー3+(150×5回)
特殊スキル:ファイアLV4(200×5回)、ブリザードLV4(200×5回)
フレア・バースト(1000×1回)
固有装備:増幅の腕輪+
======
「げきつよ!!」
「ま、色々変わった所もあるから、確認も兼ねてな。
戦闘はないだろうが」
バトルが無ければダンジョンから出る際にスキルポイントとして返還されるので
実質的な負担は小さいのだ。
「そっか~、使ってみたかったけど」
「さすがにモンスターが出るなら、あんな簡易な入口とはいかないさ」
鉱山《マイン》と呼ばれるダンジョンは色々特別で、採掘したスキルポイントを取り出すため、ダンジョンの入り口は魔法陣で封印するのではなく常に”開けて”ある。
そのままではこちらの世界に影響が出てしまうので、宇宙船のエアロックのような設備が入り口に備え付けられていて、ダンジョンバスターはその設備を介してダンジョンに出入りするのだ。
「それじゃあ、歩きがてら変わったところを確認するか!」
「そうだね!
まずはここっ!!」
リーサの美しい指が、俺のステータスの一点を指す。
スキルポイント獲得倍率:1230%
--->増減予測:
剣技スキル+10%、魔法スキル-25%、被ダメージ-N/10%、与ダメージ+N/10%
「ブレンダおねーちゃんと一緒に解析を進めた結果、スキポ獲得倍率の上限が10000%……つまり100倍になりましたっ!!」
……いやもう、無茶苦茶である。
「さらにぃ。
あーきてくちゃの改善により、次に行う行動による獲得倍率上限の予測が正確にっ!!」
つまり、ほぼ自在にスキルポイント獲得倍率を操作できるようになったという事だ。
「これでユウとリーサはセレブになれる?」
「稼ぎまくれるのは間違いないが、やりすぎると怖い人が来るからな……ほどほどが大事だ」
「まるさ!!」
「よく知ってるな、リーサ」
鬼より怖い確定申告と国税局さんである。
ダンバスは基本的に個人事業主なので、年度末に確定申告が必要だ。
ただでさえ今年は家と車を買っているので、確定申告が大変なのだ。
好き勝手するのは来年からでいいだろう。
「それより、リーサお前……フレア・バーストを使えるようにしたのか?」
俺が気になったのはリーサのステータスだ。
「よくぞ聞いてくれました!!
魔法術式は再現できてたから、Bランクから使える”カスタマイズ魔法”を使ったんだ!」
「ふむ……」
”カスタマイズ魔法”とは、LV制のテンプレ魔法と違い、術式スクリプトを記述することで独自の効果を発揮する魔法スキルの事だ。
術式スクリプトにはまだ不明な点が多く、Sランクのダンバスでも使いこなしている人間は少ないと聞く。
さすが俺のリーサといったところか。
「えへへ~」
得意げにふんぞり返るリーサの頭を撫でながら、俺たちはオリジナル鉱山の中層へと降りていく。
……ウオオオオオオンッ
「……へっ?」
「……はっ?」
その時だ。
何者かの雄叫びが、クリスタルで出来たダンジョン内に響き渡ったのは。
拳を振り上げ、万歳するリーサ。
「パワーアップ?」
魔法学院でブレンダと”お話”(リーサ談)して数日後、俺たちはオックスフォード市郊外にあるオリジナル鉱山へ向かっていた。
イギリス政府からようやく立ち入り許可が出たのだ。
ロンドン市内でレンタカーを借りた俺たちは、ダンジョンを監視する守衛所で身分証の確認と綿密な身体検査を受けた後、ようやくオリジナル鉱山が望める場所までやって来た。
この辺りは産業革命時代には炭鉱であり、オリジナル鉱山は坑道の入り口にほど近い場所に直接固定されている。
「こないだみたいにモンスターが”溢れて”来ても、対抗できるようにブレンダおねーちゃんに準備してもらったの」
魔法学院の制服の上から革製のプロテクターを付けたリーサ。
そういえば身長ほどあるギターケースを背負っている。
「これはね……じゃーん!」
リーサが取り出したのは、一振りのショートソード。
「……さすがに刃は入ってないか」
「捕まっちゃうからね」
凝った装飾が施された柄に比べ、刀身はシンプルな軽金属。
重量も軽く、叩き切ることも出来そうにない。
「これにね、”魔法”を掛けるの」
「”エンチャント”!」
「!!」
ヴィイインッ
刀身が蒼く輝く。
「リーサ、この魔法は!?」
「うん、魔導書から再現した強化魔法」
「あ、心配しないで。
ブレンダおねーちゃんが改造してくれたから、マナの消費は最低限になってるよ」
「それならいいけど……」
本来なら、魔力とマナの消費量が大きい中級魔法だ。
今のリーサなら倒れてしまってもおかしくないが、ブレンダが何かしてくれたらしい。
「こーすれば、スキルの発動を押さえながらモンスターを”斬れる”から。
もう無理しなくていいよ、ね?」
にっこりと微笑むリーサ。
「ああ、頼りにさせてもらうよ」
やっぱり俺の相棒はリーサしかいない。
俺はリーサの頭をガシガシと撫でる。
「えへへ♡
もう置いてきぼりはなしだよ?」
「しょうがないな」
「あふれたモンスターにも対処可能ですか。
いよいよユウさんも最強ですね」
「言いすぎだって」
俺はショートソードを鞘に納めると、オリジナル鉱山の入り口に向かった。
*** ***
「ふおおお……!」
キラキラと輝く水晶。
巨大な鍾乳洞のような空間はすべて、七色に輝くクリスタルで構成されていた。
『ユウさん、リーサちゃん、大丈夫ですか?』
「ああ、問題ない。
現在表層、A-21地点だ」
『オリジナル鉱山のコアは、下層C-51地点にあります。
気を付けて進んでくださいね』
「了解だ」
鉱山の入り口で俺たちをモニターしているフェリナに返事をする。
「鉱山の中に入るのは俺も初めてだけど……凄い光景だな」
「とっても綺麗!!」
リーサの言う通り、壁や天井から突き出している水晶は七色に色を変え、キラキラとした粒子がリングのように渦を巻いている。
見とれてしまうほど幻想的な光景だ。
「”固定化”されたダンジョンにモンスターは出ないはずだけど、念のためステータスをチャージしておくぞ?」
「うんっ!」
======
■個人情報
明石 優(アカシ ユウ)
年齢:25歳 性別:男
所属:F・ノーツギルド
ランク:B
スキルポイント残高:113,200
スキルポイント獲得倍率:1230%
--->増減予測:
剣技スキル+10%、魔法スキル-25%、被ダメージ-N/10%、与ダメージ+N/10%
口座残高:6,710,000円
称号:ドラゴンスレイヤー
災害迷宮撃破褒章
■ステータス
HP :1500/1500
MP :300/300
攻撃力 :400(+300)
防御力 :400(+300)
素早さ :300
魔力 :100
運の良さ:100
■装備/スキル
武器:ダマスカスブレード(300×5回)
防具:ダマスカスメイル(300×5回)
特殊スキル:ヒールLV4(300×5回)、攻撃強化技15%(300×3回)
デバフ回復(100×5回)、マジックシールド(100×2回)
固有装備:増幅の腕輪+
======
======
■個人情報
アカシ リーサ・レンフィード
年齢:11歳 性別:女
所属:明石 優のパートナー
ランク:H(ダンジョンバスター見習い)
■ステータス
HP :1000/1000
MP :800/800
攻撃力 :200(+150)
防御力 :300(+150)
素早さ :200
魔力 :200
運の良さ:100
武器:チタントンファー+(150×5回)
チタンボウガン+(100×10回)
防具:ファイバーブレザー3+(150×5回)
特殊スキル:ファイアLV4(200×5回)、ブリザードLV4(200×5回)
フレア・バースト(1000×1回)
固有装備:増幅の腕輪+
======
「げきつよ!!」
「ま、色々変わった所もあるから、確認も兼ねてな。
戦闘はないだろうが」
バトルが無ければダンジョンから出る際にスキルポイントとして返還されるので
実質的な負担は小さいのだ。
「そっか~、使ってみたかったけど」
「さすがにモンスターが出るなら、あんな簡易な入口とはいかないさ」
鉱山《マイン》と呼ばれるダンジョンは色々特別で、採掘したスキルポイントを取り出すため、ダンジョンの入り口は魔法陣で封印するのではなく常に”開けて”ある。
そのままではこちらの世界に影響が出てしまうので、宇宙船のエアロックのような設備が入り口に備え付けられていて、ダンジョンバスターはその設備を介してダンジョンに出入りするのだ。
「それじゃあ、歩きがてら変わったところを確認するか!」
「そうだね!
まずはここっ!!」
リーサの美しい指が、俺のステータスの一点を指す。
スキルポイント獲得倍率:1230%
--->増減予測:
剣技スキル+10%、魔法スキル-25%、被ダメージ-N/10%、与ダメージ+N/10%
「ブレンダおねーちゃんと一緒に解析を進めた結果、スキポ獲得倍率の上限が10000%……つまり100倍になりましたっ!!」
……いやもう、無茶苦茶である。
「さらにぃ。
あーきてくちゃの改善により、次に行う行動による獲得倍率上限の予測が正確にっ!!」
つまり、ほぼ自在にスキルポイント獲得倍率を操作できるようになったという事だ。
「これでユウとリーサはセレブになれる?」
「稼ぎまくれるのは間違いないが、やりすぎると怖い人が来るからな……ほどほどが大事だ」
「まるさ!!」
「よく知ってるな、リーサ」
鬼より怖い確定申告と国税局さんである。
ダンバスは基本的に個人事業主なので、年度末に確定申告が必要だ。
ただでさえ今年は家と車を買っているので、確定申告が大変なのだ。
好き勝手するのは来年からでいいだろう。
「それより、リーサお前……フレア・バーストを使えるようにしたのか?」
俺が気になったのはリーサのステータスだ。
「よくぞ聞いてくれました!!
魔法術式は再現できてたから、Bランクから使える”カスタマイズ魔法”を使ったんだ!」
「ふむ……」
”カスタマイズ魔法”とは、LV制のテンプレ魔法と違い、術式スクリプトを記述することで独自の効果を発揮する魔法スキルの事だ。
術式スクリプトにはまだ不明な点が多く、Sランクのダンバスでも使いこなしている人間は少ないと聞く。
さすが俺のリーサといったところか。
「えへへ~」
得意げにふんぞり返るリーサの頭を撫でながら、俺たちはオリジナル鉱山の中層へと降りていく。
……ウオオオオオオンッ
「……へっ?」
「……はっ?」
その時だ。
何者かの雄叫びが、クリスタルで出来たダンジョン内に響き渡ったのは。
0
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説

辻ダンジョン掃除が趣味の底辺社畜、迷惑配信者が汚したダンジョンを掃除していたらうっかり美少女アイドルの配信に映り込み神バズりしてしまう
なっくる
ファンタジー
ダンジョン攻略配信が定着した日本、迷惑配信者が世間を騒がせていた。主人公タクミはダンジョン配信視聴とダンジョン掃除が趣味の社畜。
だが美少女アイドルダンジョン配信者の生配信に映り込んだことで、彼の運命は大きく変わる。実はレアだったお掃除スキルと人間性をダンジョン庁に評価され、美少女アイドルと共にダンジョンのイメージキャラクターに抜擢される。自身を慕ってくれる美少女JKとの楽しい毎日。そして超進化したお掃除スキルで迷惑配信者を懲らしめたことで、彼女と共にダンジョン界屈指の人気者になっていく。
バラ色人生を送るタクミだが……迷惑配信者の背後に潜む陰謀がタクミたちに襲い掛かるのだった。
※他サイトでも掲載しています

劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!(改訂版)
IXA
ファンタジー
凡そ三十年前、この世界は一変した。
世界各地に次々と現れた天を突く蒼の塔、それとほぼ同時期に発見されたのが、『ダンジョン』と呼ばれる奇妙な空間だ。
不気味で異質、しかしながらダンジョン内で手に入る資源は欲望を刺激し、ダンジョン内で戦い続ける『探索者』と呼ばれる職業すら生まれた。そしていつしか人類は拒否感を拭いきれずも、ダンジョンに依存する生活へ移行していく。
そんなある日、ちっぽけな少女が探索者協会の扉を叩いた。
諸事情により金欠な彼女が探索者となった時、世界の流れは大きく変わっていくこととなる……
人との出会い、無数に折り重なる悪意、そして隠された真実と絶望。
夢見る少女の戦いの果て、ちっぽけな彼女は一体何を選ぶ?
絶望に、立ち向かえ。

器用貧乏の底辺冒険者~俺だけ使える『ステータスボード』で最強になる!~
夢・風魔
ファンタジー
*タイトル少し変更しました。
全ての能力が平均的で、これと言って突出したところもない主人公。
適正職も見つからず、未だに見習いから職業を決められずにいる。
パーティーでは荷物持ち兼、交代要員。
全ての見習い職業の「初期スキル」を使えるがそれだけ。
ある日、新しく発見されたダンジョンにパーティーメンバーと潜るとモンスターハウスに遭遇してパーティー決壊の危機に。
パーティーリーダーの裏切りによって囮にされたロイドは、仲間たちにも見捨てられひとりダンジョン内を必死に逃げ惑う。
突然地面が陥没し、そこでロイドは『ステータスボード』を手に入れた。
ロイドのステータスはオール25。
彼にはユニークスキルが備わっていた。
ステータスが強制的に平均化される、ユニークスキルが……。
ステータスボードを手に入れてからロイドの人生は一変する。
LVUPで付与されるポイントを使ってステータスUP、スキル獲得。
不器用大富豪と蔑まれてきたロイドは、ひとりで前衛後衛支援の全てをこなす
最強の冒険者として称えられるようになる・・・かも?
【過度なざまぁはありませんが、結果的にはそうなる・・みたいな?】

現代ダンジョンで成り上がり!
カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる!
現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。
舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。
四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。

寝て起きたら世界がおかしくなっていた
兎屋亀吉
ファンタジー
引きこもり気味で不健康な中年システムエンジニアの山田善次郎38歳独身はある日、寝て起きたら半年経っているという意味不明な状況に直面する。乙姫とヤった記憶も無ければ玉手箱も開けてもいないのに。すぐさまネットで情報収集を始める善次郎。するととんでもないことがわかった。なんと世界中にダンジョンが出現し、モンスターが溢れ出したというのだ。そして人類にはスキルという力が備わったと。変わってしまった世界で、強スキルを手に入れたおっさんが生きていく話。※この作品はカクヨムにも投稿しています。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる