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第34話 ロンドン到着
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「ふおおおおおお~!
いんぐりっしゅ!!」
空港のイミグレーションで、周囲に溢れる英語に歓声を上げるリーサ。
「What's purpose of your visit?(訪問目的は?)」
「しょーとすたでぃ!!
あ~んど、あいはぶふぉっくすいやー!(ぴこぴこ)」
「Oh! So cute!!」
「Fantastic fox girl!!」
「すげぇ……リーサのヤツ、入国管理官を魅了してる」
「ふふっ、早速リーサちゃんの可愛さが衝撃を与えているようですね」
「まあ、当然だな」
ちなみに、外国生まれのフェリナはもちろんだが、俺もリーサもそこそこ英語を話せる。
はいすぺっく☆リーサ育成計画の成果である。
俺がBランクのダンジョンバスターと言う事で多少入国審査に時間はかかったものの、無事にイギリスに入国することが出来た。
*** ***
「あんだーぐらうんど!!」
「地下鉄だな」
「丸っこくてかわいい!!」
世界最古のロンドン地下鉄に感動したり。
*** ***
「びっぐべん!
ろんどん・あい!!」
「あそこに見えるのが、王様が住むバッキンガム宮殿だぞ」
「ユウ! 宝箱を開けに行こう!!」
「それは元の世界の話な? ていうか勝手に開けちゃダメ」
懐かしい異世界を思い出したり。
*** ***
「たわーぶりっじ!!」
「ここでは、王室の宝物を見学できるそうです!」
「……これ、リーサたちが魔王城で見つけたダイヤモンドの方が大きかったよね」
「いきなり素に戻らないように」
世界最大級のダイヤモンドに微妙な反応をしたり。
*** ***
「これが……UKグルメだっっ」
パブでやたら巨大なフィッシュアンドチップスを注文してみる。
「うはっ!? 味がしないよユウ!」
「おっとリーサよ! テーブルにある調味料で味変するんだ!」
「塩と酢しかねぇ!?」
「はは……ローストビーフとケーキだけは美味しいですから」
「リーサ、3食ケーキ食べる……」
うわさにたがわぬイギリス飯を堪能したり。
*** ***
「ふひぃ、ちょっと疲れた……」
「初日はこれくらいにしておくか、いくらでも機会はあるだろうし」
「とりあえず、ホテルでのんびりしましょう」
メジャーな観光地を回った俺たちは、アールズコートの駅に降り立つ。
典型的なロンドンの下町と言った光景だが、どこか落ち着いた空気が漂う。
ここに立地しているのがロンドン魔法学院だ。
歴史ある劇場の奥……木々に囲まれ、複雑な装飾が施されたゴシック様式の建物。
日は既に大きく傾き、学院のシンボルらしい尖塔の上に三日月が出ている。
いかにもそれっぽい光景である。
ひゅうっ
つむじ風が街区を駆け抜ける。
「ふおっ?」
「リーサ、どうした?」
俺たちが泊まるホテルは学院の裏手にある。
そちらに向かおうとする足を止め、学院の建物を見つめるリーサ。
何か気になることがあるのだろうか?
「マナを……感じる?」
「マジか?」
「ユウは感じなかった?」
「ふむ」
そう言われると、身体の奥にぞわりと何かを感じたのも確かだ。
「ユウさん、リーサちゃん?」
不思議そうな表情を浮かべるフェリナ。
彼女は何も感じていないようだ。
にゃ~ん
その時、一匹の黒猫が路地から現れ、俺たちの目の前に歩いてくる。
サアアアアアアアッ
「ひょわっ?」
「うっ」
今度ははっきりと感じ取ることが出来た。
つむじ風と共に、ぞわぞわが大きくなる。
「Nice to meet you, Same kinds?(はじめまして、同類さん)」
背後から掛けられた少女の声に慌てて振り向く。
黒のとんがり帽子から覗く尖り耳。
すらりとした肢体を包む黒のローブ。
「アールズコートへ、ロンドン魔法学院へようこそ」
黒猫を肩に乗せ、いたずらっぽく微笑む少女はどこかあの世界の魔法使いを思わせた。
「ユウ、この子……」
リーサの声に頷く。
間違いない、魔法学院の生徒だろう。
いんぐりっしゅ!!」
空港のイミグレーションで、周囲に溢れる英語に歓声を上げるリーサ。
「What's purpose of your visit?(訪問目的は?)」
「しょーとすたでぃ!!
あ~んど、あいはぶふぉっくすいやー!(ぴこぴこ)」
「Oh! So cute!!」
「Fantastic fox girl!!」
「すげぇ……リーサのヤツ、入国管理官を魅了してる」
「ふふっ、早速リーサちゃんの可愛さが衝撃を与えているようですね」
「まあ、当然だな」
ちなみに、外国生まれのフェリナはもちろんだが、俺もリーサもそこそこ英語を話せる。
はいすぺっく☆リーサ育成計画の成果である。
俺がBランクのダンジョンバスターと言う事で多少入国審査に時間はかかったものの、無事にイギリスに入国することが出来た。
*** ***
「あんだーぐらうんど!!」
「地下鉄だな」
「丸っこくてかわいい!!」
世界最古のロンドン地下鉄に感動したり。
*** ***
「びっぐべん!
ろんどん・あい!!」
「あそこに見えるのが、王様が住むバッキンガム宮殿だぞ」
「ユウ! 宝箱を開けに行こう!!」
「それは元の世界の話な? ていうか勝手に開けちゃダメ」
懐かしい異世界を思い出したり。
*** ***
「たわーぶりっじ!!」
「ここでは、王室の宝物を見学できるそうです!」
「……これ、リーサたちが魔王城で見つけたダイヤモンドの方が大きかったよね」
「いきなり素に戻らないように」
世界最大級のダイヤモンドに微妙な反応をしたり。
*** ***
「これが……UKグルメだっっ」
パブでやたら巨大なフィッシュアンドチップスを注文してみる。
「うはっ!? 味がしないよユウ!」
「おっとリーサよ! テーブルにある調味料で味変するんだ!」
「塩と酢しかねぇ!?」
「はは……ローストビーフとケーキだけは美味しいですから」
「リーサ、3食ケーキ食べる……」
うわさにたがわぬイギリス飯を堪能したり。
*** ***
「ふひぃ、ちょっと疲れた……」
「初日はこれくらいにしておくか、いくらでも機会はあるだろうし」
「とりあえず、ホテルでのんびりしましょう」
メジャーな観光地を回った俺たちは、アールズコートの駅に降り立つ。
典型的なロンドンの下町と言った光景だが、どこか落ち着いた空気が漂う。
ここに立地しているのがロンドン魔法学院だ。
歴史ある劇場の奥……木々に囲まれ、複雑な装飾が施されたゴシック様式の建物。
日は既に大きく傾き、学院のシンボルらしい尖塔の上に三日月が出ている。
いかにもそれっぽい光景である。
ひゅうっ
つむじ風が街区を駆け抜ける。
「ふおっ?」
「リーサ、どうした?」
俺たちが泊まるホテルは学院の裏手にある。
そちらに向かおうとする足を止め、学院の建物を見つめるリーサ。
何か気になることがあるのだろうか?
「マナを……感じる?」
「マジか?」
「ユウは感じなかった?」
「ふむ」
そう言われると、身体の奥にぞわりと何かを感じたのも確かだ。
「ユウさん、リーサちゃん?」
不思議そうな表情を浮かべるフェリナ。
彼女は何も感じていないようだ。
にゃ~ん
その時、一匹の黒猫が路地から現れ、俺たちの目の前に歩いてくる。
サアアアアアアアッ
「ひょわっ?」
「うっ」
今度ははっきりと感じ取ることが出来た。
つむじ風と共に、ぞわぞわが大きくなる。
「Nice to meet you, Same kinds?(はじめまして、同類さん)」
背後から掛けられた少女の声に慌てて振り向く。
黒のとんがり帽子から覗く尖り耳。
すらりとした肢体を包む黒のローブ。
「アールズコートへ、ロンドン魔法学院へようこそ」
黒猫を肩に乗せ、いたずらっぽく微笑む少女はどこかあの世界の魔法使いを思わせた。
「ユウ、この子……」
リーサの声に頷く。
間違いない、魔法学院の生徒だろう。
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