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183 魔王復活
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伝声管から勇者の声が聞こえる。
到着してしまったようだ。
ザガンからはまだ貫通したという報告は無い。
……戦うしか無いようだ。
というか、勇者の発する言葉を聞けば戦闘回避は不可能だ。
「モンスターの氾濫! やはり魔王が復活したか!!」
うん。
傍から見ればそう見えるよね。
悪魔の軍勢多数と、それを率いる悪魔達。
スケルトン達も持ち場からこちらに向かっているはずだ。
…………どう考えても魔王復活だな。
「我々のマスターの邪魔はさせないよ」
「犬の散歩をしているような者には負けない!」
「犬じゃねぇし!!」
あ~、やっぱり勇者から見ても散歩中に見えるのね。
でもしょうがない。
グラシアの見た目はマルチーズだし。
羽根が生えてるけど、マルチーズだし。
怖い顔をしても、マルチーズが威嚇してるようにしか見えないし。
「私の名前はアミ。四天王の一人だ」
「僕はグラシア。四天王の一人だぞー!」
「四天王が二人同時に出るのはダメだろ!」
……どうしよう。
ツッコミどころしかない。
いつの間に四天王とか出来たの? 全く知らないんだけど?
総裁クラスのアミが四天王なのはまだ判る。
グラシアは伯爵クラスだよね? グラシアよりも高いクラスがまだまだ居るんだけど?
後、四天王が同時に出たらダメなの?
まぁ確かに、ゲームとかでは一人づつ出てくるけど。
で倒されるけど「私は四天王の中では最弱」とか言うのがお決まりだよ。
でも実際にはそんなバカは居ないだろ。
四天王の所に到達するまでの戦闘を見ているはずだ。
それを見ても自分一人で十分と考えるようなら四天王なんかなれない。
ま、それを言ったら、名乗りとかも必要無いんだけどな。
四天王全員で奇襲してでも倒すべきだ。
名誉が~とか、卑怯な手が~とか、言ってる場合じゃないはずだ。
だって自分の所のトップを殺しに来てるんだよ?
卑怯もクソも無い。倒す事が最優先。
アミもそれを判っているようで、言い返している。
「随時投入など愚策。いかなる手を使っても止めるのが我々の使命」
「くっ! もんすたーから正論を言われるとは!」
「そもそも、何故随時投入をすると思ったのだ? ちょっと興味がある。話してくれ」
何を興味持ってんだよ!
今はそんな時じゃないだろ?!
「ますたぁ、ますたぁ」
「ん? どした、バイモン」
「あれも策略ですよ?」
「話を聞くのが?」
「そうですよ」
「どんな策略?」
「簡単ですよ~。時間稼ぎです~」
あっ、納得。
こちらとしては時間がかかる程有利。
ならばどうやってでも長引かせた方が良い。
「姿を見せるのも策ですよ。興味を引けますから~」
「って事は、四天王ってのも?」
「そです。そです。そう言えば相手が興味を持つと考えての策です~」
「犬の散歩に見えるのも?」
「そうですよ~。わざとグラシアは羽根を小さくしています~」
……さすが総裁クラス。どんな手でも使うようだ。
到着してしまったようだ。
ザガンからはまだ貫通したという報告は無い。
……戦うしか無いようだ。
というか、勇者の発する言葉を聞けば戦闘回避は不可能だ。
「モンスターの氾濫! やはり魔王が復活したか!!」
うん。
傍から見ればそう見えるよね。
悪魔の軍勢多数と、それを率いる悪魔達。
スケルトン達も持ち場からこちらに向かっているはずだ。
…………どう考えても魔王復活だな。
「我々のマスターの邪魔はさせないよ」
「犬の散歩をしているような者には負けない!」
「犬じゃねぇし!!」
あ~、やっぱり勇者から見ても散歩中に見えるのね。
でもしょうがない。
グラシアの見た目はマルチーズだし。
羽根が生えてるけど、マルチーズだし。
怖い顔をしても、マルチーズが威嚇してるようにしか見えないし。
「私の名前はアミ。四天王の一人だ」
「僕はグラシア。四天王の一人だぞー!」
「四天王が二人同時に出るのはダメだろ!」
……どうしよう。
ツッコミどころしかない。
いつの間に四天王とか出来たの? 全く知らないんだけど?
総裁クラスのアミが四天王なのはまだ判る。
グラシアは伯爵クラスだよね? グラシアよりも高いクラスがまだまだ居るんだけど?
後、四天王が同時に出たらダメなの?
まぁ確かに、ゲームとかでは一人づつ出てくるけど。
で倒されるけど「私は四天王の中では最弱」とか言うのがお決まりだよ。
でも実際にはそんなバカは居ないだろ。
四天王の所に到達するまでの戦闘を見ているはずだ。
それを見ても自分一人で十分と考えるようなら四天王なんかなれない。
ま、それを言ったら、名乗りとかも必要無いんだけどな。
四天王全員で奇襲してでも倒すべきだ。
名誉が~とか、卑怯な手が~とか、言ってる場合じゃないはずだ。
だって自分の所のトップを殺しに来てるんだよ?
卑怯もクソも無い。倒す事が最優先。
アミもそれを判っているようで、言い返している。
「随時投入など愚策。いかなる手を使っても止めるのが我々の使命」
「くっ! もんすたーから正論を言われるとは!」
「そもそも、何故随時投入をすると思ったのだ? ちょっと興味がある。話してくれ」
何を興味持ってんだよ!
今はそんな時じゃないだろ?!
「ますたぁ、ますたぁ」
「ん? どした、バイモン」
「あれも策略ですよ?」
「話を聞くのが?」
「そうですよ」
「どんな策略?」
「簡単ですよ~。時間稼ぎです~」
あっ、納得。
こちらとしては時間がかかる程有利。
ならばどうやってでも長引かせた方が良い。
「姿を見せるのも策ですよ。興味を引けますから~」
「って事は、四天王ってのも?」
「そです。そです。そう言えば相手が興味を持つと考えての策です~」
「犬の散歩に見えるのも?」
「そうですよ~。わざとグラシアは羽根を小さくしています~」
……さすが総裁クラス。どんな手でも使うようだ。
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