166 / 186
167 ブネ
しおりを挟む
ブネはちゃんと2mくらいの大きさで現れた。
村長は卒倒したけど。
「「「初めまして、主様」」」
首が3つあるんだけど、同じ事を同時に喋っている。
今更は疑問なんだけど、首が3つある必要性って何?
体は1つなんだから、どの口が食っても同じだし。
あぁ、警戒の為か? 1つの首が食べてる間に他の首が周囲を見てれば安全だし。
人間もだけど、寝てる時・水飲みと飯食う時・排泄中の3つが危険行為だ。
その間も自身で警戒出来るなら便利かも。
確か口からビームみたいなのも出るしね。ブネも出せるのかは知らないけど。
「ここの地下に源泉があるらしいんだ。
軍団を召喚して、掘ってくれないか?」
「「「了解しました」」」
そう言うと天に向かい「「「アンギャー」」」と鳴くブネ。
その鳴き方は、どちらかというとゴ○ラの方じゃね?と思ったけど黙っておく。
「……軍団は?」
すぐにその辺に666名が出てくると思ってたんだけど。
鳴いただけで、何の変化も無いんだけど?
「今、出てきました」
「現在隊列を組んでいます」
「出来次第、こちらに向かいます」
初めて3つの首がバラバラに喋った。
どれか1つが代表して喋っても良さそうな内容だけど。
「出てきたって、何? どういう事?」
なんとな~く嫌な予感がしたので、カードを見直してみる。
『墓に軍団を召喚出来る』と書いてあるね。
勝手に、墓の場所に召喚出来るって意味だと思ってたけどさ。
もしかしてだけど、リサイクルするつもりなのかな?
…………はい、予想通りでした。
集結したのはスケルトンの皆さんでした。
この村の元住人達なのかは不明です。
ゾンビなら判明するかもしれないが、骨なんで判らない。
知ってそうな村長は未だに起きないし。
起きたら、速攻で卒倒すると思うけど。
「はい」
クロケルが一番前に居たスケルトンにスコップを渡した。
確かにどのスケルトンも、何も装備していない。
「クロケル、何で1本だけなの?」
「1本しか所有していないからです」
「えっ?! じゃあどうすんだよ?!」
「他の者は他の作業をさせれば良いかと」
あっ、そうか。
俺は全員で掘ると勝手に想像してたけど、土を運び出す人員も必要だよね。
壁面を固めたり、出入りする為の階段を作ったり、やる事は沢山あるわ。
「でも、掘る係が1人(?)じゃあ時間がかかるんじゃないか?」
「リョー様が村から借りてきてください」
「そうだね、借りれば良いよね……って俺かよ?!」
「私やブネや軍団が行った場合、貸してくれますか?」
天使と怪獣と骨。
……うん。誰が行っても貸してくれないな。
天使だと祈られるだけ、怪獣と骨だと逃げられる。
俺が行くしかないな。
「判った。ついでに村長を家まで運ぼう」
そう言うと、スケルトンが2体こちらに来て村長を抱えた。
……なんだろう、生贄かな?
丁寧に運んでいるんだけど、見た目は1000%犯罪です。
横に居るけどちょっと引いてる王太子に話してみる。
「これ、怪しいよね?」
「……王族の印でも入れていくか?」
確かに王族の印があれば大丈夫か……ってそんな訳ないよね?!
でも、他に良い手段が思いつかなかったので、印をつける事に。
方法は乱暴な物で、スケルトンの頭に蝋を落とし、そこに王族の指輪で押印するという物。
……火傷しないよね、骨だし。
村長は卒倒したけど。
「「「初めまして、主様」」」
首が3つあるんだけど、同じ事を同時に喋っている。
今更は疑問なんだけど、首が3つある必要性って何?
体は1つなんだから、どの口が食っても同じだし。
あぁ、警戒の為か? 1つの首が食べてる間に他の首が周囲を見てれば安全だし。
人間もだけど、寝てる時・水飲みと飯食う時・排泄中の3つが危険行為だ。
その間も自身で警戒出来るなら便利かも。
確か口からビームみたいなのも出るしね。ブネも出せるのかは知らないけど。
「ここの地下に源泉があるらしいんだ。
軍団を召喚して、掘ってくれないか?」
「「「了解しました」」」
そう言うと天に向かい「「「アンギャー」」」と鳴くブネ。
その鳴き方は、どちらかというとゴ○ラの方じゃね?と思ったけど黙っておく。
「……軍団は?」
すぐにその辺に666名が出てくると思ってたんだけど。
鳴いただけで、何の変化も無いんだけど?
「今、出てきました」
「現在隊列を組んでいます」
「出来次第、こちらに向かいます」
初めて3つの首がバラバラに喋った。
どれか1つが代表して喋っても良さそうな内容だけど。
「出てきたって、何? どういう事?」
なんとな~く嫌な予感がしたので、カードを見直してみる。
『墓に軍団を召喚出来る』と書いてあるね。
勝手に、墓の場所に召喚出来るって意味だと思ってたけどさ。
もしかしてだけど、リサイクルするつもりなのかな?
…………はい、予想通りでした。
集結したのはスケルトンの皆さんでした。
この村の元住人達なのかは不明です。
ゾンビなら判明するかもしれないが、骨なんで判らない。
知ってそうな村長は未だに起きないし。
起きたら、速攻で卒倒すると思うけど。
「はい」
クロケルが一番前に居たスケルトンにスコップを渡した。
確かにどのスケルトンも、何も装備していない。
「クロケル、何で1本だけなの?」
「1本しか所有していないからです」
「えっ?! じゃあどうすんだよ?!」
「他の者は他の作業をさせれば良いかと」
あっ、そうか。
俺は全員で掘ると勝手に想像してたけど、土を運び出す人員も必要だよね。
壁面を固めたり、出入りする為の階段を作ったり、やる事は沢山あるわ。
「でも、掘る係が1人(?)じゃあ時間がかかるんじゃないか?」
「リョー様が村から借りてきてください」
「そうだね、借りれば良いよね……って俺かよ?!」
「私やブネや軍団が行った場合、貸してくれますか?」
天使と怪獣と骨。
……うん。誰が行っても貸してくれないな。
天使だと祈られるだけ、怪獣と骨だと逃げられる。
俺が行くしかないな。
「判った。ついでに村長を家まで運ぼう」
そう言うと、スケルトンが2体こちらに来て村長を抱えた。
……なんだろう、生贄かな?
丁寧に運んでいるんだけど、見た目は1000%犯罪です。
横に居るけどちょっと引いてる王太子に話してみる。
「これ、怪しいよね?」
「……王族の印でも入れていくか?」
確かに王族の印があれば大丈夫か……ってそんな訳ないよね?!
でも、他に良い手段が思いつかなかったので、印をつける事に。
方法は乱暴な物で、スケルトンの頭に蝋を落とし、そこに王族の指輪で押印するという物。
……火傷しないよね、骨だし。
0
お気に入りに追加
43
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる