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166 出し方
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イクサの家の裏手に皆で移動する。
「さ、クロケル、掘り出してくれ」
「リョー様、何を仰っているのですか?」
「は? だって、この下に温泉があるんだろ?」
「はい、その通りです」
「だから、出してくれ」
「リョー様、何を仰っているのですか?」
何で理解出来ないかな?
早く出して欲しいのに。
さっさとしないと、勇者が来ちゃうじゃんか。
「リョー様。説明をお読みください」
「はぁ? 読んだから呼んだんだけど?」
「発見はしますが、出せるとは書かれていませんよね?」
……本当だ。
いや、普通は掘り出すまでがセットでしょ。
ラノベだと、速攻で深い穴を開けて吹き出すでしょ!
で、熱湯のパターンだと火傷するとかさ。
「じゃあ、どうすんだよ?」
そっとクロケルからスコップを渡された。
「そうそう、俺がこれを使って掘り出せば良いんだよね……ってアホか!」
そんなに詳しく無いけど、1mくらい掘ったからって出てくるもんじゃないだろ!
自力で掘り出せって、無茶にも程がある!!
「冗談です」
「だよねっ!」
「他の悪魔の能力を利用されるのが一番かと」
「……穴掘りの能力のある悪魔って居たかな?」
さっき見た時に、そんなの居なかったと思う。
「っていうか、誰が向いてるか把握してるだろ?! 教えろよ!」
「ブネが最適かと」
「ブネ?」
ブネのカードを探して見てみる。
-------------------------------------------------------------------------------------
ブネ(人馬宮)&ムルムル(処女宮)(どちらか一人を召喚)
姿:ブネ→キングギ○ラ ムルムル→グリフォンに乗った骸骨騎士
能力:ブネ→墓に軍団を召喚出来る ムルムル→死者の秘密を聞く事が出来る
-------------------------------------------------------------------------------------
アレだろ、三ツ首の金色のドラゴンだろ。
ゴジ○と戦ったヤツ。
……デカくない?
「こんなの呼んで大丈夫か?」
「サイズは自由になります。2m程で呼べば良いかと」
「どうやって?」
「カードを利用される時に、2mと考えているだけで大丈夫です」
そんな使い方があったのか。
「で、ブネを呼んでどうするんだ?」
「軍団を召喚してもらいます。後は人海戦術で掘れば良いと考えます」
なるほど。
軍団っていうくらいだ。多数なんだろう。
「軍団って何名? いや、そもそも人なのか?」
「人型でございます。1軍団は666名になっております」
「ふ~ん。ちゃんと悪魔の数字なんだな。
……ん? 今思い出したけど、どの悪魔も軍団というか配下が呼べるんじゃなかったっけ?」
「呼べますが、穴掘りには向いていないので」
「どういう事?」
「人型ではない、異形の者ばかりですので」
あ~、納得。
例えばタコみたいなのを呼んでも、穴掘りは無理って事だ。
使う道具がさっき渡されたスコップなら、人型が一番。
なんせ人が使う用に作られているのだから。
「納得したよ。じゃあブネを呼ぶよ」
俺は2mでと考えながら、ブネのカードを使った。
「さ、クロケル、掘り出してくれ」
「リョー様、何を仰っているのですか?」
「は? だって、この下に温泉があるんだろ?」
「はい、その通りです」
「だから、出してくれ」
「リョー様、何を仰っているのですか?」
何で理解出来ないかな?
早く出して欲しいのに。
さっさとしないと、勇者が来ちゃうじゃんか。
「リョー様。説明をお読みください」
「はぁ? 読んだから呼んだんだけど?」
「発見はしますが、出せるとは書かれていませんよね?」
……本当だ。
いや、普通は掘り出すまでがセットでしょ。
ラノベだと、速攻で深い穴を開けて吹き出すでしょ!
で、熱湯のパターンだと火傷するとかさ。
「じゃあ、どうすんだよ?」
そっとクロケルからスコップを渡された。
「そうそう、俺がこれを使って掘り出せば良いんだよね……ってアホか!」
そんなに詳しく無いけど、1mくらい掘ったからって出てくるもんじゃないだろ!
自力で掘り出せって、無茶にも程がある!!
「冗談です」
「だよねっ!」
「他の悪魔の能力を利用されるのが一番かと」
「……穴掘りの能力のある悪魔って居たかな?」
さっき見た時に、そんなの居なかったと思う。
「っていうか、誰が向いてるか把握してるだろ?! 教えろよ!」
「ブネが最適かと」
「ブネ?」
ブネのカードを探して見てみる。
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ブネ(人馬宮)&ムルムル(処女宮)(どちらか一人を召喚)
姿:ブネ→キングギ○ラ ムルムル→グリフォンに乗った骸骨騎士
能力:ブネ→墓に軍団を召喚出来る ムルムル→死者の秘密を聞く事が出来る
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アレだろ、三ツ首の金色のドラゴンだろ。
ゴジ○と戦ったヤツ。
……デカくない?
「こんなの呼んで大丈夫か?」
「サイズは自由になります。2m程で呼べば良いかと」
「どうやって?」
「カードを利用される時に、2mと考えているだけで大丈夫です」
そんな使い方があったのか。
「で、ブネを呼んでどうするんだ?」
「軍団を召喚してもらいます。後は人海戦術で掘れば良いと考えます」
なるほど。
軍団っていうくらいだ。多数なんだろう。
「軍団って何名? いや、そもそも人なのか?」
「人型でございます。1軍団は666名になっております」
「ふ~ん。ちゃんと悪魔の数字なんだな。
……ん? 今思い出したけど、どの悪魔も軍団というか配下が呼べるんじゃなかったっけ?」
「呼べますが、穴掘りには向いていないので」
「どういう事?」
「人型ではない、異形の者ばかりですので」
あ~、納得。
例えばタコみたいなのを呼んでも、穴掘りは無理って事だ。
使う道具がさっき渡されたスコップなら、人型が一番。
なんせ人が使う用に作られているのだから。
「納得したよ。じゃあブネを呼ぶよ」
俺は2mでと考えながら、ブネのカードを使った。
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